ゲーム概要

ソニーより1999年8月5日にプレイステーション用ソフトとして発売された物理系シミュレーションゲーム。様々なパーツを組み合わせ、車や飛行機などのプラモデルを作りゲームのフィールド内で自由に操縦することができるのが特徴。正方形のパネルやジョイント、タイヤやモーターなどをうまく組み合わせ、自動車、飛行機、船、ヘリコプター、ロボットなど工夫次第で自分だけのマシンを作ることができる。

プレイ画面

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© 1999 ソニー All Rights Reserved.

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レビュー

  • ★★★★★ 5.0

    自分に子供が出来た時、させたいゲーム。

    これからの子供も出来るように、続編を望みます。
    体験版に触れさせる事さえできれば、絶対大ヒットすると思うんですが・・・

    すでに熱いレビューが多数あるので、多くは書かないが、何と言うか、一種ゲームの域を超えているような。

    到達困難な地形や、スピードの追及、自分のやりたいことに対して、自分のアイデアと物理法則を駆使して試行錯誤していく、それは高難易度の所を、ただLVを上げてクリアーしたり、操作が上達してクリアーするのとは次元の違う楽しさがある。

    ボールを遠くに飛ばす競技1つとっても、ジョイントをヘビのようにつなげて伸びる力を利用したら・・・
    それとも、ピッチングマシーンのようにタイヤの回転を利用する?
    走りながら投げてみたら?
    あるいは投石器のように・・・
    何でも作れるがゆえ、アイデアと可能性が溢れ出します。

    「プレイヤーの自由」と、うたっておいて、結局、選択肢が多いだけで、製作者の用意したレールの上で遊んでるゲームとは別物。
    たぶん「選択」 と 「作り出す」の違いだと思う。
    「自由にカスタマイズ」が売りのレースゲームでも、まさかカーブの時だけ変形するマシンは作れまい(笑)

    一言で言うなら、レゴブロックに近い。しかも動く、大砲だって撃つぞ。

    しかも、物理に興味を持つきっかけになると思う。
    ぜひ子供にやらしたいゲーム。

    今、お子さんがいる、お父さんお母さんは、ぜひ買ってみて、子供の創造性や勉強への興味に役立つと感じたら、与えてあげて欲しい。

  • ★★★★★ 5.0

    つくるってほんとに楽しい!!

    様々な特性の部品を組み合わせて自分だけのモデルを作って遊ぶ、ゲームというよりツールといったほうがしっくりくる作品ですね。

    例えば車輪を4つと電池とボディを兼ねるパネルをくっつけて、ボタンを押すとタイヤが回るようにすれば車ができます。駆動する車輪の設定次第で後輪駆動、前輪駆動、四輪駆動も自在です。
    曲がる仕組みもいろいろいじれます。車体の一部が曲がるようにするもよし、タイヤの角度が変わるようにするもよし、車輪の回転数を変えて曲がるようにするもよし、ボディを変形させて空気抵抗で曲げるもよし! そこから車輪を増やしてみたり、アームをつけたり、砲台をつけたりするのもいいですし、ドリフト走行を目指したりするのも楽しいです。車ひとつとってもこんなに広がる楽しさ。
    作れるのは車だけではありません。思いつくかぎり、いろんなことに挑戦できます。

    ジェットエンジンを入手すれば空にも挑戦できます。
    自分の知識と試行錯誤だけで初めて空を飛べたときの感動!
    重量バランスが取れず、不格好なまでに胴体を伸ばした機体がふわりと浮き上ったときのときめきは今でも忘れられません。
    「飛んだ!! すげぇ! 飛んだ!!」
    思わず口をついてでた言葉。一瞬、小学生に戻りました。
    ものづくりのすばらしさと喜びを手軽に体験できる傑作です。

    一つ、とても大事なことを忘れていました。基本的にPS2では動作しませんのでご注意を。
    でもPS2対応ディスクに交換されたものを購入するか、動作しなかったディスクをメーカーに送って交換してもらうか、PSoneやPSを用意するかすれば大丈夫です。

  • ★★★★★ 5.0

    飽きない!!

    友人に紹介されて『ダマされたつもり』で買ったんだけど、凄いハマル。
    自分オリジナルのマシンを作って色々な島の探検をするといったゲーム。
    この、『マシン作り』がたまらんほどハマル!!
    『タイヤ』とか『モーター』とかぞの他色々なパネルがあってそのパネルの組み合わせで1からマシンを作る事ができる!!
    それゆえにマシンのレパートリーは自分の想像力次第!!
    最近どうにか作ろうとしているのが『陸海空雪オールマイティマシン』
    普段は普通の車だが、空を飛ぶときは両脇から翼が出て、雪のときはマシンの一部がソリに変形して、山のときはジェットの力で90℃近くの斜面に張り付く!!・・・海にする為の『船』が中々難しい。基本的に全てを変形しないと難しそう。
    また、このゲームで作ったマシンの駆動部分の操作は自分の好きなボタンに割り当てられる。それに駆動で回転させる、曲げる、時の角度や、パネルの一つ一つの設定まで事細かに設定でき、リアルで飽きない。
    今なら安いのでps1で会ったとしても買って損は無い。
    ・・・・というか、このゲームの2は出ないの??

  • ★★★★★ 5.0

    伝説の名作! 続編希望'

    知る人ぞ知る伝説のPS名作です。
    知っている人にとっては、FFやドラクエやバイオハザードよりも大切なゲームかもしれません。
    そのぐらい伝説的なゲームです。

    このゲームでやることは何かというと、ブロック遊び…の進化版。
    この時点で男の子はまず即買いでしょう笑

    『パネル』と呼ばれる平べったい四角いパーツをいくつも組み合わせて自由に折り曲げて、タイヤやジェットエンジンを着けて動けるようにします。
    タイヤやその他の動くパーツには、出力や稼動する幅や作動するボタンを設定でき、実際に忠実に動きます。
    タイヤには×ボタンで前に進むように設定して…左右に動く機能を持つ「ジョイント」で接続して、ジョイントにコントローラーでの操作を設定して、左右ボタンで動くようにして…それを四つ、パネルで作った本体につけて…
    お分かりでしょう、これで「クルマ」の完成です。

    ジェットエンジンを着けて羽をうまく装備すれば、空を飛ぶことだって可能です。
    モーターの先にうまい角度でプロペラを作れば、ヘリコプターもできます。
    さらには、変形してクルマから飛行機に…なんてこともアイディア次第でいくらでも可能。
    ブロック遊びなのですから、どんなモノを作ったって、どんなデザインにしたって自分の勝手です。

    ゴッツイ車が好きならゴッツイ車を作れば良いし、スマートなジェットが好きならそのように作って駆り出せば良い。
    とにかく自分の作ったマシンに乗るのは、とてつもなく気持ち良いです。

    そしてスゴいのは、モデルの動きがリアルなこと。
    簡易的ではありますが、この世界では、空気抵抗や重力、慣性や反力などがリアルタイムで表現されています。
    当然、空力がいいかげんなクルマは遅いですし、空力に優れたクルマは、スピードや安定性が向上します。
    逆に抵抗を利用して、舵や補助エアロパーツなどを着けてもいいし、とにかく工夫次第で、個性的なマシンがいかようにでも作れます。

    見た目にも性能にもこだわり、そして優れたモデルが完成したときの嬉しさといったら、他のゲームでは絶対味わえないほど大きいです。
    まさに男の子のためにあるようなゲームです。

    そんな世界にひとつの素敵なマシンで駆りだすフィールドもなかなか個性的でおもしろい。
    サーキットが設備された走りやすい島や、グリップの悪いオフロードの島、断崖や山ばかりで空を舞台に冒険する島など、どのフィールドも個性的です。

    各フィールドには、多くの「競技」が設けられていて、自慢のモデルで挑むことができます。
    レースやタイムアタックはもちろん、滑空競技や、世界各地を回るワールドツアー、おもしろいところでは、雪だるま作りや、ボウリングなんてのもあります。

    コレがまた楽しいのなんの!!自分で作ったマシンで挑むのがコレほど楽しいとは。
    良い記録を出すために、いろいろモデルをいじくりまわすのは、かなり楽しいです。
    レースで良い結果を出すために空力を…砲撃戦で勝つために、足まわりと砲台の調整を…オフロードで安定して走れるように、サスペンションを…
    そうやっていじる愛機に、とても愛着が湧きます。
    この中毒性は、かなりヤバいです。もう絶対手放せません。

    本当に本当に、『男の子』なら絶対確実100%ハマるゲームです。
    そして絶対手放せないハズです。
    入手が困難ですが、見つけたら必ずやっといたほうが良いです。
    断言します。
    買い。

  • ★★★★★ 5.0

    愛してます

    僕は現在26歳で、ゲームが好きで小学生のころからいろいろなゲームをやってきました。
    僕が学生だったころ、日本のゲーム市場は最盛期を迎えていて、いわば『ゲーム黄金期』だったと記憶しています。
    小学校の頃は任天堂黄金期で、スーファミやゲームボーイが子供たちに大人気でした。
    中学校に上がるころになると、プレステが次第に活気づき、64やドリキャスなども人気がありました。
    やがてプレステ2が出て、そして時代は次世代機へ…

    小学生のときにゲームに出会って以来、今まで様々なゲームにハマりました。
    ポケモンやマリオカート、ヨッシーアイランドやカービィスーデラ、ドラクエやFF、ぷよぷよやテトリス、
    聖剣伝説やゼルダ、クロノトリガーにゼノギアス、バイオハザードや鬼武者、エースコンバットや
    グランツーリスモ、三国無双やスマブラやニードフォースピードやグランドセフトオートや
    アーマードコアやカルネージハートやラクガキ王国…

    そんなふうに、黄金期のゲームに囲まれ黄金期のゲームでたくさん子供時代から楽しませてもらった僕ですが…
    『いままでやったゲームでどれが一番楽しかった?』と聞かれたら、迷わず即答します。
    しかしその答えは、ファイファンでもなければドラクエでもなく、クロノトリガーでもなければゼルダでもなく、
    マリオでもなければポケモンでもありません。
    僕が迷わず即答するのは…『パネキット』!!!という作品です。

    1999年の発売からもう10年以上が経つ作品ですが、あまりにも好きすぎて、一人でも多くこの作品に出会ってほしくて、
    1人でも多くの人にこのパネキットで感動してもらいたくて、そう思うとレビューを書かずにはいられません。
    そのぐらい、今でも大好きな作品です。

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    このパネキット、何が素晴らしいかと言うと、まずは何よりもその独創的なコンセプト。
    『無限工作おもちゃ箱』というサブタイトルを冠しているのですが、まさにその名のとおりの作品なのです。
    どういうコンセプトで、どういう魅力があるのかと言うと………

    ●パネルと呼ばれる正方形の板や、ジョイントやタイヤやジェットなどを工作感覚で組み合わせ、自分だけの『モデル』を作る。

    ●ジョイントやタイヤやジェットなどの部品は、コントローラーのボタンを割り当てて動かすことが可能。

    ●各部品は、物理法則に従い、かなりリアルな動きをする。(空気抵抗や水の抵抗、路面ごとのグリップの違いなども再現)

    ●エディットツールは、多少慣れが必要なものの、使いやすく視覚的にも分かりやすい。

    ●自分でモデルを作る以外にも、もともと出来上がっているプリセットモデルがある。

    ●プリセットモデルの完成度は高く種類も多彩で、モデル作りの参考になるものばかり。

    ●もちろん、プリセットモデルに付け足したり改造したりもできる。初心者はここから始められるという、超親切設計。

    ●自分で作ったモデルやプリセットモデルで、フィールドに繰り出し冒険ができる。

    ●冒険するフィールドは、大きく5つの島に分かれている。かなり広大。

    ●おおまかに紹介すると、初心者のためのチュートリアル島、舗装路が多いサーキットのような島、土や砂などの悪路が多いオフロード島、
    巨大な雪山がそびえたつ雪と氷の島、起伏が激しく空が舞台となる荒野…といった内容で、過不足が無い。
    これほど見事にまとまった箱庭を擁するゲームはそうそう無い。

    ●フィールドは全てシームレスにつながっており、メニュー画面から各地のワープポイントに一瞬でワープすることもできる。
    (移動のストレスがほとんどなく、非常に遊びやすい)

    ●フィールドには、アイテムボックスがあり、プリセットモデルの設計図やパーツを入手できる。
    (一筋縄では取れず、取るのに工夫がいるものもあって、探索欲求をかきたててくれる。)

    ●各島には、バラエティに富みまくった様々な競技が用意されており、自慢のモデルで自由に参加できる。
    コースを走る速さを競うレース系…サーキットレース、オフロードレース、過酷なラリー、ドラッグレースなど…
    弾の飛距離を競うショット遠投、ターゲット破壊のスコア競争、動力無しで飛距離を競うグライディング、
    時間内にワザをいくつ決められるかを競うトリック飛行競技、雪だるまの頭を運搬し胴体の真ん中にいかに正確に乗せるかを競う競技、
    岩を転がしピンを倒すボウリング、敵を土俵から叩き落とす押し相撲、などなどなどなど…
    個性的で挑戦し甲斐のある競技が、これでもかと詰め込まれている。
    しかもほとんどの競技がスコアアタックやタイムアタックが可能で、非常にやりがいがある仕様になっている。

    ●ゲームオーバーという概念が無い。逆に言うと、『これをしなきゃダメ』という目的も無い。
    楽しみ方は無限大だし、思い浮かんだ楽しいアイディアを実現させてくれるキャパシティがこのパネキットには確かに在る。

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    いかがでしょうか、これがパネキットの世界です。
    最大の魅力は、やはり何といってもモデル作り。
    このモデル作りが素晴らしいからこそ、バラエティに富んだ箱庭や競技も活きているのです。
    登場するパーツは8種類。

    1.電池の役割もある基本構造体『パネル』
    2.X方向に曲がる『Xジョイント』
    3.Y方向に曲がる『Yジョイント』
    4.Z方向にねじれる『Zジョイント』
    5.地面を駆ける『タイヤ』
    6.空中でも推力を得られる『ジェット』
    7.接続したパーツを回転させる『モーター』
    8.弾を発射する『シューター』

    以上の8つです。
    これらのパーツを合計100個まで自由に組み合わせてモデルを作ることができます。
    作れるモデルは、まさに無限大。アイディア次第で、様々なモデルを生み出すことができます。

    何より素晴らしいのは、組みあがったモデルの動きがリアルであること。
    見た目はオモチャなのですが、その動きにはしっかりと重さがあり、空気抵抗を受け、弾は放物線を描き、
    ジャンプから着地すれば衝撃があり、様々な物理法則が影響しあって、モデルは非常に説得力のある動きをします。
    そんじょそこらのレースゲームなんかよりもはるかにリアルな挙動をします。

    そのぶん、物理法則に慣れるまでは、せっかくモデルを作っても思ったとおりに動いてくれないことも多いですが、
    そうやってトライ&エラーを繰り返すうちにだんだんとパネキットの奥深さにハマっていきます。

    ぜひ頑張ってほしいのは、第三の島でジェットを手に入れてから。
    そこまでの島では地上が舞台で、第三の島も基本的には地上が舞台です。
    しかし、ここでジェットが手に入ります。
    そう、このゲームには、『空を飛んではいけない』なんてルールは無いのです。
    浮こうが飛ぼうが、自由なのです。

    ここで誰もが飛行機を作ろうとすると思いますが、誰もがまず失敗すると思います。
    上昇しようとしたらいきなり宙返りしてしまったり、舵を切ろうとしたらきりもみ回転で墜落してしまったり、
    上を向いたまま機体が戻らなくなってしまったり。
    でも、そこで諦めないでください。 親切丁寧な説明書を見たり、デモを見ながらがんばって調整してみてください。
    何度も作り直して、テストプレイを重ねてみてください。
    そうして、失敗と苦労の数々の末、自分が作った飛行機が綺麗に飛ぶときが必ず来ます。
    そのとき、きっとあなたは、ライト兄弟のような気分になることでしょう。

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    『自分の飛行機がはじめて綺麗に飛んだとき』は、パネキットで誰もが感動することのひとつだと思います。
    それまでは地上を走るだけだったのが(それでも十分すぎるほど楽しいのだけど)、自分が走っていた道を
    はるか上空から見渡すこともできる… それも、自分が苦労して作った飛行機で。
    これはまさに、『少年心』を直で刺激する、たいへん素晴らしい感動です。
    文字でしかお伝えできないのが心苦しいところです。

    しかし、パネキットのモデル作りの感動はまだまだそこで終わりではありません。
    むしろ、そこからが『始まり』です。

    ●たとえば、垂直離着陸や空中静止が出来る機構を入れてみるとか。
    ●たとえば、普段は車なのだけど、ボタン一つで翼が生え、機首が変形して飛行形態になる機構を入れてみるとか。
    ●たとえば、空中でドリフトしながら飛ぶヘンテコ能力を備えてみるとか。
    ●たとえば、空中浮遊して360°自由に動き回りながらレーザーを発射するUFOを作ってみるとか。
    ●たとえば、より見た目にこだわったクールな機体を作ってみるとか。
    飛行機ひとつ取っても、アイディア次第で様々なモデルを作ることができます。

    もちろん、飛行機に限らず、どんなモデルを作ろうがプレイヤーの自由です。
    険しい山道をガンガン登るオフロードカーも良し、サーキットを早く走るレーシングカーも良し、砲門をつけまくった戦車も良し、
    ジョイントの力で歩くモデルも良し、モーターでプロペラを回すヘリも良し、水上を滑走するジェットスキーも良し、
    ボールを放り投げることができるアームを持ったモデルも良し、ボールを乗せて運搬できるモデルも良し、
    何の能力も無いただの置物も良し、何が何だか分からない謎の物体も良し、
    とにかく何を作ろうが自由で、どう動くか決めるのも自分です。

    何度も重ね重ね言いますが、こういった様々なアイディアを実現させてくれ、その動作を楽しませてくれるキャパシティが
    このパネキットという作品には確かに在ります。

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    その他の細かい点…

    【良い点】

    ●ロードが非常に短い。モデルのセーブやロードに至っては、無いに等しい。

    ●説明書やチュートリアルが非常に充実していて親切。さらに、フィールド内にたくさん存在する看板には、
    モデル作りのヒントがいっぱい散りばめられている。初心者も安心。

    ●音楽が良質。ハデさこそ無いものの、パネキットの爽やかな世界をよく表している快適な曲多数。

    ●モデルに説明文を付けられる。コントローラーのボタンなどを表した絵文字も使え、とても見やすい。

    ●モデルが転倒した等で身動きが取れなかったりしたときに、セレクトボタンで一発復帰でき、この時にモデルの方向なども変えられる。
    壁にぶつかったり、急カーブを曲がり損ねたなどのとき、イライラする復旧作業をせずに済み、地味に便利。

    ●そのたいへん優れたゲーム性から、発売後10年以上経った今でもなおファンにプレイされており、自作モデルなどがインターネットを
    中心にして公開・配信されるなど、今なおパネキットの世界は発展し続けている。

    【悪い点】

    ●特定条件下で、若干処理落ちする。

    ●モデルが完全に水没したまま脱出しないと、数秒後に強制的に地上に戻される。このため、水中散策だけは難しい。
    水中散策要素まであれば、『神ゲーを超えた何か』になれたかもしれない。非常に惜しい。

    ●あまり厳しくはないが速度上限が存在し、極端に速いモデルは作れない。
    (ただしこれは、最高速が無限にあったら、誰もが性能重視のモデルばかり作り、モデル作りのバリエーションが
    減ってしまうことにも繋がりかねないため、良い設定だとも言える)

    ●パーツ制限数100個というのは、創意工夫意欲を燃やす要因でもあるが、『もっと使えたらいいのに!』とヤキモキすることもしばしば。

    ●音楽は素晴らしいけど、効果音はショボい。これはほんとにオモチャみたい。

    ●モデル説明文で使える漢字が少ない。

    ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

    こうした細かい欠点もあるのですが、はっきり言ってこんな些細な点なんてどーでもいいぐらい楽しい作品です。
    『ここがもうちょと良かったらもっと良い作品になったのにな』ぐらいの感覚です。

    -------------------------------------------

    【総評】

    工作魂と少年のようなワクワクを持ってる人なら誰もがハマる、非常に優れた自由度を持つたいへん素晴らしい作品。
    逆に、工作魂も少年的ワクワクもどちらも皆無な人は、この作品で楽しめることは無いと思います。

    万人にオススメできるわけではないけれど、『作るのが好き』『自分が作ったものが動くのは楽しい』という
    感覚がある人には、あまねくやってみてほしい作品です。

    これは、未来に残したい作品です。
    未来の少年たちにも、ぜひプレイしてみてほしい作品です。

    一時はプレミア化して20000円以上が当たり前の時代もありましたが、現在はゲームアーカイブスで600円で
    ダウンロードすることもできます。
    たとえ6000円のフルプライスだとしても、僕はオススメしたいですが。

    とても長いレビューになってしまいましたが、これでもまだ書き足りないぐらいです。
    読みづらいところも多々あったと思いますが、まだこのパネキットをプレイしたことが無い方に、少しでも
    魅力が伝わったら幸いです。
    ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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最終更新日:2022年5月24日 PR