ゲーム概要
カプコンより2006年4月20日にプレイステーション2用ソフトとして発売されたネイチャーアドベンチャーゲーム。日本神話を題材にした世界観と独特の日本画風のグラフィックが特徴のゲーム作品。線や記号をアナログスティックを操作して描く「筆しらべ」や、鏡、勾玉、剣の「3種の神器」を武器に戦うなど独特のシステムが満載。白狼の姿となって復活した神・アマテラスとなって、荒廃した世界に美しい自然を取り戻そう。
プレイ画面
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レビュー
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カズタマ
★★★★★ 5.0
投稿日:2023年8月15日
美しき自然と神秘の世界
『大神』は、のどかな自然が舞台となる「ナカツクニ」という世界で繰り広げられる、感動的な大自然の活劇が楽しめるネイチャーアドベンチャーゲームです。プレイヤーは神である主人公「アマテラス」として、人々との交流や動物たちとのふれあい、妖怪との戦いを通じて、美しい大自然を取り戻す旅に出ます。
本作の最大の魅力は、和紙や筆で描かれる美しい情景と、アナログ的な質感がもたらす癒しです。日本画のようなビジュアルと手作業で造り込まれた世界は、プレイヤーに心地よい「癒し」を提供してくれます。のどかな風景や動物たちとの触れ合いは、まるで自然の中にいるような気分を味わえます。
操作はシンプルながらも、バトルシーンでは多彩な動きが可能で、初心者から上級者まで楽しめる戦闘システムが展開されます。アマテラスの力を駆使して妖怪とのバトルに挑み、自然の調和を取り戻す過程は、プレイヤーを没入させる魅力があります。
本作は、美しいグラフィックと癒しの世界、心温まるストーリーが絶妙に融合した、感動的な物語を楽しむ事ができます。プレイヤーに深い感銘をもたらしてくれる名作に仕上がっています。 -
★★★★★ 5.0
日本人で良かった。
大分前に購入したのですが、未だに全クリしてはメニューの最初からを選んでプレイしています。
一言では表せない面白さがある作品です。
全体の流れとしては、ストーリーの流れに沿い、ナカツクニの表情豊かな地へ赴き、最終的には仇敵を倒す、という流れなのですが…その様々な地に住む人々や妖怪、動物たちの細かなストーリーが魅力の一つです。ちょっとストーリーを進めてから、前に来た地に来ると、前に来た時とは別の話などが聞ける、そしてそのストーリーにも様々な魅力があり、感動するようなものもあり、サブストーリーまで良く作りこまれています。
メインストーリーの方も中々魅力的です。その地のボスを倒すまでの道程、その途中で会うキャラクターなどがまた良く作られていて、時にはその箇所だけを好きな時に見れるようにセーブデータを製作するだけの魅力あるストーリーもあります。
そして、本作の醍醐味とも言える「筆しらべ」。
このシステムは新鮮でした。最初こそ筆技を操り損ねたりもしますが、すぐに慣れるでしょう。
筆で特定のマークを書いて、筆技発動。戦闘にも、そして通常のステージ攻略や、イタズラまで出来てしまいます。
日本の綺麗な所が描かれた、まさに「日本のゲーム」です。
癒し、感動が欲しい方や、買おうか悩んでいる方、買って損はしません。
日本人で良かった。そう思わせてくれる秀作です。 -
★★★★★ 5.0
この「ゲーム」のレビューは難しい
正直に感想を言うなら、私の場合は「とても面白く、自身の中のベストゲームにもなるレベルのゲーム」でした。
ただ、そう言いながらも、この自分の言う「ゲーム」とは何かという問いを、自分自身にしたなら、それはゲームというよりも「自身が操作する映画(映像作品)」という意味合いに近くなります。ここで注意したいのはメタルギアソリッド4の様な所謂「映画の合間にゲームが出来る」レベルの殆どムービーという様な物を差すのではなく、自分が操作をしてゲームが進んでいくゲームらしいゲームなのですが「本当にこのゲームの中で素晴らしいと思える部分が操作や攻略以外の部分である」という、やり込みをせずに進んでいった場合のファイナルファンタジー']の様な物を差している事です。
と、そういう風に言うと結局これは「ゲームなのか」「作品(映像作品)に近いものなのか」という部分にスポットが当たる訳ですが、今度はその部分を語るとなると「筆しらべ」や「ミニゲーム」が大きく関わってきてやっぱりゲームらしさもかなりある訳です。ですのでタイトルにもある通りこのゲームのレビューは難しいと感じました。
単純に言えば、難易度は非常に低く(具体的には、バイオハザードシリーズの難易度ハード以上がクリアできない私でさえ、隠し要素を全て出して一周クリアするまで一度も「ゲームオーバー(ライフが全てなくなる)」にすらならなかったくらい)古い定義で言う「ゲーム」(現代のサウンドノベルやストーリー重視のRPGとは違い、それを攻略する事の楽しさを意味するゲーム)ではありません。謎解きなどの要素もありますが、殆ど盲導犬で「こういう謎があるぞ、答えはこれだぞ、さあ、その答えを入力しなさい」というレベルです。これらアクションも謎解きも全て、全体的な難易度の低さが災いして「ゲーム」という物になっていないという感想も私にはあります。ですが、これらをそのまま置いておいて、では映像作品としてはどうか、という部分に行くと、単純に凄いと思わせられるシーン、感動するシーン、その全てのレベルが高いのですが、それらはやはりゲームとしてこの作品をプレイしていなければ味わえない物で、一番良い例がラストバトルですが、多くの方が感動すると書いてあるラストバトルも実際にこれが映像作品であればあんなに感動しないと思うのです。やっぱりそこは長い時間プレイしてきた上での感動で、結局ゲームの部分を置いておいて語れる部分でもなくなります。
勿論難易度の低さは製作側の意図する物で「今までゲームをプレイしたことの無い人でもこのストーリー、世界を最後まで見て欲しい」という気持ちの表れでしょう。となれば、やっぱりこれは「作品よりのゲーム」なんだと私は思います。
その部分が先にも言った通り災いして「ゲームとして買った人、プレイした人にとっては大して面白くない」事になり、逆にこの「パッケージ等から滲み出る世界観に浸る事を想像して買った人、プレイした人にとっては名作」になるんだと思います。
だからこそこの「ゲーム」のレビューは難しいなあ、と思ったのです。まあそういう作品って結構あると思いますけど。
最終的に個人の評価としては「10年に1作品出るか出ないかの名作」です。
難易度以外の表現やゲームとしての斬新さ、完璧さ(変な言い方ですけど、粗が無く製作側がどれだけ気を使っているかという様な意味です)それにオリジナリティでこの作品と肩を並べるゲームはそうそう無いと思います。 -
★★★★★ 5.0
紛れもない名作 これ以上の作品は生まれない
初めての感動は、大神降ろし。
美しく染まっていく大地とそれを実現した筆技に心底感動し、始めて30分でこのゲームは必ず最後までやろうと決めました。
大分前にクリアしましたが改めてレビューします。
まず初めに言っておきますが、この作品は私が今までプレイしたゲームの中で最高の傑作だと思っています。
理由は多々ありますが、まず世界観が素晴らしい。今までにないものということもありますが、そのような前例がない中でここまで確立された世界をひとつのゲームの中に描き、作品として完成させることは簡単ではありません。
それをやってのけたこの大神はゲーム史に残る大作です。
アマテラスが操る筆によって如何様にも魅せる顔を変える日本画の世界。
神として人々を救いながら広大なフィールドを駆けるその姿だけでも、プレイヤーは引き込まれます。
ただ立っているだけでさえ、そこには何かしらの感動があるでしょう。それ程までに作り込まれた作品なのです。
また魅力的なキャラクターや優良な音楽、そして独特なタッチながらも引き込まれる美しいグラフィック。
それら全ての要素によって支えられた『大神』というストーリー。
アマテラスとなって見ていく世界の様々な表情は、どこかで見たこと、聞いたことがあるような、懐かしいもの。
その中に登場するキャラクターの持つ葛藤や誇りを余すことなく描ききっています。
音楽はまるで日本昔話を観ているかのよう。
楽しさも嬉しさも、時には挑戦や焦りや恐怖、そして勇気さえも与えてくれます。
ラストバトルで流れた『太陽は昇る』。
あれこそ、それまでの冒険のすべてを最後の戦いにかけるアマテラスへの、人々の最大のプレゼントでしょう。曲としても好きですが、ストーリーとの噛み合いが絶妙過ぎて言葉では伝え切れません。
走り回るフィールドは爽快感の塊と言っても過言ではないでしょう。
スピードを増せばアマテラスの与える自然は大きくなります。
金の稲穂が見えた時には大神降ろしとはまた違う感動を覚えました。
たまに空を見れば太陽が照らしている…そんな世界が良いですよね。
途中から空は曇ってしまいますが、それも最終戦を盛り上げるキーポイントです。プレイする時は是非その点も見ていただきたいです。
随所に散りばめられたイベントはプレイヤーを飽きさせることなく先へ先へとアマテラスを導き、そこで鳴り響く音楽が、後ろに見える背景が、そして大きな主軸だけでなく物語の小さな架け橋となるストーリーが、この作品の全てなのです。
上に挙げたどれをとっても、15年以上ゲームをしてきてこれ以上のものを私は知りません。
ラストバトルでは間違いなく感動が待っているでしょう。私もゲームで久しぶりに泣きました。
このゲームは今の社会で失われているものの多くを含み、それらを取り戻せるメッセージ性の強いものとも思います。楽しむためでも、笑うためでも、そして感動するためでも、この大神というゲームから得られるものは計り知れません。
ゲームと侮るなかれ。一度は手に取り、その世界に入っていくことをおすすめします。このゲームによって、失われていたものが取り戻せますように。 -
★★★★★ 5.0
世界に入り込むゲーム
20歳を過ぎるまでゲームをしたことがなかった私が、始めてクリアしたゲームです。
ひょんなことからPS2を買うことになり、せっかくなので一本、手頃でそこそこ面白いゲームを買おう、と気楽に購入しました。
決め手は、主人公が動物である事、ネイチャーアドベンチャーという表記が簡単そうに見えた事、などです。
本当に、買って良かった。
始めて大神降ろしをした時の感動は忘れられません。
画面の中で蘇る命の息吹が、コントローラーの振動を通して体に伝わってくるかのようでした。
そして何より、スタッフロ-ルを終えた後の幸せな気持ちは、クリアした人だけの最高の特典だと思います。
◆
大神は、ストーリーを楽しむゲームではなく、ストーリーに入り込むゲームです。
主人公のアマテラスは、狼故、多くを語ることはありません。
良く言えば押しつけがましくなく、悪く言えば何を考えているのかわからない。
プレイヤーはその“隙間”に入り込んで、アマテラスと一体化することができるでしょう。
イタズラ好きのアマテラス、動物にごはんをあげるのが好きなアマテラス、よく吠えるアマテラス、プレイする人の数だけアマテラスがいます。
好き嫌いの別れるフニャフニャ語も、同じ音の繰り返しであまり感情を表現してはくれませんが、それ故、想像の余地があります。
この台詞を言っている時、このキャラクターはどういう気持ちなのか、どんな抑揚で話しているのか、怒鳴っているのか、呟いているのか。
それはこちらの受け取り方次第です。
そうやってプレイヤーが自ら大神の世界に入り込めば、このゲームを大いに楽しむことが出来ると思います。
大神の世界の住民たちは、みんな良い人たちです。
彼らの優しさに触れ、彼らが困ってる時、悲しんでいる時には神様としてちょっとだけ手助けしてあげる。
そして彼らの喜びが、アマテラス(=プレイヤー)の力になります。
筆調べがうまくいかなかったり、詰んだりすることもあると思いますが(私は初心者だったので序盤でかなり苦労しました)
苦労が多ければ多いほど、そしてまた、キャラクター達との関わりが増えるほど、ラストバトルでの感動も大きくなるでしょう。
なので、できれば丁寧に、じっくりプレイする事をお勧めします。
◆
もちろん、大神が合わない人もいると思います。
易しいゲームなので、やり応えのあるゲームを求める人には向かないでしょう。
フニャフニャ語が生理的に苦手な人、とか、昔話によくあるメデタシメデタシに疑問を持ってしまう人 、
序盤の大神降ろしであまり感動しなかったり、アマテラスに愛着が持てないという人は、最後までプレイしてもダメかもしれません。
◆
大神が神ゲーなのかどうかはわかりません(比べられるほど沢山ゲームをしていないので)。
でも少なくとも、私の中では最高のゲームです。
ゲームをした事がなかった私に、そのおもしろさを教えてくれたのはlこのゲームです。
そんな感謝の気持ちも込めて、レビューを書きました。
まだ大神をプレイした事がない人が、大神と出会って幸せな気持ちになる、その手助けになれば嬉しいです。 -
★★★★★ 5.0
『和』が凝縮された素晴らしい作品
発売から10年以上経ち、今更かもしれませんが12月にPS4とPCでリマスターが出るということで初めてレビューさせていただきます。
まず、この作品との出会いは兄が買っていた某ゲーム雑誌に付いていたDVDに入っていたお試し版でした。
兄の横でなんとなく見ていて、水墨画のような美しいグラフィックと音楽、主人公が『犬(神様だけど)』というインパクト。
元々『和』という要素が好きだった自分が惹かれないわけがなく、魅入った後に兄にプレイさせてもらい、完全にその世界観に引き込まれました。
その後兄が購入したソフトで私もデータを作らせてもらい、改めて大好きになり、今までポケモンすら途中で放棄していた飽き性の自分が初めて最後までやり切った作品になりました。
日本の神様、御伽噺などをベースに独特のオリジナリティが加わった個性的な登場人物、自然の美しさ、人の心、関わり方、大袈裟に聞こえるかもしれませんが、物語を通じてたくさんのことを学ぶことができます。
穏やかな部分、悲しく重い部分、思わずツッコミを入れたくなってしまうようなコミカルな部分、この『大神』という世界に生きる者すべてが織りなす様々な表情を見ることが出来るのではないかと思います。
全編を通じてプレイしたあとにやってくる最終戦は涙なしではプレイできませんでした。
「泣きそう」と思った作品はこの作品をプレイした以降にも多々ありますが、こんなにボロ泣きしたのは私は後にも先にも大神だけです。
ただし、戦闘や謎解きはゲームが苦手な人でもクリア出来る簡単なものに設定されていて難易度変更もできないので、バトル目的の方や高難度ゲーマーの方にはつまらなく感じるかもしれません。
それでも私は、この自然やそこに生きるものの美しさ、神への信仰を押しつけがまくなく思い出させてくれる作品は、何年経っても色褪せないまさしく『神ゲー』だと言います。
これから興味を持つ方、もう一度やってみようかなと思った方は、もちろん原点であるPS2版も勧めたいですが、媒体があるのならPS3やwii、これから発売されるPS4、PC版の『絶景版』の購入をお勧めします。
ストーリーや世界観、ミニゲーム等のやりこみ、じっくりプレイしたい方に向いているかと思います。
ぜひ美しい世界観に入り込み、アマテラスの物語に耳を傾けてみてください。
長々としたまとまりのない文章に最後までお付き合いありがとうございました。
大神!これからも大好きだぞ!
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最終更新日:2023年8月15日 PR