ゲーム概要
パイオニアより1998年11月26日にプレイステーション用ソフトとして発売されたアドベンチャーゲーム。ワイヤードと言うネットワーク社会を舞台にしたアニメ『serial experiments lain』を題材にしたゲーム作品となる。プレイヤーは、ネットワーク内に散らばった「lain」に関する様々な記録を集め、断片的な記憶をたどって「lain」の日常生活と彼女の秘密に近づいていく。
プレイ画面
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レビュー
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カズタマ
★★★★ ★ 4.0
投稿日:2022年11月13日
記憶の断片を全て集めた時にわかる衝撃の真実とは?
『シリアルエクスペリメンツ レイン』は、ワイヤードと言うネットワーク社会を舞台にしたアニメ『serial experiments lain』を題材にしたアドベンチャーゲームです。
PS版とTVシリーズでは、玲音以外は登場人物・設定がまったく異なり、PS版の舞台はネットワーク空間となります。
インターフェース内にちらばっている、玲音が日常生活で残したデータを集め、彼女により近づいていくというゲームになっています。
プレイヤーは、インターフェースに現れた玲音そっくりの少女を指示して玲音についてのデータを集めていきます。玲音はデータの中に断片的に登場するだけで謎めいたデータも多く存在します。
豊富な映像データ、音声データに収録された玲音、そしてその少女に関わる人々の生生しい感情や、現実と虚構の入り乱れた断片的な事実を収録したデータに刺激され、混乱しながらも、彼女に関わる秘密に近づいていきます。 -
★★★★★ 5.0
よく発売OKが出ましたね…
なにやら精神病(?)の少女のカウンセリング風景や音声、過去の日記の音声等を再生し、少女に何が起こったのか(起こっているのか)を知る変わったゲーム。
精神病用語やコンピューター用語がビシビシと出てきます。
先ずこの点で好き嫌いが別れます。
更に、メイン画面での各ボタンやキーのレスポンスの遅さで、嫌気が差します…
…で肝心のストーリーですが、最後まで行っても意味が解らないと思います。
…と、ココまでは良いところ無しのように感じますが、ある人物がある人物と関わりが増える事によって人格が徐々に崩壊して行きます。コレがこのソフトの一番恐ろしい所です。この経過の様子が恐ろしいです。
私は不謹慎ながらも、怖いもの見たさで早く次が聞きたい、次が見たいとなりました。
上にあるとおり、レスポンスが遅くイライラしつつも、最後まで解けない謎もあり、結局何周もしていました。
そして結局、最後まで意味が解らないまま終わりました。
つまり気づけばハマって何周もやりつづけていた最近では珍しいソフトとなりました。
妙なハマリかたですが、なんとなくダラダラと…知りたい欲求というのでしょうか?
ひたすら先が気になり一気に何周も何周もやっていました。
結論的にはグロで鬱なゲームです。珍しいジャンルで好きな人には最高に面白いソフトであると言えると思います。
私はアニメの知識が一切なくこのソフトをプレイしましたが、やっていて過去に記憶無いくらいに先が気になり止めれなくなったゲームでした。
クリア後は良くこのグロ鬱内容で発売できたな?と思いました。
再販不可とされ、今でもプレミア価格なのが妙に納得です。
あまりオススメするようなゲームではありませんが、自分に自信がある人や、コレを読んで怖いもの見たさでプレイしたい方、
この奇妙で恐ろしいソフトにもし興味が出たら、自己責任でプレイしてみて下さい。
今までプレイしたどのゲームソフトよりも後味が悪く、そして恐ろしく最後まで止めれなくなります。
最後に、初プレイ時とクリア後の少女の印象をあなたの中で比較してみて下さい。
このギャップこそがPS版レインの肝かと思います… -
★★★★★ 5.0
アニメ版
のレインとは一味違ったゲーム。
というか、果たしてこれをゲームと呼んでいいのかも謎。やる作業はただカウンセリングやキャラクタの日記の音声データを聞いていくだけです。内容の難解と稀有な空気を持っているため、おそらくゲーム史上に残るマニアックゲームだと思う。衝撃的過ぎて、これが何の年齢制限もなく売られていたことが不思議である。
心理学、哲学、情報工学、主にこの三つの学問内容が普通に出てきて、たとえば、ニューロン、プロトコル、ユング程度の言葉は何の注釈もなく平気で出てきます。こういう話が好きな方ははまり込むかもしれないが、好きじゃない方はたぶんやらないほうがいい。
音声つき、字幕なしの非常に内容が高尚な日記形式サウンドノベルだと思ってくれれば、まぁ、このゲームの半分くらいは説明できます。
ホラー+SFといった感じですが、とにかく衝撃的。声優さんが上手すぎて、後半のカウンセリングの様子はめちゃくちゃ怖いです。
しかし、真価はエンディング以後。現実と非現実の境界をこれだけ積極的に取り除こうとしたゲームは、たぶん、コレ以降も存在しないだろう。つまり、これは現実を侵食していくゲームなのだ。プレイヤーは音声やムービーを見るごとに現実(プレイヤー自信の脳)にlainという存在をダウンロードされていく。アニメ版で明かされるが、lainは現実と仮想の境界を破壊する実行プログラム(.exe)であり、ゲーム版のあるエンディングの、始まりであり終わり、というメッセージは、ゲームが終わってもlainという存在は、プレイヤーの脳の中で生き残り続ける存在であることを示している。だから、画面の中からプレイヤーに呼びかけてくるlainはもはや、自分の脳にインストールされたlainの鏡像であるとも取れる。リアルにプレイヤーの精神を揺さぶろうとした、問題作なのである。危ない、危ない。 -
★★★★★ 5.0
伝説の鬱ゲー。アーカイブスや再版希望です。
ここまで鬱にさせられるゲームはこれだけです。最初は玲音ちゃんは可哀想な子だなぁって思ってたらどんどんおかしくなって、玲音ちゃんの周りもどんどんおかしくなって…
このゲームはゲームであってゲームでは無いです、自由度の高いドラマCDみたいな内容で、データを集め、何が玲音ちゃんに起きたのか、また玲音とは何者なのか?を紐解いていく…という内容です。
PS3でプレイしてみましたが、ハードのスペックが向上しているにも関わらず、操作のレスポンスが非常に遅く、押し間違えたりすると、多少ストレスが溜まります 笑
ムービーの画質も良くないので、せめてPS3 HDMI接続でプレイするのをオススメします。
これはおそらく画面中央のペルソナちゃんの動きが細かく、レスポンスの遅さに繋がっているっぽいです。
まぁ急いでプレイするようなゲームでは無いので、問題なし。
アニメの再放送でまた話題になり、また価格が上昇してるっぽいです。
アーカイブスでの配信は残酷な描写、少しセクシーな描写もあるので、難しいかと。
いまのネット時代、SNSの登場を予言したような内容で、哲学的で、精神病の専門用語もバンバン出てきます。いまの時代にやるとまた感じ方が変わってきますね。
ゲームプレイしたあとは不思議な感覚に陥ります。まるで玲音が頭の中に居て、自分に囁いてくるように… -
★★★★★ 5.0
価格について
カルト的な人気を誇る異色作。
そのゲーム本編の内容に関しては、すでに多くの方がレビューしていますし、ネットで軽く検索かけても沢山の情報が出てきますのでここでは割愛します。
とりあえず個人的な評価は☆5とだけ。
それで今回触れたい事は、ここ最近の異常な高騰具合についてです。
このタイトルは2000年代にはすでにプレミアがついており、他の中古タイトルと比べると群を抜けた値がついておりましたが、それでも相場は15,000円前後でした。
それは安定しており2018年になってもほぼ変わってなかったと記憶しております。
※もちろんソフトの状態により多少高く設定されてるパターンもあります。
ですが、ここ数カ月で状況は一変し価格は2倍以上に上がっています。
その原因は何なのか?
一つは、今年lainは20周年でありイベントも開催される等ちょっとした盛り上がりを見せている。
そして突如2018年4月に小中千昭 (lainの脚本&TVアニメのシリーズ構成)さんが開設したlain愛に溢れるブログにオールドファンが刺激され、ブームが再燃したか。
または、プレミアという面だけ捉えられて、転売屋さんのお金儲けの道具にされちゃったか。
正直、何が原因なのかは分かりません。
そして、この高騰も一過性のものなのかも分かりませんが、購入をお考えの方は、これらの背景を踏まえて現在の値で納得できるかどうか判断してください。
不本意にこのタイトルが叩かれる事(この価格の価値がない等)があれば、一lainファンとしては悲しいのです。 -
★★★★★ 5.0
もう二度と、こんなゲームは出来ないかもしれない(ネタバレ有り
今更になってlainの世界観に興味を惹かれた若輩者です(薄型PS3にてプレイ。動作は極めて鈍重ですが、無事動きました)。
多分、この作品には星5つを付けてなならないのだろうことを弁えつつ、今更ながら感想を書き込ませていただきます。
――物語――
発展した技術から比較されることによって浮き彫りになる、人間そのものについての存在を問うスペキュレイティヴなシナリオ。
It from bitという言葉がわたしの知りうる中では一番的を射た表現でしょうか(ちょっと自信がないです。すみません。あまり焦点を絞りすぎると、この作品はズレて認識されそうなので)
映像作品ではありますが「ブレードランナー」や「攻殻機動隊」、そして「イノセンス」、近年であれば「harmony//」や「虐殺器官」等が少し似ています。
製作者の自己満足だ。と言われれば確かにそうなのかもしれませんが、だからこそ非常に濃度が高く、ストイックです。
SF、とくにサイバーパンクに対する前知識があるか否かで非常に印象が変わるでしょう。全編通して暗鬱とした展開が多く、いざそれらに耐えても迎えるエンデングは決して爽快とは言い切れません。
だけれどーーだからこそクリアまでに至る記録がプレイヤーの中に記憶される。
『理解できた』『まるで訳が分からなかった』『反吐が出た』
さまざまな評価がありましょうが、感じられるその全てがきっと答えなのだと思います。
――配役――
声優さんは素晴らしい演技です。
揚を欠いた玲音も、次第に精神が不安定になっていくカウンセラーの柊子も。
演技力も確かですし、演出としてもこれ以上ないというほどに嵌っています。
アニメ版は(意図されたものであるとはいえ)子役の演技がどうしても違和感があったのですが、やはり本職で固められた作品の方が引っかかりは少ないですね。
――演出――
疑似OSを再現した独特の画面はロマンがあります。中央に表示される女の子の動作も、いちいち可愛らしくて、これがPSのゲームなのかという感動がありました。
ネット上に点在して落ちているデータを再生する。という演出も、終わってみると「この手があったのか」と膝を打つと同時に「よくこれでGOサインが出たな」と苦笑いしてしまいます。
上で敢えて小説から映像化した作品、およびその続編を挙げましたが、再生した情報から答えを思案していくので感覚的には小説そのものに一番近いかもしれません。
しかし、紛れもなくゲームでしか出来なかった作品だと思います。
――映像――
グラフィックは流石に時代を感じます。当時の最高水準ではあるのでしょうが、そのせいもあって操作性を悪くしているのか、非常に残念。アニメーションの作画がtvシリーズと大きく違うのも、評価が分かれるところかもしれません。作画レベルも、今のアニメに慣れていると決して高いとは言えないです。
ただし、雰囲気の醸成には非常に貢献しています。
私は、これはこれで好きです。
――音楽――
なんと2曲のみ(実質的には1曲)
しかもその一曲も短い時間でループするため、クリアする頃にはbgmがいつでも脳内再生可能になっていることでしょう。
良い曲ですが、気持ちの沈む曲です。
このせいで、しばらくはこのゲーム自体も忘れられなくなります。
――総評――
実験作の名に偽りなし。
ソリッドなサイバーパンクであり、人を選ぶこと請け合い。
お好きな人は、どうぞ。
少なくとも、私には中古で割高な金額を払っただけの見返りがありました。
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最終更新日:2022年11月13日 PR