西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件

Nishimura Kyoutarou Mystery Blue Train Satsujin Jiken
★★★★★3.7(3件)
機種
ファミコン (FC)
ジャンル
アドベンチャー (ADV)
発売日
1989年1月20日
メーカー
アイレム
定価
6,500

ゲーム概要

アイレムより1989年1月20日にファミコン用ソフトとして発売されたベストセラー作家・西村京太郎原作の本格的なアドベンチャーゲーム。メモ機能や指紋照合機能などを搭載し、ある人物の身元調査と多摩川で発生した事件の2つの事件が絡み合う緊迫の物語を盛り上げる。亀井刑事、西本刑事、十津川警部の3人のデカと共に君の捜査が今、始まる。

プレイ画面

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© 1989 アイレム All Rights Reserved.

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レビュー

  • ★★★ ★★ 3.0

    西村京太郎トラベルミステリーファンにもオススメ出来ます。

    良い所

    ・西村京太郎トラベルミステリー
    当時放送されていたドラマの雰囲気がバッチリ出ています。グラフィックも十津川警部の三橋達也氏、亀井刑事の愛川欽也氏、西村刑事の森本レオ氏に良く似ています。メインの刑事が亀さんなのも小説よりもドラマ寄りですね。そして後半では列車のダイヤを使ったトリックを亀さんが乗車しながら解明してくれる様子は、愛川欽也氏の往年の姿を思い出させてくれました。クリアまで2時間前後というのも2時間ドラマっぽいですね(笑)

    ・当時にしては斬新なシステム
    ザッピングだったり、指紋の照合だったり、上記の列車に乗ってトリックを解いたり色々挑戦していると思います。まぁどれも結局は選択肢を選ぶのみですが、他作品との差別化を図りたいという意欲は見えますね。

    ・サクサク展開
    大きく詰まる箇所はなかなかないのでダレることなくストーリーに集中できます。意地悪な選択肢もあまりないのでストレートな選択が基本当たりです。ザッピングも面倒かと思いきや片方がすべてのフラグを立て終わったら「あっちの方はどうなっているんだ?」と十津川警部が切り替えを促してくれて、更に不要な方には戻れなくなるのでサクサク進みます。

    悪い所

    ・難易度
    これは人に寄っては「良い」なのかもしれませんが、はっきり言えばかなり簡単です。どのシーンも移動できるのが2?3箇所しかなく、どの場所でも選べる選択肢は10前後と少ないので総当たりしてもすぐに終われます。不要な選択肢も消えてくれたりするのでストレスはないのですが…。クリア時間も短いのでこれで当時6,500円はなかなかですね(笑)

    ・テキストの繰り返し
    相手に同じことを聞いた場合、長文のテキストを無限に繰り返すことが多いです。テキストとして3?4ページということも多いのはストレスでした。サクサクを意識しているのかと思いきや、こーゆーところまでは行き届いてなかったですね。文字表示速度も遅いまま変更出来ません。

    ・BGM
    しょぼいです。曲も微妙、アイレムの音源の使い方もあまり上手ではないかな。雰囲気に合わせようとはしていますがほとんど印象に残らない時点でイマイチだったということでしょう。

    総評

    AVGとして特筆すべきところはあまりありませんが、西村京太郎ミステリーとして見ればなかなかな出来な方でしょう。ファミコンで時刻表とにらめっこしながらトリック解明するだけでも価値はありますね。
    シナリオもまずまず、大きく詰まることもないので総当たりAVGとしては初心者向けと言えるかもしれません。そーゆー意味ではゲームとはあまり縁のない西村京太郎ミステリーファンにもオススメ出来ますね。西村京太郎ミステリーはニンテンドーDSでも出ていますが断然こちらがオススメです。やっぱ十津川警部と亀さんのコンビじゃないとね(笑)比較的マイナーなAVGゲームなのでまだ未プレイなAVGファンも軽い気持ちでプレイしてみて下さい。

  • ★★★★ 4.0

    全てにおいて2時間TVドラマ風!!

    この探偵ゲーム好きでした^^
    (ちょっとアダルトな感じがイイ)

    ずっしりとした「人間ドラマ」ではなく、「TVの2時間ドラマ」のテンポでサクサク進行します!
    (淡白と言えば淡白なんですが、それが味わい)

    「オホーツク」や「うしろの少女」のような超名作ではないんですが、これはこれで良作です^^ ラストもTVドラマらしいアッサリ風味♪

  • ★★★★ 4.0

    ちょっとオトナ向け推理ゲーム

    巨匠西村京太郎原作の初となるファミコン版推理ゲーム。
    次々と起こる殺人事件を亀井、西本、さらには十津川警部までも動かしながら事件の解明に奔走する推理ゲーム。
    小難しい時間制限などはなく、基本コマンド総当たりでも進行可能だがやはり事件の流れを踏まえて、的確なコマンドを選び、相手に突き付けるほうが面白い!
    だが、指紋の採取や照合を一介の刑事であるプレイヤーが鑑識に頼る事なくサクッと出来てしまうあたりが、何でおまえらにできるんだよ!とツッコミを入れたくなる。

    子供だましな部分もあるが、中盤は単なるコマンド総当たりでも難しいポイントがあって必至に時刻表とにらめっこしなくてはならないシーンがあり多少は大人向けに設定されている作品でもある。

    大人向けと言えば、オ・ト・ナ向けな一面もあって登場人物である清純派アイドルの胸がノーブラかどうか調べられたり、ツンツンと突ついてみたり(キレられるが…)挙句パンチラまで披露してしまう所が(何色かどうかは実際にプレイして見てネ)ファミコンのクセにやたらエロいなぁと感心してしまう。

    そして本ソフトには背面に名前を書く欄がしっかりと備わっているのでちゃんと名前を書いとけば、うっかり失くしてしまっても大丈夫な感じがする点も好印象だ。

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最終更新日:2021年11月14日 PR