ゲーム概要
エスコットより2000年2月10日にプレイステーション用ソフトとして発売された育成アドベンチャーゲーム。人間になることを夢見るアンドロイドの少女・アンと、森の監察官サイアスの出会いから始まる不思議なストーリーを綴ったゲーム作品となる。プレイヤーは2人の一週間の予定を組み、上手くこなせた場合はメンテナンス時に任意の能力を上げることが出来る。1年間の間にアンをしっかりと成長させ、アンの願いを叶えよう。
プレイ画面
※このページで利用しているゲームプレイ画像及びゲームイメージ画像の著作権は、メーカーであるエスコット様が権利を所有しています。
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レビュー
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カズタマ
★★★★ ★ 4.0
投稿日:2022年9月22日
ノイエス
『ノイエス』は、人間になることを夢見るアンドロイドの少女・アンと、森の監察官サイアスの出会いから始まる不思議なストーリーを綴った育成アドベンチャーゲームです。
【ゲーム内容】
森の調査官サイアスは、森に捨てられていた不思議な美少女アンドロイドを発見する。
記録のない彼女は、まるで無垢な子供のように何も知らない。
ただ人間に憧れていていつか自分も人間になれることを夢見ている。
400を越えるイベントが発生し、サイアスはその中で成長していくアンの心の様子を観察することになる。
プログラムコアと呼ばれる、アンドロイドの成長を促す特殊なアイテムを使う配分も、大きな影響を与える。
最終的に彼女の希望通り人間になれるのか?
それとも機械のままの姿でとどまるのか?
・・・それは、彼女と一緒に生活するプレイヤー次第。 -
★★★ ★★ 3.0
ゲームとしては、惜しい。名作たり得る素養はあったはずだが……
雑誌かなんかの記事でこのゲームの存在を知ったんだと思う
なんとなく気になる内容のゲームだったので、見つけた時は狂喜したものだが、実際にプレイしてみて期待を裏切られることになった
とある森の管理と、そこで発見したアンドロイドのアンのメンテナンスを行い
一定期間の後にアンの未来が決定される内容となっている
簡単に例えるならば、プリンセスメーカーが一番近いだろう
サウンドノベルに育成要素を追加したシステムとなる
おそらく開発者の方は、重厚なノベルに付随する育成要素を添加したかったのだろう
しかしそのせいか、肝心の育成要素に「パラメータの不明瞭」という欠陥をもたらしてしまっている
どうもノベル風に見せることで、脚本を魅せたいデザインが足を引っ張ったようだ
ときメモやプリンセスメーカーのように数字で判断して状態を推量するのが難しくなっている
自分の育成方針とは違う結果がでてそれがストレスとなることが多い
アンの状態を回復するアイテムがあるのだが、その発生条件に振り回されて、好きなようにスケジュールを組むことができないのも痛い
誰かのご機嫌を伺いながら、プレイしているようで、どうにも腑に落ちない点がある
そのくせ、バッドエンディングの鬱さ加減はとびきりの内容でプレイヤーのリトライ気質をことごとく粉砕する仕様となっている
しかし、僕個人の裁量で判断するならば、良いゲームだ
攻略情報がある程度判明して、明示されている環境であったならば、このゲームの周囲はこんなにも閑散なものではなかったはずだ
まず、世界観が良い
薄暗くベージュとグレーが基調としたセピア色の世界観は見事に森のなかに眠るアンドロイドの少女という設定を内包することに成功している
SFとファンタジーという、かけ離れた二つのテイストはどこか諦観した気分によって融解し、胎内回帰を彷彿とさせるほどの妙味を感じさせる
イベント総数も多いようで、帯に400ものイベントがあると記載されている
確かにそれを実証するかのように、1枚絵のあるイベントを多く体験することができた
1枚絵のサイズは、ディスプレイ一杯に表示されるタイプではなく、小さいウィンドウサイズで表現されるようになっている
個人的には、フルサイズよりも、本作にふさわしい独特のテンポを生み出すことができていると評価する
ヒロインのアンが育成状況によって、より感情豊かに人間らしくなるのも良い
歌の技術が稚拙な段階だと、良い感じに音痴に歌ってくれるのはおおいに笑わせてもらった
アンとの交流は、まるで今ある現実に押し潰されながらも、ひたむきに生きる人間の人生をほんの一部を切り取ったかのように優しく、切ない
しかし、それはセピアに塗りつぶされた過去の情景ではあり得なく、今そこにある人間の営みそのものを謳歌すること、ヒトの力強さに違いないと感じた
おそらく、潜伏している隠れファンが多い作品なのではないだろうか
名作とはいえないにしても、システム周りの短所を見直せば、確実に良い作品になっただろうに……。
素養はあるはずだった
しかし、この評価で妥当とも思う
それだけに、惜しい。惜しすぎる
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最終更新日:2022年9月22日 PR