ゲーム概要

カプコンより2005年11月17日にプレイステーション2用ソフトとして発売されたアクションゲーム。ギリシャ神話の世界を舞台に、戦士クレイトスとなり、戦いの女神アテナの命を受け、狂気の軍神アレスの討伐の旅に出ることになる。武器や魔法をオーブによってパワーアップさせると、技やコンボを覚えるシステムが用意されている。ケルベロスやヒドラ、メデューサ、ミノタウロスといった闇の軍勢達と壮絶な戦いを繰り広げる。

プレイ画面

※このページで利用しているゲームプレイ画像及びゲームイメージ画像の著作権は、メーカーであるカプコン様が権利を所有しています。
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レビュー

  • カズタマ

    ★★★★ 4.0

    投稿日:2023年8月2日

    ギリシャ神話の世界で熱き戦いが始まる

    『ゴッド・オブ・ウォー』は、2004年世界最大のゲームショーE3で称賛されたアクションゲームです。
    プレイヤーはスパルタ人の戦士・クレイトスとなり、神殿、砂漠、海、冥界など、ギリシャ神話の世界を舞台にケルベロスやメデューサ、サイクロプスやミノタウロスなどの魔物たちと戦います。斬新なステージギミック&多彩なアクションがダイナミックな攻略を楽しませてくれます。アクションゲーム好きにはたまらない、熱い戦いが待っています。

  • ★★★★★ 5.0

    タイトル通りの神ゲー

    まず最初に驚かされたのは、それまでのPS2のCGレベルを覆し、Xboxにも引けを取らないその美しいビジュアルでした。それでいながら場面やムービーへの切り替えの際のローディング時間もほぼ皆無であった事にも感心し、今までのゲームの待ち時間は一体何なんだと思える程でした。

    その高いクオリティのCGレベルによって描かれる残虐でスパルタンな描写もまた日本ではなかなかお目にかかれないクラスと思います。この血生臭さ漂う世界こそギリシャ神話の本質なのかも知れません。

    ゲーム自体は比較的目新しさはないものの3Dアクションとしての完成度は非常に高く、決め技となる事の多いCSアタックは入力が然程シビアでもなく、戦闘にいい感じのスパイスとなっています。

    パズルを主とした謎解き部分は多少苦労しましたが、アクションと同様に過程を経ながら難しくなっていくので全部自力でなんとかなりました。

    ストーリーもまた目新しいものではないのですが、ハゲマッチョの親父クレイトスという主人公のキャラクター造詣は日本のゲームに馴染んでいる私には非常に新鮮であり魅力的でした。ストーリーで語られる無慈悲、残虐、狂暴といった彼の性格を裏付けするその外観も秀逸でした。

    チュートリアルを随所に挿入し、小まめにセーブポイント、やり直し地点を用意し、ボス戦等で詰ってしまうとその場だけ難易度を下げる事も可能という…と挙げればキリがないのですが、ここまで洋ゲーでありながら日本のゲーム以上に懇切丁寧に作られているのは初めてみました。

    あと、クリア後に見る事のできるメイキング映像は映画の様でもあり非常に興味深かったです。こういったのは日本側も積極的に入れてほしいですね。

  • ★★★★★ 5.0

    アメリカ版の評価

    ゲーム初心者ですがこの作品は非常に爽快感があってとても楽しめました。イージーモードならほとんどダメージを受けることなく敵を倒す爽快感を味わいながら、どんどん先に進むことができます(途中2、3箇所はつまずきましたが)。時間がないけどゲームを楽しみたいという人にもおすすめだと思います。
    製作に3年費やしたそうですがストーリー、音楽、映像と非常によく出来ていると思います。特に自動で最適なアングルに切り替わるのはとてもプレイしやすく、また映画を見ているような雰囲気にさせてくれます。最近Shadow Of The Colossus(ワンダと巨像)もプレイしましたがそちらのカメラワークがあまりよくなかったせいもあり、あらためてこの作品のプログラミングデザインの素晴らしさに驚きました。
    最後に、アメリカ版にはきわどい描写は一切ありませんが、すこしアダルトなミニゲームが入っています。それは日本版ではどうなるのかな。

  • ★★★★★ 5.0

    これをやらずにアクションゲーを語るなかれ

    私のPS2ソフトのベスト1。
    レベルデザインのクオリティがやたら高いのです。
    パズルのヒント、魔法を使うタイミング、敵を殺す爽快さも、文字や言葉でなく無言の演出が教えてくれます。
    覚えたての魔法があるとより楽に倒せる敵が混じるタイミングや、序盤は簡単だったパズルが少しづつじわじわと応用を利かせたものになっていく辺りのサジ加減が脱帽ものに上手い。

    レバーを引いている間だけ通行可能なドア、重さがないと動かないスイッチなどパズル要素が多くてやや難しいけど、プレイヤーの行動範囲内でさりげなくヒントを教えてくれるのでストレスはありません。
    (わからなくて2時間彷徨ったパズルが中盤に一箇所あったが。)
    武器魔法の成長ステータスを自分で振ることができ、自分だけのコンボが作れる。爽快かつ豪快。
    敵を攻撃している最中に表示される△や×などのボタンを押すとスペシャル攻撃が出るCSアタックというシステムもかなり派手。
    ロードがほとんどない、ほぼシームレス。結構凄いことなのにそこを声高に宣伝しないあたりが好きだ。
    音楽、背景、モーションに重量感があり、手ごたえ抜群。
    周回プレイにデータが引き継げない欠点はあるが、ウルトラハードという最高難易度のモードが出現したり、秘密のコスチュームが手に入ったりしてなかなかやり込みプレイも充実。
    欠点といえば、日本人には受け入れがたい道徳観があるところ。(死者の頭をアイテムとして使ったりする)
    あと残虐描写が多いこと。でも暴力を肯定したゲームではない。(ラストまでやればわかる)
    スキンヘッドの刺青オヤジの主人公と、やたら濃いパッケージ絵に引かずにぜひやって欲しい神ゲー。

  • ★★★★★ 5.0

    圧倒的な世界観

    ゲーム自体は欧州では記録的な大ヒットとなったと昔から知っていたのですが、いざやったのはカプコレが出て以降の最近でした。

    とにかく圧倒的な古代ギリシャの世界観に引き込まれます。大きなキャラ、技巧をこらしたギミック、そして連続技の楽しみやそれに伴った演出など全てが手間暇を厭わず、しっかり作りこまれています。
    ゲーム自体は極端に長くはない(初プレイノーマルで10時間ちょっと)ですが、中盤まではサクサク、終盤にかけてギミックや敵などが歯ごたえがある形なので、実時間以上に遊んだ印象が残りました。オマケ要素でメイキングや没ネタなども見られますが、既に2を意識した作りなのも完成度への自信を伺えます。

    ただ、洋ゲーが元だけに時々理不尽なギミックが幾つかあることが少し気になりました。
    タイミングを失敗すると即死や時間内にたどりつけないと即死、といった具合です。
    しかしそこもよく考えられていてなんとかなるレベル、なおかつリトライが直前から無制限にできるため、ずっとやってるとなんとかなってしまうのが面白いところです。
    隠しコスチュームもウィットに溢れていて更に実用度が高いので、周回プレーにも使えます。

    最大の欠点?というのであれば、2週目以降のムービースキップができないことでしょうか・・
    一度見た状態からリトライ→ムービーとなった場合のみ飛ばせるようにはなっていますが、ノーマルクリア→ベリーハードなどではまた全て最初からです。ここは改善して欲しいところでした。また、マップなども表示されず視点も固定(固定でも極端にやりにくくはないですが)なので、迷いやすく次どこだっけ・・・となりやすいのもつらいところでした。

    とにかく非常に丁寧に作られて遊んで満足いく出来なので、まだの人はお勧めの逸品です。

  • ★★★★★ 5.0

    現代に蘇る英雄譚

    古代ギリシャの英雄譚の決まりごとに、まず神々という絶対的な存在があり、その思惑からはどんな超越した人間も逃れられないというものがある。外れるととんでもない罰を受ける。例外は無い。
    少なくともこのゴッドオブウォー第一作目はまさに、そのお約束を完璧に踏襲したひとつの英雄譚としても抜け目ない出来だと言える。償いきれない罪に苦しむ最強の戦士は神々に救いを求め、人間には到底成し遂げられようはずもない試練を超え、神を殺し、新たな神に迎えられる。
    その全てはアテナ(というかゼウス)の思惑に外れることのない、完璧な予定調和だったと明かされて物語は幕を閉じる。後に残るのはクレイトス≒プレイヤーの無念だけだ。こんなものの為に戦ったんじゃない、と。
    その思いはまさに、古代ギリシャ人が詩に聞く英雄譚に抱いたものときっと同じなのだろう。名高き英雄達の多くは決して報われずに死んでいき、人々の心にその無念を伝えた。
    優れた物語は優れた語り手が紡ぐ。辿り着いたエンディングで生まれる深い感慨も、サンタモニカの生んだ傑作ゲームだからこそだ。

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最終更新日:2023年8月2日 PR