ゲーム概要

チュンソフトより1992年3月7日にスーパーファミコン用ソフトとして発売されたアドベンチャーゲーム。同社が打ち立てたサウンドノベルシリーズの第一作となる。実在する同名の植物、オトギリソウをモチーフに描かれるホラータッチのストーリーは、ほぼ同じシークエンスで構成される10数本のシナリオから成り立つ。選んだ選択肢によっては別の展開を見せることがあり、各ストーリー毎に登場人物の役割や真相が異なっている。

プレイ画面

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© 1992 チュンソフト All Rights Reserved.

レビュー

  • ★★★★★ 5.0

    物語の分岐を楽しむゲーム

    これは僕が初めて遊んだサウンドノベル。お化け屋敷を悲壮感溢れるストーリーに沿いながら探索できる所がゲームのキモだ。さらに、途中の選択でストーリーラインが分岐していく為ストーリーのバラエティに富んでいる。これが楽しい。意外な展開に分岐していくからとてもワクワクする。さらに、BGMが良い。特にタイトルで流れるメインテーマは出色の出来だ。ただ、ゲーム中BGMはほとんど掛からなかった気がするが、それでもこのメインテーマは取り上げたい。かつて起こった悲劇と、未だ渦巻く怨念とを思わせるメロディ。素晴らしい。
    欠点を挙げるなら、整合性の無さだろうか。
    1つ、これから遊ぼうと考えている方に留意してほしいことがある。後発にはかまいたちの夜があるが、似ているようで2つの作品は毛色が異なる。弟切草は、ただずんずん進んでいくだけで楽しめるお化け屋敷的ゲームだが、一方かまいたちの夜は緻密な推理サスペンスだからだ。さらに、かまいたちの夜は後発だけあって弟切草の楽しさ、つまり大胆なストーリー分岐やBGMまでをもより高いクオリティで含有している。なので、かまいたちの夜から逆行すると弟切草は肩透かしを食らうだろう。特にストーリーの整合性についてはかまいたちの夜に及ぶべくもない。実際、そういった意見は散見される。しかし、決して弟切草がつまらない訳では無い筈なので、弟切草からかまいたちの夜へという順に遊ぶ事が望ましい。
    くれぐれも、かまいたちの夜と比べてはいけない。推理サスペンスではなくお化け屋敷として遊ぶべきだ。

  • ★★★★★ 5.0

    ハチャメチャ感はあるが

    個人的には良作のかまいたちの夜よりもノベルゲームの可能性を感じさせてくれる作品です。
    今みると辻褄があってないトンデモな展開になったりしますが結構終わりの方でも話がいくらでも変化する小説という意味ではこの可能性に驚愕した覚えがあります。
    しかしチュンソフトさんはなぜ最近の作品などでこれらの大昔の作品を超えたり生かしたりした作品をなかなか産み出せないのか甚だ疑問でなりません。

  • ★★★★★ 5.0

    弟切草

    <ストーリー>
    夏の夕暮れに、山道をドライブしていた主人公と恋人の奈美。
    いつしか道に迷い、しかも思わぬ事故で車は動かなくなってしまいます。
    途方に暮れて山中をさまよう二人の前に不気味な洋館が現れます。
    嫌な予感を感じつつも、洋館内に足を踏み入れる二人。
    そこで彼らを待つ者は…?

    私がスーファミを買う切っ掛けとなった作品。
    サウンドノベルの原点にして俺的最高傑作。
    未だにこれを超える「ゲームとして楽しめるサウンドノベル」には出会ってません。
    この作品の最大の魅力は、兎に角その豊富な分岐でしょう。
    基本的にゲームオーバーが存在しない為、気兼ね無く様々な選択肢を試す事が出来ます。
    「この選択肢を選んだら何が起こるのだろう」というワクワク感は、一度味わったら堪りません。
    もっとも、あまりに千変万化するものだから、かなり矛盾が出て来る事も多いですが…。
    また、シナリオの数も豊富で、どれも中々凝っていて楽しめます。
    そしてもう一つの売りはピンクのしおりでしょう。
    これは大笑いしました。
    シナリオが増えるだけで無く楽屋オチもいっぱい有ってホントに楽しいです。
    プレイを繰り返して、やや食傷気味になって来た所にこう言う「お楽しみ」を出す辺り、実に上手い手法です。
    プレイする度に増える選択肢、変化するシナリオ、悪魔でプレイヤーの想像力を補う為の最小限の絵と効果音…。
    他のメーカーさんも、サウンドノベルを作る時はこの基本を押さえて欲しいものです。

    PS版の「弟切草 蘇生編」も面白かったです。
    「奈美編」が有るのが良かったですね。エンディングも更に先が有るし。
    ただ、絵をリアルにし過ぎて何を描いてるのか解りにくかったりしますが(笑)。

  • ★★★★★ 5.0

    此処から始まった

    サウンドノベルというジャンルを手探りながら開拓した名作です。

    当時としては画期的な試みでしたし、物語が変化するというドキドキ感は溜まりませんでした。

    ただ、サウンドノベルというジャンルが確立(そして衰退)した現在では様々な至らなさを感じるのは必至ですし、当時の感動はもはや味わう事は出来ません。

    と言うのも、シナリオ自体は大して優れたシナリオではありませんし(驚いた事に執筆者は、本作のヒットは自分の脚本のおかげだと勘違いしてしまったようですが)、昨今のサウンドノベルのような劇的な変化も無く、同じ文章を何度も読む羽目になります。

    ★5はあくまで当時プレイした印象であり、他の『完成された』サウンドノベルをプレイした方には全くオススメ出来ません。

  • ★★★★★ 5.0

    唯一無二。

    音楽の感じや主人公の設定、舞台、その雰囲気など、そこはかとなく、"あの頃"の匂いが出ており、非常に懐かしい感じ。
    「世にも」とか、当時のテレビドラマに思い出のある人はぜひ。
    クリアも点数もない独自の雰囲気は今やっても斬新で面白い。

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最終更新日:2021年7月18日 PR