ゲーム概要
任天堂より1989年10月14日にファミコンのディスクシステム用ソフトとして発売されたアドベンチャーゲーム。前後編テキストアドベンチャーシリーズの2作目で本作は「前編」となる。今作では日本でもなじみ深い中国の古典小説「西遊記」をベースにしている。主人公は隕石から生まれた猿「ごくう」と本作オリジナルヒロイン。その他「さんぞう」「はっかい」「ごじょう」と、西遊記でおなじみのメンバーが共に冒険する。
プレイ画面
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レビュー
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★★★★★ 5.0
ふぁみこんむかし話シリーズの傑作!
任天堂のテキストアドベンチャーの先陣を切った昔話アドベンチャー「ふぁみこん昔話」シリーズの第2弾。
今作は、日本でもなじみ深い中国の古典小説「西遊記」がベースとなっている。
前作も好きなのだが、個人的にはこちらの方をシリーズの傑作として推したい。
理由としては、物語の深みが前作よりもましていること。
前作「新・鬼ヶ島」は、どちらかというと、80年代の古いアドベンチャーゲームによくあった謎解きのロジックを重視した作風が前面に出ていたため、
日本の昔話の世界観という斬新な設定を用いつつ、物語そのものの深みはあまりなかったように思う。
(ストーリーもそうなのだが、キャラクターの掘り下げそのものも強くなかった。)
遊遊記では物語面が掘り下げられ、登場人物たちのバックボーンなども細かく描かれていくので感情移入しやすい。
暴れん坊の悟空、悟空に密かな恋心を寄せ時に仲違いしつつも優しく見守るヒロイン、生き延びるために強いものに媚びるという処世術に長けた裏切り者はっかい、悟空のせいで大切な恋人を失い心を閉ざしてしまった仙人、行き倒れた悟空を解放し我が子のように世話をする子供のいない老夫婦など、メインからサブに渡って、キャラクター1人1人の個性がとても際立っており、それがうまくシナリオに絡まり合って物語の深みがより増しているのが素晴らしいところだ。
ひとことで「素直の心と優しさの大切さ」と言い表せる本作のテーマだが、変に説教臭いわけでもなく、より寓話的、童話的な雰囲気に満ちた、楽しく優しい物語世界が、読んでいてとても心地よいのである。
また、西遊記をベースにしていながら現代文明と中華風の文明を同居させた、前作以上にぶっ飛んだ奇妙なパロディ世界も、手塚治虫のギャグ漫画
「ぼくの孫悟空」的な感じでとてもおもしろい。
パロディを旨とするシリーズの真骨頂といってもいいだろう。
謎解き面での難易度が下がったこと、前作にも登場した語り部「いったいさん」自身がゲーム中でナレーションを担当するなど、昔話を語り聞かされているといった風情が高まり、物語を味わうことに重点が置かれた作風によってまさに「絵本の如き面白さ」を体現した本作。
権利関係などの問題で他メディアへの移植が実現しない現状もあって知名度の面で恵まれていないのが本当に残念だが、ぜひともこの平和で暖かな世界に触れて頂きたいと思う。
プレイを終えた時にはきっと、誰でも優しい気持ちになれるはずだから(..???..) -
★★ ★★★ 2.0
凡作。
ファミコン探偵倶楽部1・2やタイムツイスト、名作ぞろいの任天堂アドベンチャーですが、遊遊記は凡作でした。
新鬼ヶ島よりは難易度が低くプレイしやすい所が良いだけです。 -
★★★★★ 5.0
西遊記のアレンジの物語。
西遊記がモチーフのアドベンチャーゲームです。
ゲームシステムは、【ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島】とほぼ同じです。
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最終更新日:2022年2月18日 PR