ゲーム概要

イマディオ(イマジニア)から発売されたゲームソフト。「EVEシリーズ」の2作目。後に直木賞受賞作家となる桜庭一樹(名義は山田桜丸)による脚本。キャラクターデザイン・絵コンテ・作画に野口征恒。1作目『EVE burst error』の3年後が舞台となる。主に内調捜査官「桐野杏子」と謎の人物「SNAKE(スネーク)」の主人公を操作しストーリーを進めていくマルチサイトアドベンチャーゲームである。

プレイ画面

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レビュー

  • カズタマ

    ★★★ ★★ 3.0

    投稿日:2024年5月19日

    イヴ ザ・ロストワン

    『イヴ ザ・ロストワン』は、イマディオ(イマジニア)から発売された「EVEシリーズ」の2作目です。脚本を担当したのは後に直木賞受賞作家となる桜庭一樹(山田桜丸名義)であり、キャラクターデザイン・絵コンテ・作画には野口征恒が携わっています。物語は前作『EVE burst error』の3年後を舞台に展開されます。

    このゲームでは、主に内調捜査官「桐野杏子」と謎の人物「SNAKE(スネーク)」という二人の主人公を操作します。マルチサイトアドベンチャーゲームとして、二人の異なる視点からストーリーを進めていくのが特徴です。プレイヤーはそれぞれのキャラクターの立場から事件を追い、次第に物語の真相に迫っていきます。

    グラフィックやアニメーションが高品質であり、ストーリーも緻密に構成されているため、プレイヤーを引き込む力があります。また、複数の視点から物語が進行するため、単調にならず、常に新しい展開が楽しめます。

    このゲームの魅力は、緻密なシナリオとキャラクターの深い描写にあります。二人の主人公を操作することで、異なる視点から事件の真相に迫る楽しさがあり、プレイヤーを飽きさせません。また、質の高いグラフィックとアニメーションが物語の臨場感を高め、プレイする楽しさを増しています。複雑で魅力的なストーリーと高いクオリティの演出が融合したこのゲームは、アドベンチャーゲームファンにとって必見の作品です。

  • ★★★★ 4.0

    エンディングがあり得なかった

    以下若干のネタバレ有り?
    一応PC版のエンディングも見てからの評価となります。

    この作品のサターン版の欠点はほぼエンディングにあると言っていいと思います。
    ブッチャケちゃいますが未完で終わります。未完というか「結末はいかに!?」みたいな。最後どうなったのかというのが収録されていません。
    ただこれはセガサターン版のみの特徴で、自分はWindows版も買って確かめました。
    Windows版では、しっかり納得の行くシナリオが収められてます。
    演出やプレイのしやすさ等、エンディング以外の部分はサターン版の方がずっといいですね。

    主人公は今回もダブル視点での展開となります。
    女性側主人公は前作の主人公まりなの後輩の新人捜査官。よく捜査官になれたなと思うような人物ですが、そういうツッコミを入れだしたら一気につまらなくなりますねコレ。

    男性側主人公の正体は、今回はラスト近辺まで秘密になっています。
    自分が動かしている人物が誰なのか、この辺もなかなか楽しめる部分だと思います。
    前作同様、女性側の登場人物との接触もありますが今回は男性側が秘密な分、前作とはまた違った面白さがあると思います。
    素直にロストワンの魅力的要素と呼べる部分だったんじゃないかなと。

    あとは男性主人公は、序盤からとある人物に弱みを握られてしまうんですが、この相手がなかなかいい味を出してます。
    名前は「アドニス」
    主人公とはパソコンを通じてのやり取りで、熊のぬいぐるみ姿をしているんですが、見た目も喋り方もイッちゃってる感じで個人的には最高なキャラでした。
    アドニスの演出はサターン版が良いですね。PC版はサターン版に比べて質素な感じになってました。

    ロストワンは前作を好きになったファンにとっては嬉しくなるような演出も多いと思います。
    舞台は基本前作とほぼ変わっていないので、前作キャラとかも当然出てきますし、そういう場面ではやはり嬉しくなってしまいます。
    EVEシリーズで重要なキーである「エルディア」にも行けますし(シリーズでエルディアに行けるのは確かこの作品だけ)

    あとは絵のタッチとかも同じだからか、雰囲気が全体的にバーストを継承してる感じがします。
    そういう意味では他の作品よりも、バーストの延長の雰囲気を味わえるとも思いますし、ロストワンの貴重な魅力と言えるんじゃないかなと。

    シナリオなんかは前作のバーストエラーに比べると若干見劣りしますが、こっちはこっちで独特の魅力もありますし、なかなか楽しめるんじゃないかなと思います。
    ただエンディングに関してはやっぱり最悪です。ホントそれだけですね悪いのは。
    Windows版のエンディングとサターン版の内容を合わせた感想では、しっかり「やってよかったな」と思わせてくれる作品でした。

  • ★★ ★★★ 2.0

    頑張って★二つ・・・

    EVE burst errorの続編。
    原作のシナリオライターである管野氏が諸事情により降板したため、シナリオ面や会話テキストでの面白みが感じられなかった。
    簡単にゲームの内容を説明しておくと、コマンド総当り方式でのフラグ立てによって進行するアドベンチャーゲームです。
    一番の売りは前作同様のマルチサイトということになるでしょう。
    (二人の主人公を交互に操作し、ゲームを進行するシステム)
    目新しいと言えば場所移動がマップ方式でできるようになったことと、ムービーが質、量ともにグレードアップしたことでしょうか。
    シナリオ的には冒頭にも述べましたが原作を壊すものになったと感じます。
    ネタバレになるので詳しくは言えませんが、特に夢オチのようなラストの曖昧さには疑問を感じざるをえませんでした。
    あと、ゲーム前半から犯人の正体がバレバレなのもちょっと・・・。
    小次郎・まりなという前作の主人公と比べると格段に劣る杏子(まりなの後任という設定)の魅力の無さも要因の一つかもしれません。
    しかし原作を考えずに単体のアドベンチャーゲームとしてプレイすればそれなりに楽しめるのではないでしょうか。
    まぁ前作をプレイしないと人間関係などが掴みかねるでしょうが・・・。
    前作が18禁ゲームからの移植だったのに比べ、このLost Oneは元々サターン仕様で作られているので、ソフト路線好みの方になら支持されるかもしれませんね。

  • ★★ ★★★ 2.0

    前作をプレイした事がこの作品の価値を下げてしまうとは…

    前作の良質なAVGの続編という事である程度期待してまうのは仕方が無いところ。
    そういった期待値をこの作品はどう受け止めたかという部分で言うと微妙といわざる終えない出来である。
    製作スタッフの変更という部分も影響しているだろうが作品としてところどころで力の弱さを感じる。
    例えば前作の小次郎やまりなは気の抜けた部分も描写されているが、しっかりと事件を解決できる根拠を作中に何度も垣間見る事が出来、言動と行動に充分な説得力があった。

    しかし今作ではそういった根拠は皆無に等しく、主人公達はただパーツを揃えただけのつまらないキャラに成り下がっている。
    全体のシナリオとしても興味が湧くところまでは良いのだが、話が進むにつれて違和感ばかりが目立つようになり、その違和感は最後まで消えることが無かった。
    正直続編としても微妙であるしAVG単体としても疑問の残る作品である事は間違いなく、他の方のレビューを概ね理解できる内容だった。

  • ★★★★ 1.0

    もっと頑張りましょう

    「EVE」シリーズの第二弾です。
    シナリオライターが変わった関係でシリーズのなかでも評価が低い作品です。
    舞台を引き継いで小次郎とまりなたちが登場しますが主人公は新米捜査官の杏子とになっています。。
    キャラクター的には魅力たっぷりなのですが、これを生かされていません。
    物語りもどこか単調で強引なところがあり前作品のように引き込まれるようなものがありませんでした。
    ネタばれになるので詳しくは書けませんがラストをもっと丁寧に作ってくれていたらもうすこし印象がよくなったと思うのですが・・・。

  • ★★★★ 1.0

    金がありゃなにやってもいいのか

    もう何年も前にプレイしたのに今でも怒りを覚える上、誰も見てくれない可能性もあるこの場でもそれは収まりそうにない。
    前作(みとめてないでしょ、これがあの傑作の続編なんて誰も)のラストをバカにするかの様なストーリー展開、その中でぐるぐるぐるぐる回る説得力ない犯人探しの方法。
    どう、こんな手法なかったでしょ?と制作がわはユーザーに訴えてくるが誰も頼んでない上、見事に空回りしてる。
    後、無意味な大物声優の起用は声優に対して失礼なくらいに感じた。
    次のzeroも酷かったがこっちよりゃまし。あくまで比較で。
    まあ、くそぼろ言いましたが、ラストは嫌いではありませんでした。
    ゲーム業界バブル期一の負の遺産だ、こりゃ。
    個人的にだけどもう、eveのシリーズ、作るのやめたらどうか見るに耐えんもん、多すぎ。
    それと、山田桜丸…桜庭一樹っつう名前、私はむこう20年は忘れないつもりだ。
    小説家としても、人柄も責めるつもりは一切ないが、このゲームのシナリオだけは絶対的に認めない。
    感情的になりすぎた、失礼した。

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最終更新日:2024年5月19日 PR