ゲーム概要

任天堂より1988年8月12日にファミコン用ソフトとして発売された戦略シミュレーションゲーム。現代戦争をテーマにした、シンプルなゲームシステムながら奥の深いシステムとなっている。レッドスター軍またはブルースター軍の指揮官となり、相手軍の首都を占領するか、ユニットを全滅させれば勝利となる。資金を使って生産したそれぞれ特性を持った多種多様なユニットを動かして、敵陣の攻めこもう。

プレイ画面

※このページで利用しているゲームプレイ画像及びゲームイメージ画像の著作権は、メーカーである任天堂様が権利を所有しています。
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レビュー

  • カズタマ

    ★★★★ 4.0

    投稿日:2023年8月13日

    戦略と判断力を駆使して戦場を制圧せよ!

    『ファミコンウォーズ』は、任天堂が贈る1988年の名作戦略シミュレーションゲームで、そのシンプルながらも奥深いゲームプレイが魅力です。

    このゲームは、現代戦争をテーマにした戦略ゲームであり、プレイヤーはレッドスター軍かブルースター軍の指揮官として戦局を導きます。相手軍の首都を占領するか、敵ユニットを全滅させることが勝利条件です。シンプルなルールにもかかわらず、ゲーム内の戦略や戦術の幅広さが、プレイヤーを惹きつけます。
    ゲームプレイは、資金を使って様々なユニットを生産し、それぞれの特性を活かしながら戦闘を進めるスタイルです。ユニットの種類や特性を理解し、地形や敵の配置を考慮して攻撃や防御を行う戦略が求められます。緻密な計画と戦術が、戦局を有利に進める鍵となります。
    ゲーム内のユニットは多種多様で、それぞれが異なる特性や能力を持っています。これによって、プレイヤーは戦況に応じて最適なユニットを選択し、戦略を調整することが必要です。状況に応じて正確な判断を下すことが、勝利への道を拓く鍵となります。

    本作は、シンプルなゲームシステムの裏に深い戦略が隠された名作戦略シミュレーションゲームとなっており、プレイヤーは資金を駆使し、多様なユニットを指揮して戦局を駆け抜ける醍醐味を体感できます。

  • ★★★★★ 5.0

    傑作

    シミュレーションゲームの大切な部分は、なんと言っても内容とバランスであり、画像の綺麗さは二の次である。
    このファミコンウォーズは、内容とバランスがトップクラスで、戦争ゲームの中ではピカイチです。
    下手に実名兵器を採用して、バランスを崩すより、単純に戦車・装甲車・兵士としたところが成功の秘訣。
    マップも洗練された設計と絶妙なバランスの難易度で構成されており、初心者から上級者まで楽しめるとは、まさにこのソフト。
    当時のファミコンスペックで、ここまで出来たのは任天堂の底力ではないだろうか。
    大戦略シリーズより、こちらの方が一枚上手だと思われる。

  • ★★★★★ 5.0

    不朽の名作!

    軍事シュミュレーションでは、これ以上の作品はないのではないかと断言してしまうくらい好きです!
    昨今の同様のソフトは、マニアックな部分が強調される一方なので、別にそこまで突っ込まなくて、なおかつ「軍事モノで簡単にプレイできるものを」と望む自分としては、まさに絶好のゲームです。
    またプレイ中に生産・配置するユニットの種類が極めて単純で、また敵味方双方が同じユニットを使用するので、まるで“将棋”感覚で軍事シュミュレーションが楽しめます。
    最後に、(ここで書くべきものか怪しいですが)その後の作品がゲームボーイなどで出ており、デザインがコロコロと可愛くなったりしていますが、私見をいえば、デザインはファミンコン版のままで、あとはコンピュータの演算処理速度を上げることと、マップを増やしてくれば、それ以上は希望しません。
    今でも十分通じる面白さを持っているソフトです!

  • ★★★★★ 5.0

    目指せデビラー島、目指せラストドリーム

    これを初めてプレーしたのは実は3年程前なのです。リアルタイムで遊んだFC版ファイアーエムブレムより後に遊んだという事になります。(作品自体は知っていましたが、当時はバックアップが消えやすいという話もあったので躊躇してしまったのです。)で、実際に中古で購入したのですが取扱説明書なしの状況でのプレイとなりました。最初はレッドスター軍から始めても何がなんだか訳分からなくてFEの様に最初からユニットがマップに居ないし「どうすればいいのか分からないしやめようかなぁ」と一時弱気になりましたが、落ち着いて考え直しブルームーン軍でCPUからやり方を盗み学び全て覚えてラストドリームまで辿り着けました。そしてもう一度レッドスター軍でやり直してデビラー島にも辿り着いたときは「ホッと」しましたが、何よりもFEの様に一人でもやられたら“リセット”ということをしなくてすむので軽い気持ちで遊べたというのが良かったです。(実際、一つも撃破されずにそのMAPをクリアしたからといって何も起こりませんが)MAP数も15あって(個人的には30くらい欲しかったです。)、同じMAPでも1P側・2P側でそれぞれ遊ぶとき攻略方法・難易度の違いを実感できたのも楽しかったです(1P側のキメン半島は初め見た時はどうしたものかと思いましたが)。実際は戦艦が登場するMAPはこればっかり生産していれば如何にかなってしまいます。しかしゲームを遊ぶことの楽しさを伝えるということではFCでも十分に伝わると思います。

  • ★★★★★ 5.0

    見た目に反して超本格的な名作SLG

    発売当時、屈強なアメリカ兵が愉快な替え歌を歌っているCMが話題となった本作。
    可愛らしい見た目とは裏腹に、実に良くできた本格的SLGです。

    基本的には自分と敵のガチンコ勝負の構図で、16あるマップを次々にクリアしていくと、最後に隠しマップが登場します。
    用意されたマップは、陸軍オンリーの小規模なものから、陸海空3軍が登場する大規模なものまで多彩で、どのマップからプレイして、次にどこを選ぶかは自由です。

    どちらの軍勢でプレイするかにより、同じマップでも攻略法が異なり、場合によっては難易度も大きく変化します。
    そしてラストに登場する隠しマップも全く別のマップが用意されています。

    登場するユニットは実在する物ではなく、数もそれほど多くはありません。
    しかし、シミュレーションゲームの初心者でも取っつきやすいように厳選されており、三すくみの関係もしっかりと出来ているので、システム的には優秀と言えるでしょう。

    ゲームを盛り上げる音楽も素晴らしく、曲数自体は少ないものの、いずれも名曲揃いです。

    注意点としては、バックアップRAMが極めてデリケートで、ちょっとしたショックを与えただけでデータが消えてしまいます。
    また、これは自分の経験なのですが、敵のユニットを袋小路に追いつめて移動不可能にした際に、敵の思考がそこから進まなくなってしまうという事がありました。
    しかも、仕方がないのでリセットしたら、なんとデータが消滅・・・ くれぐれも追いつめすぎないようにご注意を。

    スーファミの書き換え用タイトルで、ファミコン版をベースにした「スーパーファミコンウォーズ」がリリースされています。
    基本的にはファミコン版と一緒ですが、ユニットの追加やパラメーター変更、グラフィックのテイストのアレンジなどで、良くも悪くも別のゲームになっているので、現在に置いてもファミコン版は貴重な存在です。

  • ★★★★ 4.0

    人海戦術

    工場で兵士(!)や戦車を生産し中立の都市・空港・港湾などを占領しながら金銭収入を上げつつ敵ユニットを全滅するか本拠地を完全占領すれば勝利となるキャンペーン型軍事シミュレーションゲーム。
    ユニットには地上・航空・海上部隊の三種が〈歩兵〉や〈輸送ヘリ〉のように簡略化され用意されている。輸送ヘリでも機関銃程度は装備しているらしく地上の歩兵に攻撃できたりする。〈自走砲〉は間接攻撃ユニットという設定で一方的に遠くの地上部隊を攻撃できるが白兵戦では攻撃されるがままという悲しい事態になる。
    面白いのはそれぞれのシチュエーションに合わせて演出が変わること。一方的に狙い撃ちされ壊滅的被害が予想される場合『デンデンデンデンデン…』と緊張感を煽り、歩兵同士の場合だと威勢の良い進軍喇叭で如何にも特攻しているという感じがよく出ている。
    さて攻略法としては基本的に最も低コストで生産できかつ敵の進軍を阻める歩兵(戦闘工兵ではなく)による〈人海戦術〉である。特に最終面は初期敵ユニットが見えないように配置されているので斥候にもなる。
    最も重要なのは都市の継続的制圧である。都市の制圧は歩兵20人必要である。ユニットの最大は10人だから最低でも2ターンかかる。敵の攻撃で1人でも減れば3ターンかかる。(逆に敵歩兵に損害を与えておけば制圧を遅らせることができる)
    そこで歩兵同士での〈合流〉が生きてくる。歩兵は生産コスト1000だから大した損失ではない。戦闘工兵は倍の2000であるし足も遅いので人海戦術には向かないのだ。
    さてこのゲームでは航空部隊であるはずの戦闘機や輸送ヘリが地上部隊の〈歩兵〉を通過できないという仕様である。つまりコスト22000の戦闘機を歩兵4部隊のコスト4000で理論上無力化できるという訳だ。いつの時代も犠牲になるのは末端の兵士というある意味リアルなゲームではある。

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最終更新日:2023年8月13日 PR