ゲーム概要

スクウェアより1999年7月15日にプレイステーション用ソフトとして発売されたアクションRPG。万物の源「マナ」を巡る物語を描いたファンタジーRPG『聖剣伝説』シリーズの第4作目。何もない地図の上に町や森、そして物語が封じ込められた「アーティファクト」を置くことで、ストーリーが展開する「ランドメイクシステム」を搭載。不思議な生き物たちが息づいている、絵本のような世界を自由に冒険しよう。

プレイ画面

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レビュー

  • ★★★★★ 5.0

    スクウェアの童話

    童話のように残酷で、神話のようにロマンがあって、 寓話のように不条理で、絵本のような無邪気が溢れる。
    このゲームには、ティムバートンみたいな不条理で納得のいかない世界が延々と広がっています。
    バートンは童話的不条理が作品の焦点だけど、こちらはその不条理を飲み込むために存在する宗教が焦点。
    現実の世界では、宗教の至高なるものとしての性質は政治に利用されます。
    言及しがたい至高なるものを常識の基礎として据え、統治の基盤を築くのです。
    このゲームの登場人物達は、至高なるものの存在に疑念を持ち始めています。
    常識だから納得しなくちゃ。
    皆やってるから皆と同じにしなくちゃ。
    ……ほんとにこれでいいのかな。
    そんな感じ。
    テーマは宗教らしいのですが、そこら辺はやはり踏み込み難い部分があったのでしょう、
    宗教が全面に押し出されている作りにはなっていません。
    結局楽しみどころはティムバートンよろしく不条理感たっぷりの物語世界です。

  • ★★★★★ 5.0

    サブキャラの魅力

    このゲームを私は溺愛しております。
    とにかく良いのは、絵本のようなグラフィックとヒーリング(笑)メロディ、そして美しい世界観と…なんといってもサブキャラの魅力です。
    主人公は喋らなかったのであまり愛着が湧かなかったのですが、今までやったゲームの中で群を抜いてサブキャラたちに魅力がありました。
    個人的には瑠璃やサンドラ、ダナエやエスカデが一番良かったと思います。
    ですが、悪いところも多々見受けられました。
    戦闘では必殺技が範囲系でないとほとんど当たらないというのと、仲間やペット&ゴーレムが経験地を全然拾わないという事…(ある指輪を入手すればなんとかなります)残念でした。
    あとストーリー面ですが、シナリオがやたら多いのですが、メインストーリーとその他のシナリオに関係性が全く無い為、何だか「えぇ…?」という脱力感がありました。メインストーリーをもっと長く凝って作り、宝石泥棒編とマチルダ編、ドラゴンキラー編…と分け、はじめ選択できるようにすれば良かったのではないかと思います。そして、そのメインストーリーに関わるようにサブシナリオが発生するようだったら良かったと、私は思います。
    ですが、このゲームは買うべきです。騙されたと思って、キャラクタ達の魅力に魅入られてみてください。それ程、価値があると思います。

  • ★★★★★ 5.0

    もはや教典

    分からない人にはきっと一生掛かっても何一つ分からないゲームです。
    良くも悪くもかなり「プレイヤーを選ぶゲーム」です。
    従来の聖剣シリーズとは一線を画した感はありますが、
    先入観を捨てて素直な気持ちでプレイすればきっとストーリーにハマります。
    いや、むしろ素直な心を持たない人ではストーリーに全くハマる事が出来ません。
    よく論じられている「やりこみ要素」は正直どうでもいいです。

    ストーリーやイベントの意味がよく分からないのであれば何度でもクリアしてみて下さい。
    100回クリアしたら100回とも違うことを深く深く考えさせられます。
    賢人達の哲学的な言い回しの奥深くに秘められた本当の心に触れてみてください。
    不思議な言い回しもありますが、文字だけに囚われないで下さい。でも、文字にも囚われてみて下さい。
    言葉にならない何かが見えてくるかもしれません。言葉よりも深いところに触れることが出来るかもしれません。
    このゲームはクリアだけが全てではありません。ゲームから得た心は現実世界にきちんと持ち帰って是非生かして下さい。
    現実に生きた時、シナリオライター諸氏は世界のどこかでほくそえんでる事でしょう。

  • ★★★★★ 5.0

    雰囲気最高。ちなみに見ての通りの非ナンバリングタイトルですよ

    このゲームの特に評価の高いところを3つ挙げます。
    ・グラフィック
    ・音楽
    ・世界観、雰囲気

    まずグラフィックはドット絵で世代的にもドットの出来はトップクラスだと思います。
    CGも最低限で世界観とよくマッチしていると思います。

    音楽はキングダムハーツやLIVEALIVE、FFのヴェルサス13なども手がけた下村陽子さんです。
    戦闘曲も町の曲もいいです。これまた雰囲気が出ています。

    このゲームの一番の特徴はやっぱり世界観かなと思います。
    絵本のようでもあり哲学的でもあり、一見電波のようでもあり。
    そこが惹かれる人も多いです。

    あとは日記集め、武器作成、果樹園、ペット、必殺技コンプ等のやりこみも魅力です。

    逆によく聞くこのゲームの欠点を挙げます。
    ・3以前の聖剣ファンの一部に不評
    聖剣伝説と思ったら全然違ったという意見をよく聞きます。
    たしかにそうかもしれませんが一応非ナンバリングなんでいいとおもいます。
    ドラクエとかでも非ナンバリングがナンバリングと同じなんてないですから。

    ・戦闘が微妙
    正直聖剣伝説ってそんな感じですよねw
    ただ確かに逃げれないのは鬱陶しい方もいるかもしれません。
    でも必殺技かっけー。

    あと個人的に思うのは万人ウケタイプではないと思います。
    まぁそもそも万人ウケなんてないと思いますが。
    キャラクターも雰囲気とあってますがかわいいと思う人と
    ちょっととっつきにくいと思う人もいるんじゃないかなと思います。
    全体的に評価が分かれるかなと思います。

    あと2人プレイできます。

  • ★★★★★ 5.0

    レジェンドオブマナの世界へ

    とても素敵な作品です。
    アーティファクトがアンティークの小物っぽい。
    大きな3つのストーリーのほかに、次々と小さなイベントが発生して楽しいです。
    やりこむには攻略本が必要と思われますが(攻略本も読みごたえたっぷり!)、何度でも楽しめると思います。
    私はバレリー(ペンギン)親子をおうちに呼びたいのですが、成功せず…
    戦闘が苦手な方にも安心。ザコキャラもかわいいです。

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最終更新日:2022年5月29日 PR