ブリガンダイン グランドエディション

レビュー

• ★★★★★ 5.0

  埋もれた傑作

  このゲームの魅力を語る際、言葉による表現が追いつきません。強いて不満点を挙げるなら、以下の通りです。一部のキャラがアニメーションで原画とかけ離れている事、フルボイス化の弊害が出ている事(キャラと声のイメージ乖離、出演声優の演技力の差が激し過ぎる)くらいです。音楽の出来栄えは秀逸です。音が重く旋律も明確な上、壮麗且つ勇壮で曲の長さも長め、映像無しで曲単体でも十分鑑賞に堪え得る。サントラのない理由が分かりません。2Dなのであらゆる面でテンポが良く、快適です。キャラデザも癖が無く、拒絶反応も出にくいと思います。(ちなみに私の好みに最も合う画風の一つです。)
  プレイヤーは五人の君主の中から一人を選んで自分の分身とし、常に世界の勢力図を把握しつつルーンの騎士達とモンスター達を操り、遠大な計画と緻密な戦術を立てて大陸制覇を目指します。システムもシンプルだし、ゲームバランスも良く、三段階の難易度が選択可能で親切です。よく練られた脚本には時代劇調の美しい日本語が溢れ、幼稚さとは全く無縁です。野心と夢、戦乱と何気ない日常、悲嘆と歓喜、邂逅と別離が複雑に絡み合い、精緻で人間味溢れる人物描写も相まって、妥協の無い重厚なストーリーに仕上がっています。歴史絵巻と称するに相応しいし、どこまでも自然にプレイヤーの魂を揺さぶります。お気楽路線のゲーム、今時のお幼稚ゲーム、押し付けがましい安易な感動の演出に不満を抱くなら、『ブリグラ』をプレイしましょう。血湧き肉踊る冗談抜きの超硬派ゲームだし、下手な新しいゲームより余程優れていると思います。かくなる逸品を埋もれさせておくなんて、勿体無い!!新旧両世代のプレイヤーに『ブリグラ』の魅力を知ってもらうためも、PS2で新作を出して下さい。(出来ればボイス抜きで。) 傑出した作品が少ない今だからこそ、『ブリグラ』は真価を発揮できるはずです。

• ★★★★★ 5.0

  今でも好きです

  最初、発売当初、絵が好きだったので買ったのですが、やり方が全然わからなかく放置してあったのですが、1年後、攻略本を見つけて解き方がわかってからはまりました。その上兄弟と友人もはまりました。
  特に人間模様が最高で、選んだり主人公によって良い人気分だったり、野心家気分だったり、変な人だったり、おじさんだったり、気分が変わってとっても面白いです。又、サブキャラクターの人間関係も色々あり、味方になったと思ったら敵に寝返られたりしてどきどきしました。領地とっをとられるのも悲しいけど育てていたモンスターが亡くなったときはもっと悲しい・・・。
  じっくりできる、本当に面白い作品です。
  是非、続編を出していただきたい物です。

• ★★★★★ 5.0

  不朽の名作です☆

  他のレビューでも書かれている通り、5年経っても飽きない数少ない作品の一つですね。
  
  シンプルなシステムの中にもクラスチェンジや魔物の育成など飽きさせない要素が随所にあります。また、よくある勧善懲悪ではなく各国ともそれぞれの戦うべき理由があり、深い人間模様が素晴らしくよく出来ています。
  
  グランドエディションの前からブリガンダインはやっていましたが、続編が出たら即買しますね。もし次回作が出てくれるのであれば、個人的にに期待したい事は、初期ではあった戦闘画面を復活させて欲しい事(もちろん見たくない人は飛ばせるようなスパロボ風のシステム)と前データの引継ぎがあって欲しい事ですね。PS2で是非ともリニューアルしてほしい一品です。
  
  今でも売価が6000円を超える新作にも負けていないのが面白さを証明している気がします。

• ★★★★★ 5.0

  幻獣・武将が相争う、六王国幻想戦記

  スルメゲーのファンタジー戦術SLG。難度高いけどPS1ソフトで最も長く遊んでます。
  このグランドエディションは前作ブリガンダインの完成版。PSアーカイブ版が格安です。
  
  亡国の王子、賢王、覇王、狂王、聖少女王、狼王、と六人の王から一人を選び、
  ドラマを持つ多くの武将・魔法使いと幻獣魔獣を使役。上位にクラスチェンジさせながら、
  覇王の起こした戦乱を鎮め大陸を平定していきます。
  
  銀英伝インスパイアの賢王と狼王だの、武将たちのイベントだの、戦記もの好きならニヤリと
  するエピソード、舌戦ももりだくさん(馬鹿話もあり)。好きなキャラが必ず一人はできると思います。
  
  声優陣も、大塚明夫、田中敦子、保志総一郎とかなり豪華。ボイスドラマ聴くだけでも楽しいです。

• ★★★★★ 5.0

  シンプル　イズ　ベスト

  予備知識が全く無い状態で、アーカイブスでたまたま見つけたので遊んでみた感想を。
  
  基本は国盗りゲームで、内政要素は一切ありません。
  また、戦闘シーンでは、都市を巡る攻防や、1マスを計算する様なものではありません。
  ※中心に体力回復出来る都市が一つ、ぽつんとあるのみ。
  
  昨今の、長く遊ばせる為に色々と詰め込まれたゲームと比較して、あまりのシンプルさにびっくりします。
  
  騎士や魔物のクラスチェンジ、アイテム集め、どのルートで攻めるか、誰を育てていくか、など、良く練られた奥深いシステムで、
  一度でも遊んでみると、その面白さにハマる事間違いなしです。
  魔物にコストがあり、騎士によって決められたコストでユニットを構成しなければならないところ、少しでも都市を留守にしていると、
  必ず攻め込まれる為、ある程度領土を広げても、力押しは不可能な部分など、絶妙なバランスに仕上がっています。
  ハマリ度は非常に高く、電車の通勤時間で遊んでいますが、良く乗り過ごしてしまう事もしばしば(^^)。
  
  シミュレーション好きなら、ぜひオススメします。
  
  もう製作会社は無く、今後の続編には期待出来ませんが、丁寧に作られた良作です。個人的にPSではNo.1のゲームです。

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