ゲーム概要

ケムコより1991年5月24日にスーパーファミコン用ソフトとして発売されたロールプレイングゲーム。4人の英雄を操作し、人型ドラゴンである「ドラッケン」と人間が共生する「ドラッケン島」の肥大を食い止め世界を救出する事を目的としている。性別によって所属可能なジョブが異なる事や、疑似3Dとなっている画面構成などを特徴としている。4種類のジョブが存在し、4人のキャラクターを作成することになる。

プレイ画面

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レビュー

  • ★★★★★ 5.0

    現代RPGの始祖

    ポリゴンで描かれたオープンワールド風マップ、360度自由移動、シームレスに始まるリアルタイム戦闘、時間経過による背景の変化、装備による見た目の変化、FF15など現代のRPGに見られる要素をいち早く取り入れた革新的な傑作。
    これがどれくらい凄いかというと、PC版ドラッケンはFCドラクエ4の前の年(1989年)に作られたというとイメージしやすいんじゃないでしょうか。
    まだゲームがドット絵の頃にです。
    そしてドラクエ4の一年後にSFCに移植され高価なPCが無くとも本作を楽しむ事が出来たのです。

    一般的にクソゲー、ムズゲーと言われてますが、当時FFなどをクリア出来なかった私でも十分クリア出来ました。
    自由移動出来る分、どこに行っていいかを見失いやすいのが難しいと言われる部分かなと。
    四角いマップがあって、上下と左右は繋がっていてループします。
    基本はフィールドなどでレベルアップをして、マップに表示されている寺院や城を訪れて「〇〇に行って〇〇を探してくれ」とお使いしたり、塔のボスを倒したりして一本道のストーリーを追っていくゲームです。
    あと一部理不尽なトラップがあるけれど、それ以外はそれほど無茶な難易度ではないはず。

    四人パーティで戦闘は一キャラのみ選んで移動操作ができて後はNPCのリアルタイムバトル。
    強いキャラを前線で戦わせたり、逆に死にそうなキャラを逃げさせたり出来ます。

    このゲームの最大の魅力はその雰囲気づくりで、夜になったら寂しげなBGMになって強敵が現れたり星座が襲ってきたりと本当に旅をしている気分。
    そしてマップには謎のストーンヘンジ的なサークルが数々あり、そこは意味があったり無かったりするので発見する楽しみも大きいです。
    ここに墓地があるけど大昔に人が住んでたんだろうか、とか想像力を掻き立てるのですよ。

    登場人物たちにセリフはありませんが、装備によって見た目が変わるので「俺のキャラ」感が大きく没入感も高まります。

    初期の頃のポリゴン3DRPGがやりたい人は是非お勧めします。
    そしてSFC版は日本向けに作り直されており、BGMが素晴らしい名曲ばかり。
    PC版は格段に難しいので、かなり遊びやすくなってるSFC版がいいですね。

  • ★★★★ 4.0

    これは

    ファミコン版ドラクエ3を洋物神話風にした感じのロープレゲームです。
    スーパーファミコンなので、ファミコンよりは絵はいいですが「全体的に非常に」シンプルです。
    村、街は無く、最初から大きなエリア(外エリア)に、各所に単独で存在する一軒家に情報が聞ける酒場、普通の家、アイテム、装備が売り買い出来る店などがポツンと在るだけです。
    戦闘は行動を登録しておけば、後は勝手に戦います。が、放置していると、よく死にます。
    あとは装備がよく壊れます。ちょっと目を放すと全身鎧のガチガチ戦士が、戦闘後には全裸で立ってたりします(ダンジョンやお城で何度でも盗…取れます!)
    いきなり強い装備も取れたりします。
    経験値稼ぎは、敵が無限に湧く部屋とかあったりするので楽かも。
    ストーリー、システムなどは盛り上がりも何も無いですが、朝、昼、夜、移動している場所に合わせて変わる音楽だけは最高です。
    昔の洋風剣士の英雄伝アクションゲームなどに出そうな曲が流れますね。

  • ★★★★★ 5.0

    これは癒しゲーです

    クソゲーと呼ばれているのは日本人の肌に合わなかったのでしょうか。確かに大雑把バランスです。ストーリーも日本のに比べて味気ないです。
    しかし今冷静にやってみると、いかにも海外ファンタジーな硬派さと、音楽の良さ、360度移動できるという自由に冒険できるという感じ、あと夜は空に星が瞬くという演出もイカしてます。
    特に音楽の良さと陽が暮れる演出はよいのでございまして、これ、そこら中を動いているだけでも癒されます。また音楽の良さが良いのは、凄く控えめでありまして、でしゃばらない雰囲気もセンスの良さを感じるので御座います。
    確かに完全にミーハーな気持ちで語ってます。が、これは新たに環境ソフトという視点から見てもグッドじゃないのでしょうか。
    吉田戦車さんの漫画で、「やらなくていいゲームはないか」というお話がありましたが、ふとそれを思い出させる作品です。
    でも、当時定価で買った人は、それはそれは、がっかりしたものだと思います。

    追記:
    10年ぶりに見てふと追記したくなったのですが、今ならスカイリムという素晴らしいのがありますのでこれをプレイすればいいですね。

  • ★★★★★ 5.0

    噛めば噛むほど味が出る

    初心者の方がやるとだいたいこう言います。
    「なんだ!?このクソゲー!?」
    僕も当時そう思いました。
    というか、もう意味が分からない。

    オープニングが終わると「目の前の城に行くのだ!」と表示が出ます。
    そして城を目指してグルグルと視点を変更しているうちに訳のわからない鳴き声と共にモンスター出現!
    そして死亡。

    なんとか城に到着し訳も分からずボタンを押すとモンスター出現!
    そして死亡。

    城を散策しているとき「ハック!ハック!ドラッケン!」というメッセージとともにモンスター出現!
    そして死亡。

    水没して死亡。
    いきなり犬の頭がビームを撃ってきて死亡。
    星空が動いた!?と思ったらその後に死亡。
    そんな感じですが・・・。

    最初のインパクトがクソゲーすぎるので嫌になるかもしれませんが、進めるコツが分かると快感になります。
    そうなったらハマると思います。ストーリーは意味分かりませんが\(^o^)/

  • ★★★★★ 5.0

    印象深い

    SFC版発売当時、よくデパートとかショッピングセンターのゲーム売場で新品980円で売られていました。
    ちなみにPC版の発売当初も、パソコン屋さんのゲーム売場でキャンペーンされていました。
    移植版とオリジナル版でユーザー層と評価が違うと思いますが、知名度という意味では、良くも悪くも誰もが知るゲームと言っていいでしょう。
    当方、これまで腐るほどゲームをしてきましたが
    このゲームのよくわからないイベント(星座?が動いて敵が出てくる、墓?にあたると犬?が出てくる、燃えカス?みたいなやつが強い)
    雰囲気をよく表現しているBGM、味のあるグラフィック、敵の奇声、良好なダンジョンの探索感、すべて発売から25年ほど経過した今でも覚えています。
    おそらく、名作です(言い切れないところが悲しい…)。

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最終更新日:2021年6月22日 PR