ゲーム概要

ソニーより2000年9月28日にプレイステーション用ソフトとして発売された学園・戦闘シミュレーションゲーム。ゲーム内では普段は学園生活を送り、敵の出現と同時に出撃することとなる。授業や訓練などのアドベンチャーパートの「学園モード」と幻獣軍と戦っていく「戦闘モード」で構成されており、プレイヤーの行動で戦況や他のキャラクターとの関係が変化し、人類の明日が決まっていくのが特徴となる。

プレイ画面

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レビュー

  • ★★★★★ 5.0

    人を選ぶかも知れないが、大傑作

    多くの方が絶賛している通り、かつてない画期的なシステムを誇る、PS最後の大傑作ゲーム。
    刮目すべきは、やはりAI(人工知能)の秀逸さでしょう。
    会話がワンパターンだったり、突拍子もない行動をする事もあるけど、全体を通じての行動の中から、各NPCの「人となり」が見えてくる。それが全26キャラ分「描き分け」出来ているのが凄いところ。このようなゲームは、寡聞にして知らない。
    ある意味、ネットゲーム以上のコミュニケーションを得られるゲームと言えるかも知れません。
    次に興味深いのは、「リアルな戦争哲学」かな。
    基礎設計の芝村氏が元自衛官という事もあり、単なる兵器論や戦術論に留まらない、「命のやり取りをする上での心構え」を、教官のキャラから叩き込まれ、身が引き締まります。
    例えば出陣の前に遺書を書かされたりして、かなり怖いです。
    欠点。
    技術的なことには敢えて眼をつぶるとして、個人的に不満を感じたのが、世界観の説明不足。
    前作の「幻世虚構・精霊機導弾」ほどでは無いにせよ、理解に必要な情報が、ゲーム内だけでは全て得られないのが残念。
    僕は電撃ガンパレやWeb上の資料を漁ったりしましたが、誰しもがそこまでする訳ではないのですから。
    友人4人に貸して布教しましたが、元々ゲーマー系の2人は大いにハマり、一般人の2人は最初のチュートリアルで挫折。
    良くも悪くも、それがこのゲームのスタンスを現している。

  • ★★★★★ 5.0

    『より多くの人々に夢と感動を』

    ここまで「遊び方」をプレイヤーに委ねたゲームは見たことがない。
    襲い来る人類の天敵、幻獣。その敵と戦い、倒すことに心血を注ぐか?
    個性的で自分の意志を持つかのようなクラスメイト。彼らと共に日常を謳歌するか?
    綿密に練り込まれ、謎を含んだ魅力的なストーリー。その物語を追うか?
    スタイルのバランスにより、10人が10回プレイしたら100個…とまでは行かないまでも、90個ぐらいの「ガンパレード・マーチ」がプレイヤー達の前に姿を現すだろう。
    そしてそのほとんどが、良く出来ているのだ。
    戦わなければ誰かが戦場に散り、行動の如何でクラスメイトとの関係が変化し、真実を探るには自分の知恵を使わなければならない。
    与えられるべき物は全て揃っている。あとはプレイヤーが決断し、行動し、楽しむだけだ。
    最上級の「遊び道具」。それがガンパレードマーチ。
    以上が、一ゲーマーとしてのレビューです。出来るだけ抑えめに。
    一ファンとして書いちゃうと、今からやろうって人を置いてけぼりにしそうなので(汗)
    あ、タイトルの『より多くの人々に夢と感動を』というのは、ゲームを起動するときに一番最初に目に入る文章です。
    さすがアルファシステム。その言葉、偽り無し。

  • ★★★★★ 5.0

    本物は色あせない

    ちょっとヘビーな学徒動員戦争をベースとして、その上に非常に自由度の高い面白要素がトッピングされているのがGPM。
    26人のクラスメート達と友達になったり恋愛したり、喧嘩したり嫌われたりは当たり前。
    10股以上浮気してみてもいいし、恋愛関係のもつれから刺されてみてもいい。何も食べないで生活してみてもいいし、嫌いなキャラや、別れてくれない相手を歩兵にして戦いのどさくさに紛れて亡き者にしてみるのもいい。
    その他さまざまなプレイスタイルやハプニングは尽きることがありませんし、今現在も増え続けているはず。
    さらに二週目以降はプレイヤーキャラクターに女も選べるようになるので、一周目で恋人関係になれなかった男キャラも攻略可能。
    女性プレイヤーには嬉しい限りですね。
    ほとんど口コミで広がったゲームなので、オフラインだとあまり聞かないタイトルですが、その人気は値段にも表れています。発売から4、5年経過しているにもかかわらず絶えずこの高価格。ゲーム好きなら一度はプレイしたい逸品です。

  • ★★★★★ 5.0

    ガンパレビュー

    これ以上のゲームは無い。今までも、そしてこれからも。といいきります。
    と言っても内容が偏ってるため、人を選びます。なのでお勧めはできません。

    まず大雑把に言うと、何をしてもいい、というゲームなんですが(たぶん)。だからと言ってあまり多くのエンディングは用意されてはいません。

    一日一日が大事で、目標を達成できたらそこでスイッチを切っても大丈夫だと思います。このゲームはクリアするためにやるゲームじゃないです。(注※自論です。あまり信じないでください。)

    もしこのゲームをやるのであれば、せめて一週目クリアくらいまでほしいです。たぶんそのくらいやった辺りからこのゲームの面白さがわかってくるんじゃないかと思います。(お勧めしない、クリアしなくていいと言いつ・・)

    ・戦闘について
    最初やったときは、なにこれ??と思うくらい戦闘システムが変でした、三角形があるだけで、変でした。しかし慣れてくると、やばいです。
    ドット単位で自機を操り、敵の攻撃を避けつつバッサバッサと・・。
    キャラを鍛えて、そして種割れ(笑)並に戦い方をマスターすればキックのみノーダメで勝利!俺tueeeってなったりします。

    アクションゲームでは、回避しながら攻撃!というサイクルが基本になっているとおもいますたぶん。そのためには反射神経がいりますね。
    ガンパレではそのサイクルを反射神経ではなく「読み」を使って行い、戦います。先に行動する内容を入力(この入力のシステムもいい)、あとは入力順通りに行動されます、この繰り返し。
    ヌルいように見えますが、なぜかこれが熱い。実際やってみなきゃわかりませんけどね。

  • ★★★★★ 5.0

    すべてが一級品(PSPでもできるようになりました)

    ガンパレード・マーチで特筆すべきはライターの質がゲーム業界で間違いなくトップクラスにあることです。
    キャラクターのセリフに無駄がなく、意味深で、しかもユニーク。
    本当に力のある文章は読ませるものじゃない。どうしようもなく惹き込まれるものだと思います。
    昔のドラクエで村人に話しかけるだけで楽しかったように。
    作風は異なるが、ガンパレード・マーチはそのまれな引力をもつ奇跡のようなゲームです。

    ただ、残念ながら続編はそのような奇跡とは程遠い平凡にすら達せなかった作品となりました。
    同じスタッフも関わりながらそうなってしまったのはライターが代わってしまったのでしょうか。
    いずれにせよ、もう今後アルファシステムに同じ奇跡が起こる気配は微塵も感じられないのが現状です。

    それでも私はガンパレード・マーチを人に勧められずにはいられません。
    それはこの作品が「面白いゲームとはどんなゲームか」という、ゲームが本当に好きな人間なら考えたことがあるだろう、その命題にひとつの明確な解を与えているからです。
    ガンパレード・マーチの前には、「一本道」だの、「やり込み」だの、そんな発想が会話が愚鈍でしようがない。
    本当に「自由」な作品が生まれるには、どうしようもなく、「才能」が投入されないといけないのだとわかると思います。

    やっとPSNで配信されるとのことで、少しでも多くの方に関心を持っていただければと思いこの場をお借りしました。
    本当に、多くの方にこのゲームを知って欲しい。
    二度とこの作品が「復活」することのないだろう寂しさをさらに多くの人が持つかもしれない、それは分かってはいるのですが。

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最終更新日:2022年5月25日 PR