ゲーム概要
ポニーキャニオンより1991年6月28日にファミコン用ソフトとして発売されたロールプレイングゲーム。モンスターに占領され廃墟となったフラン市を取り戻すため、パーティを組んで依頼されるクエストをこなしていく。種族と職業を選択して最大5人のキャラを作成してパーティを組み、クエストを達成するため3Dダンジョンを冒険する。タクティカルバトル形式を採用しており、戦略的な戦いを楽しむことができる。
プレイ画面
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レビュー
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★★★★★ 5.0
パソコン(PC-98)版を持っているが…
洋ゲーを移植した貴重なRPGの一つで、ポニーキャニオンが移植した洋ゲ―の中で最も成功した作品。
名作はコレクションに加えて然るべきということで購入。
「プール オブ レイディアンス」のシリーズは4部作ですが、ファミコンに移植されたのはこの一作のみ。
PC-98 と違い、家庭用ゲームという事でシナリオやシステム面の簡略化が行われているもののファミコンの中では難解でヤリ応えのあるゲームとして、今もなお熱狂的なファンがいます。
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【冒険者ジャーナル】より(PC-98版からの抜粋)
フランを開放せよ!
〈新生フラン市評議会〉は、悪の手に落ちた都市を開放する戦いを進めている。
いまも英雄たちは都市部を少しずつ挽回しているのだ。
富と、名声!
〈評議会〉は新生フランにやってくる英雄たちを求めている。
兵士、魔術師、僧侶、盗賊、誰もが参加できる。古代都市の富はそれを手にする者を待っているのだ。
栄光!
新生フラン開放の努力によって、君も伝説の英雄に仲間入りすることができる。
フランに向けて月2便、船が出港する。到着すれば、新生フラン市評議会に立ちより、最新のニュースと情報を見てくれたまえ。
新生フランで輝かしき未来を!
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【プール オブ レイディアンスとは】
「プール オブ レイディアンス」Pool of Radiance(輝きの池)は、1988年に米国 Strategic Simulations, Inc. (SSI) から発売されたコンピューターRPGであり、フォーゴトン・レルム(忘れられし領界)を舞台にした壮大な物語です。
この冒険のルールと背景世界は TSR (Tactical Studies Rules) 社によるテーブルトークRPG『アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ』(Advanced Dungeons & Dragons) 第1版を使用し、物語はこのゲームの為に新しく作られたものです。
Windows98 / Me / Xp 版で同名のタイトルのゲーム「 プール オブ レディアンス 日本語版 」があるのですが、こちらはダンジョンズ&ドラゴンズ第3版を用いた別の物語です。
「プール オブ レイディアンス」の冒険は<月海>の北海岸にある廃墟、フランで始まります。
そこでは諸国からやってきた冒険者たちが、かつて栄華を誇ったこの都を再建しようとしています。
プレイヤーの分身である冒険者たちもチラシを読んで、一獲千金を夢見て、船に乗ってフランへやってきたという設定です。
彼らは1経験レベルの冒険を始めたばかりのキャラクターとして登場し、フランにかつての栄光を取り戻しつつ、より高い経験レベルへと成長していきます。
基本的に「ウィザードリー」と同じく3D視点(現在では疑似3Dと呼ばれている)のRPGであり、そこには昼夜をはじめとした時間の経過や年齢の概念があります。
主な活動の中心はスラムと化したフラン旧市街を開放する為の〈評議会〉からの司令を遂行していく事で進行します。
イベントやクエストなどは多岐に亘りますが、フラン市以外の〈月海〉周辺の地への荒野の移動も自由に行えます。
【キャラクターの作成】
選べる種族は人間、ドワーフ、エルフ、ノーム、ハーフエルフ、ハーフリング。
種族によって身体能力が異なるのは勿論、選べるクラスやマルチクラスが異なり、レベルの上限も異なります。
選べるクラス(職業)は 戦士、僧侶、魔法使い、盗賊。
種族により得意なクラス、基本能力値によって優劣が決まり、レベルアップに必要な経験点が異なります。
またクラスによってヒットポント上昇の度合いにも影響します。
ファミコン版ではクラス毎に選択可能な種族が列挙されており、種族毎に成れる職業がかなり限定されています。
したがって、ドワーフは手先が器用で盗賊にも適正はあったはずが戦士にしか成れず、ハーフリングは戦士の適性もあったが盗賊にしか成ることができません。
人間を除いた種族はマルチクラスを兼ねる事ができたはずですが、先の理由でドワーフとハーフリングは戦士/盗賊を兼ねることができない仕様になっています。
〈アライメント〉と呼ばれるキャラクターの人生観を9種から選びます。
プレイヤーのとる行動は自由に決めることができますが、ゲームに登場するノンプレイヤー・キャラクター(NPC)がプレイヤーをどう見るかに影響します。
ちなみに、パソコン版のように〈ディアルクラス〉の要素があるのかは検証していません。
〈ディアルクラス〉とは、あるクラスが2レベル以上に達した時、別のクラスへ転職できるというシステムです。
【パーティ制のRPG】
作成したプレイヤーキャラクターは最大5人をパーティに加える事ができます。
傭兵としてNPCを雇うことも出来ますし、クエストによってはゲストとしてパーティに加わることもあります。
(パソコン版よりもパーティに加えられる人数の上限が少ないという制限があります)
プレイヤーキャラクターの作成によるパラメータはコンピューターによるランダム数値で決定されるため、納得がいくまで時間をかけて行うべきです。
この作業により、その後の冒険に影響を及ぼし難易度まで変わってしまいます。
僅かな違いを除きパーティに加わったNPCはプレイヤーキャラクターと同じに扱います。魔法で傷を癒すことも出来ますし、宝物を渡すことも出来ます。
ただし、NPCの持ち物を取ることは出来ませんし、戦闘ではAIによる判断で勝手に戦います。
忠誠や士気といった目に見えないパラメーターがあり、士気が低いとパーティの形勢が悪くなると、あなたの思惑には関係なく、NPC は逃走することがあります。
冒険の進行によっては、忠誠の低い裏切り者がNPCとしてあなたのパーティにうまく紛れ込むかも知れません。
彼らはあなたをスパイし、敵に情報を与え、戦闘で寝返ることすらあります。
NPCが大きな助けになることもありますが、いつでも信用して良いわけではありません。
【冒険の拠点】
新生フランの文明区画では冒険の助けとなる施設が数多く点在し、冒険者の来訪を待っています。
評議会では冒険者が選択可能な司令が用意されており、達成のあかつきには報酬も約束されていますので、訪れてみましょう。
手に入れた報酬で装備品を購入したり、不要な装備品を売ってお金を得る事もできますし、宿泊施設や傷の治療もできます。
文明区画の構造はパソコン版とほぼ同じですが、施設の名称などに違いがあり、例えばディール神の寺院が正義の神殿、シューニー神の寺院が愛の神殿という具合です。
また、本来は膨大なテキスト量を誇るテーブルトークRPGでしたから、パソコン版でも冊子が必要なゲームでしたが、ファミコン版は簡略化されています。
パソコン版にあった翻訳ホイールが無いので、何かに刻まれたエスプロール文字(エルフ語)やデテーク文字(ドワーフ語)の解読法が存在しないため、自ら暗号を解き明かしていく謎解きの要素は排除された仕様になっています。
冒険者たちは、衣服、靴、背嚢、財布、食料、水、火口箱、火打石などの装備を常に初めから持っているものとします。
画面上に示される所持品は武器、防具、魔法の品物などの重要なものだけです。
フラン旧市街へ向かう前に、所持しているお金を集めて装備品は整えましょう。購入したら装備することは忘れずに。
【敵との遭遇】
殆どの冒険は16×16の区画を一単位とした場所(エリア)で行われます。
このゲームで登場する多くの敵は各エリアに定められたグループとして配置されています。
エンカウントで出現するのですが、遠くで遭遇した場合はいきなり戦闘に突入するわけではありません。また特定の場所で必ず遭遇する敵もいます。
戦闘が始まると、現在いる地形を元に生成されたバードビュー視点によるターン制タクティクス・コンバットになります。
パソコン版と比べ、この戦闘のシステムも簡略されたものとなっており、瀕死の状態への対処などルールが異なります。
全ての敵を駆逐し、現れなくなった場合はそのエリアを解放したことになります。
パソコン版では開放されたエリアでは時間の経過とともに施設が使えるようになったりしましたが、ファミコン版は試していません。
ゲームの性質上、敵との戦闘時間は長めになりますが、敵との戦闘で得られる経験点が少ないのが特徴です。
隠された財宝や、指令書や依頼の達成により多くの経験点と報酬が得られるようになっていますから、ある程度は戦闘を避けてゲームを進める事も可能です。
RTA(Real Time Attack)という遊び方ができるのもファミコン版の特徴らしいですね。
しかし、本来の目的がフランの開放にあるので、腰を落ち着けて、ゆったりと戦略を立てプレイする人に向いているゲームかもしれません。
このゲームの肝は、まさにタクティクス・コンバットによって組織化された敵軍をいかに討ち滅ぼすのかという過程にありますので。
すべての敵を駆逐し開放していく達成感を味わえる方が、正しい遊び方だと思います。
【レベルアップ】
レベルアップは必要となる経験点に達しさえしていれば、訓練所で上げることが出来ます。(有料です!)
「プール オブ レイディアンス」の世界では、自分を訓練しようとしている者と同じレベルまでしか訓練できません。
フランの冒険者ギルドでは戦士は8レベル、盗賊は9レベル、僧侶と魔法使いはそれぞれ6レベルまでしか訓練を受けられません。
ファミコン版で続編が出されなかった事は非常に残念ですね。
【冒険の障害となる敵】
「プール オブ レイディアンス」では、弱い敵も居ますが、組織的に武装化されており、冒険者たちに襲い掛かってきます。
中でも強力なアンデットと遭遇するようになる中盤からは、その戦闘が苛烈さを増していきますから、装備品もそれに合わせて強化していかねばなりません。
ここで、当方が記憶している厄介な敵を紹介します。
・グール 死体を餌にする邪悪なアンデッドで触れられると麻痺を受けたりします。抵抗できないので瀕死の一撃を受ける危険があります。
・強力なアンデッドはエナジードレインによりプレイヤーのレベルを下げてきます。特殊な方法でしか回復できず、回復してもかなりの経験点を失ってしまいます。
・ジャイアント系、特にトロールは自然治癒する強敵です。ボコられると即死の可能性も…
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悪の巣窟にいるボスを退き、君は真の英雄になれるだろうか!
また、続編へと繋がる黒幕を知ることができるのだろうか? 健闘を祈ります。
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★★★★★ 5.0
やりごたえのある洋ゲー。
パソコン版の、【Advanced Dungeons & Dragons】(AD&D)の移植の、3DダンジョンRPGです。
バトルはクォータービューのシミュレーション風な戦闘になります。
様々な、依頼・クエストをこなして進んで行きます。
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関連ゲーム
ヒーロー・オブ・ランス(アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ)
ポニーキャニオンより1991年3月8日にファミコン用ソフトとして発売された横スクロールアクションRPG。海外で人気の本格RPG『AD&D』シリーズの続編。ブラックドラゴンを倒し剣と魔法の世界クリンを平和にするのが目的となる。プレイヤーは8人のキャラから1人を操作し、複雑なステージを進んで行く。いつでもキャラを交換することができ、使いやすいキャラを使って進めることができる。ヒルズファー(アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ)
ポニーキャニオンより1991年3月21日にファミコン用ソフトとして発売されたアドベンチャーゲーム。テーブルトークRPGより人気に火がついた『AD&D』シリーズのファミコン版第2弾。アクション要素を取り入れたRPGとなっており、戦士・僧侶・盗賊・魔法使いの4つの職業から1つを選び、それぞれ異なるシナリオをクリアしていく。街への移動は馬で行い、酒場で情報を仕入れて様々なミッションに挑戦できる。ドラゴン・オブ・フレイム(アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ)
ポニーキャニオンより1992年2月21日にファミコン用ソフトとして発売されたアクションRPG。テーブルトークRPGより人気に火がついた『AD&D』シリーズのファミコン版第4弾。暗黒の女王タキシスを倒し、平和を取り戻すため8人の冒険者が戦う。トップビューのマップで敵と接触すると横スクロールのアクションバトルに突入する。状況に応じて8人のキャラクターを入れ替え、強力な敵に立ち向かおう。アイ・オブ・ザ・ビホルダー(アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ)
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ファンタジーテーブルトークRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」を題材にした横スクロールアクションゲーム。ダガーやブーツといったアイテムを拾う・買うなどで手に入れ、使用・装備して戦いを有利にするシステムを採用。与える・受けるダメージなどをダイスによる計算で決定、ドラゴンの体力がブレスの威力に反映される、進行に応じてテキストが挿入される・選択肢に応じてステージが分岐するなど、原作を再現してる箇所も多い。他のファミコン(FC)ソフトを探す
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最終更新日:2024年9月28日 PR