ゲーム概要

ソニーより1997年2月28日にプレイステーション用ソフトとして発売されたアドベンチャーゲーム。陰界の九龍城を舞台に風水をめぐる戦いを描いたゲームとなる。「JPEGダンジョン」で街中で情報を集め、「リアルタイムダンジョン」で敵の居場所を突き止めることで風水バトルやボス戦に突入する。PSの性能を最大限に活かした美しいグラフィックが、九龍城の持つ濃厚なアジアンゴシックの世界観を演出している。

プレイ画面

※このページで利用しているゲームプレイ画像及びゲームイメージ画像の著作権は、メーカーであるソニー様が権利を所有しています。
© 1997 ソニー All Rights Reserved.

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レビュー

  • ★★★★★ 5.0

    2度と現れないかもしれない傑作

    12年前にこのゲームをやりましたが、このゲームを超えるお気に入りゲームが他にないです。3D酔いと戦いつつ、何回もクリアしました。音楽がすごい!世界観がすばらしい! 最初は汚い町並みや不気味でぶっきらぼうな登場人物に身も心も疲れ、ものすごく長いセリフを何回もよみ返しへとへとになっていました。そこへナビの皆さんが颯爽と現れると「やっと味方っぽい人が来てくれた!」と心底嬉しかったです。そのうちに謎解きがたのしくなり、数多くのクリーチャーたちが不気味ながらも美しく、かわいく感じられるようになりました。全てのシーンやムービーが非常に細かくつくられていて、新しい町にいくたび、ずっと眺めていたくなります。本当にすごい完成度です。ときどき届くメールや不気味なキャラクターたち(キャラクターデザイン本当に凝ってます必見!)に想像力をかきたてられ、「クーロンズゲート」風な夢を何回も見ました。バトルシステムは簡単ですが、数々のセリフをじっくり解析していないと勝てないと思います。脚本がすばらしく、いいセリフを読むと何回も頭の中で反復してしまいました。アジアンゴシックの世界にはまりたい人にオススメです。

  • ★★★★★ 5.0

    アジア・ゴシック

    時は中国返還前の香港。主人公である超級風水士が呼び出された。
    任務は九龍城の陰界というこの世界の裏側にある世界に赴き、
    風水士として四神獣の見立てを行うこと。
    九龍城の陰界は闇と混沌が支配した場所だ。
    ごちゃごちゃした通り、天井の染み、地面をはいずる不気味な液体、黒いカビが生えたトイレ、ビル、壊れかけた扉、よどんだ水槽、こんがらがった配線・・
    全てが陰界というある意味独特な世界をこれ以上ないまでに再現している。
    それも、西洋的では絶対悪となる闇ではなくいわゆるアジアゴシックが忠実なまでに生きている。
    住まう人々も実に様々。ねじ屋、古靴屋、粥屋・・道具の数だけ店があり、その店主もどこか不気味でまた不思議。
    JPEGダンジョンでには鬼律(グイリー)と呼ばれる物の怪が多数徘徊している。
    彼らを七宝刀などを使い物に戻していくのも物語では重要な通過点だ。
    音楽も淀み・歪み・混沌・安穏が入り混じったような深い闇を表現したものになっている。

  • ★★★★★ 5.0

    ゲームのプレイを楽しむというより、世界観にひたる商品です

    最後までプレイしました。この世界観はとにかくスゴイです…。
    でも、まず最初にいいところに到達するまでが長いので、この作品のよさがわからないままやめてしまう人もたくさんいそうで残念。

    街の中は何度でも歩き回ってみたいのですが、ゲームとしてまたプレイし直して、要所要所でバトルに勝ってシナリオを進める、というのは、正直なところ、ものすっごく面倒くさい!!

    ので、マリオみたいにゲームの操作自体を楽しむ、というタイプのゲームではないですね(笑)

    ただ、世界観はとにかくタダゴトでなくスゴイので、自動プレイモードとかつけて映画みたいに流しっぱなしでシナリオが進んでいくのを見れるような映像商品が出てくれたらいいなあと。
    いつのまにか今年サントラも再発になっていたようだし、ぜひ企画してください関係者の方。

  • ★★★★★ 5.0

    好きな人にとってはゲーム史上最高傑作

    当時は待ちわびて待ちわびて発売日に定価で買ったものです。

    たかがゲームですが、これほど深くゲームの世界に心奪われ心酔したのは本作だけかも。
    まず手に取れば立体的な手触りの特殊プリントが凝ったアウターケースに関心し、中身を開いてみればディスク四枚組の大ボリュームと取説の他にあるフルカラー冊子のボリュームに感激。そしてプレイすれば発売前の期待通り、製作陣の執念を感じさせる凄まじく徹底的で変態的で変質的な作りこみに驚嘆しきり。
    そんな興奮した当時から長い年月が経ち、久しくプレイはしていないものの現在は部屋のオブジェ(ブックエンド的な)として活躍中・・暇が出来ればまた「あの世界」に行きたいですね。

  • ★★★★★ 5.0

    摩訶不思議なアジアゴシック

    神秘や恐れをテーマにしたものは数あれど、受け手を不条理の世界に引きずり込む作品はどれほどあるだろう。『クーロンズ・ゲート』は、まちがいなくその一つと思う。この作品が凄いのは、現実の向こうにある“異界”を、そのままに見せてくれること。めまぐるしいほどきらびやか、同時に雑多な景観。そして、そこに“棲み”暮らす、妖しい人たちの群れ・・。何をせずとも、この入り乱れた空間を眺めているだけで、胸の中に一つの世界が開けていくような・・。そんなインスピレーションが、ここにはある。
    世界、登場人物の衣装には、カルトSF『ブレードランナー』の影響を顕著に感じる。でも、もう本家を超えていると思う。ゲームの途中に出てくる、巨大な電脳都市のデザインは圧巻。もし、現実にこの都市があるのならば、今すぐ行ってみたい、そしてこの混沌の中に身を投げ出したい、そう思わされた。異界をめぐる主人公の水先案内人シャオヘイも、とてもミステリアスで魅力的。(出番が少ないのが、残念だけど)音楽も、本当にこの世界の雰囲気を高めてくれていると思う。
     
    高性能ハードで続編が待たれているタイトルの、筆頭では。雰囲気重視ゲーマーの方に、おすすめです。一度、やってみて下さい。 

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最終更新日:2022年5月22日 PR