ゲーム概要

アスキーより1996年1月31日にスーパーファミコン用ソフトとして発売されたRPG作成ソフト。自分だけのRPGが手軽に作れる制作ツール『RPGツクール』シリーズ第2弾。基本システムはそのままに、前作に比べて容量が2.5倍になり、キャラのグラフィックの大きさをより大きくしたりフィールドマップの作成が可能など、新要素が追加されている。魔法やアイテムなどを組み合わせて、手軽にオリジナルRPGを作ろう。

プレイ画面

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© 1996 アスキー All Rights Reserved.

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レビュー

  • ★★★★ 4.0

    遊園地のようなワクワク感

    ジェットコースターに乗りたいからと言って自宅の庭にジェットコースターを作る人はかなり稀でしょう。(以前テレビで見たことがあるが逆に言えば滅多にないからテレビで放映される)
    お化け屋敷で恐怖を味わいたい人は素直に遊園地に行きますしレース体験がしたい人はゴーカートに乗ります。まぁツクールというのはそういう需要に応えるゲームです。レースをしたい人が誰しも〈F1レーサー〉にならなければならない訳ではありません。
    まぁ『プログラミングが出来る』と言ってる人もCやベーシックぐらいで機械言語やアセンブラから独自のプログラミング言語を開発してゲームを作る人はまずいないでしょう。そういう意味では彼らも遊園地の住人であることに違いはありません。
    さてこのツクールを弄っていて思うのは〈漢字って偉大だなぁ〉ということ。例えば『氷』が『こおり』じゃ雰囲気出ないでしょう。漢字そのものが世界観を方向付けてしまう訳です。
    プログラミングで言えばアルゴリズムのパターンが出来てしまう訳です。これは考えてみれば凄いことです。
    そういう意味ではまず〈漢字を十全に使えるようにする〉というのが何はともあれツクールシリーズのすべきことだったのかもしれません。
    まぁしかし素材が少ないならその中で面白いゲームを構築するというのもパズル的な面白さがありなかなかオツなものではあります。
    欠点としてはやはり絵の素材が中世ヨーロッパのファンタジーに素材が偏り過ぎているということですね。デカデカと描かれたドラゴンなんてもうドラゴン以外に使いようがありませんから。これが漢字の『竜』なら中華風も和風もまだ想像の余地がある訳でいっそのこと〈絵ナシのダンジョンRPGツクール〉に特化しても良いぐらいでした。(絵は作りたい人が別に作れるようにすれば良いだけ)

  • ★★★★★ 5.0

    誘惑の多いゲーム(笑)

    家庭用ゲーム機のRPGツクールシリーズ第二弾。
    RPGとして基本的な要素のマップの制作、キャラクター・モンスターの設定が簡単に出来ます。
    シリーズの中では1,2を争う程の完成度で素晴らしいというしかありません。

    『自分でRPGが作れる』それだけでも凄いことなのに良好な素材がそろっています。
    ツクール2は音楽◎、ドット絵◎(当時比較)、サンプルゲームも笑えて、感動するものです。

    しかし、このシリーズにありがちなのですが、自分の中のイメージが膨らみ過ぎてしまい、製作途中で「あそこにダンジョンを配置しよう」と思ってしまう罠が沢山あります。
    ホント、誘惑が多いゲームです。(笑)

    というわけで、アドバイスとしては、昔のゲームの最初のステージを作ってみるのがいいと思います。
    例えば、『魔●塔士S●GA』の最初の世界などは、台詞などの資料も多く、完成後の満足度もちょうど良いと思います。
    お試しで作るには、最適だと思います。
    是非、購入して迷ったら作ってみてはいかがでしょうか?

    とにかく右脳を刺激するには最適のゲームで是非お勧めします。

  • ★★★★ 4.0

    さらに進化したRPGツクール

    家庭用ゲーム機のRPGツクールシリーズ第二弾です!
    自由度も、ボリュームも、音楽も、さらにパワーアップして帰ってきました!
    このソフトは8Mメモリーパックを装着しなくても扱うことは出来ますが、8Mメモリーパックがあれば
    データを複数保存できるのでそれも合わせて扱うことをお勧めします(ただ、8Mメモリーパックは現在では入手は難しそうですが…)。
    あと、正直言わせてもらうと、まだちょっとなぁと思う所もあります。敵キャラなどももっとたくさん作れるようにして欲しかったなぁ…。容量ももっと多ければ…。
    でもまあ、とても作り甲斐があるソフトなので、もっとパワーアップしたRPGを作りたい人は買ってみては?

  • ★★★★ 4.0

    音楽がいい!

    ツクールのコンシューマゲーム機版で最もサウンドが素晴らしいです。
    30曲の中で、特に5と7はもう何ともいえません!(中には評し抜けた曲もありますが・・・。)
    ゲームを作るときのシステムですが、漢字が少ない!
    スーパーファミコンという限られたハードで、ROM容量がどうしようもないので仕方がないとは思いますが、どうしてもひらがなが主流になってしまいます。
    敵モンスターがフィールド・ダンジョン・イベントでそれぞれ32体までしか入らないのは困りもの。
    主人公キャラのHPが9999まで設定できるのはうれしいですが、敵のHPも9999までしか設定できないのは痛い。
    また、マップごとに曲を入れるのではなく、マップの地形ごとでしか入れることができないので、ここも苦戦しました。
    (ココがいちばん痛かった)
    でも、そんなにRPGを作るのに苦戦はしません。容量は大作を作らなければ普通に入ります。
    バグも文字入力で荒っぽい操作をしなければ、他はほとんど起こりません。
    中篇・短編を作るのに向いています。

  • ★★★★★ 5.0

    家庭用のツクールとしてすべき事を果たした

    家庭用のRPGツクールシリーズは、1から5までプレイしましたが、このゲームは作ることそのものが、一番面白かった気がします。
    もちろん、このツクールは変数も使えませんし、5のようにスクリプトなんてとんでもない。ただ本当に、イベントを配置して、ちょっとした内容を設定するだけです。グラフィックも自作したりは出来ません。

    けれど、そういったモノを求めるのであれば、パソコン版のツクールが適任でしょう。
    ツクール2は音楽が良くて、ドット絵もきれいで、サンプルゲームも笑えて、時には感動するものです。大きめの文字フォントも好きでした。限られた中ですが、その中で想像力を働かせたものです。
    今、私がシリーズの中で一番郷愁に包まれて思い出すように、間違いなく今作は多くの人にツクールの門戸を開き、クリエイターの原体験になっているものだと言えます。

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最終更新日:2021年9月15日 PR