ゲーム概要

バンダイより2004年5月20日にプレイステーション2用ソフトとして発売された対戦格闘アクションゲーム。『ウルトラマン』を題材とし、リアリティにこだわっている。『ウルトラマン』のストーリーの流れに沿った戦いが展開し、怪獣出現シーンや科特隊での活躍などTV番組さながらの演出で完全再現している。怪獣ごとに違う攻撃やアクションや、仲間が近くにいると変身できないなど細部にわたって忠実に作りこまれている。

プレイ画面

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レビュー

  • カズタマ

    ★★★★ 4.0

    投稿日:2023年4月27日

    ウルトラマン

    『ウルトラマン』は、『ウルトラマン』を題材としたリアリティを追求した究極のアクションゲームです。
    登場怪獣数は、ウルトラマンを含めると全27体のキャラクターが登場します。
    ゲームモードは、第1話のウルトラマンが登場する“ベムラー戦”から最終話の“ゼットマン戦”までを再現したメインモード「ストーリーモード」に加え、「怪獣天下モード」「怪獣墓場モード」などが楽しめます。
    本作では、変身ヒーローでありながらこれまでのウルトラゲームにはなかった“変身”を忠実に再現しています。
    リアルに再現されたウルトラマンや怪獣で特撮アクションならではの迫力ある闘いが楽しめます。

  • ★★★★★ 5.0

    PS2のウルトラマン最高のゲームです

    ゲームとしてはどうだとかいろいろ苦言が多いようですがウルトラマンを使って格闘ゲームをしたい方はファイティンングレボリューションをやればいいわけでこれはまったく格闘ゲームとは別のものなのです。
    このゲームの根幹、それは番組本編の完全な再現です
    実際、ウルトラマンDVDでこのゲームに出る怪獣の該当話数をすべて見てちゃんと覚えてからゲームをやるとものすごい再現性に驚きます
    はっきり言ってこれ、生半可な再現ではないですホント猫背とかスプーンとかそんなものではありません
    特にさっさとスペシウム光線で怪獣を倒さなければほとんどが番組本編と同じ倒れ方をしますし、だいたい、ベムラーの光線をぎりぎりでよけることが面白いと思わない人には多分本当の面白さは分からないでしょう
    ゼットンの光線をよけると科学特捜隊基地が火事になったり、ラゴンがウルトラマンの首を絞めて一瞬ウルトラマンが苦しんだり、もう面白さ満載です。そういう楽しさを知らずにこのゲームを終わる人はとても不幸です。ゲームオリジナルの動きがばかばかしく見えるほどのものすごい作りこみです
    ゲージなしで番組本編と同じ順番で技を出して、同じ苦しみ方をして敵を倒すまでかなりの再現ができます
    再現を繰り返しできるようにこの格闘ゲーム自体は易しく設定されているようです
    もう番組を自分で作ってるみたいでかなり熱狂ですできますよ
    ウルトラマンが本当に好きな人が買う驚異のゲームです
    そこそこ好きな人にはそこそこ面白く、深く好きな人は深く好きになれる
    初代ウルトラマンの好き度合いがわかる踏み絵的ゲームですね
    ウルトラマンDVDを何度も見れる本当に好きな人にはもう完全にオススメです
    感激しました

  • ★★★★★ 5.0

    童心に帰って・・・・

    早速、購入して遊びました。随所に見られる劇中シーンやBGMなども凝ってると思います。怪獣が倒れたときの砂煙などの細かい演出もなかなかの出来映えです。ゲーム自体は単純なので面白みに掛けると思えばそうなんですが・・・・昔を懐かしんでやるには良いと思います
    ウルトラマンのストーリーモードもマイナーな怪獣が出て面白いんですが気に入ったのは”帰ってきたウルトラマンモード”です。
    このモードはコンティニューが不可能なので一度倒されると最初から戦わなければクリア出来ないのでこのモードはオススメ。

  • ★★★★ 4.0

    悪くはないんだが。

    実際に『ウルトラマン』や『帰ってきたウルトラマン』を見ていた人にとっては思わずニヤリとしてしまう演出がそこかしこにあります。
    劇中シーンを再現できる場面も沢山あります。
    隠しモードなども非常に充実しています。スタッフの「拘り」が感じられますね。

    カラータイマーはFEシリーズとは違い時間は関係なく、ダメージによってのみ鳴り出すシステム。
    (FEシリーズはダメージ・時間双方)
    しかも点滅感覚が速くなっていくのも再現してあります。
    カラータイマーが赤や点滅が速い状態にならないと使えない技や威力が増す技もあるので「ピンチから大逆転」のカタルシスも味わえます。

    もっとも、原作とは違う展開になる点も結構あります。
    劇中でウルトラマンが戦っていない怪獣と戦ったり、科学特捜隊がとどめを刺した怪獣をウルトラマンが倒さねばならなかったりなど。
    バニラとアボラスのシナリオでは漫画版と同じように同時に2体を相手にしなければなりません。
    (テレビではアボラスがバニラを倒した後にウルトラマン登場)

    ただ、難点も結構あります。(それゆえ星4つ)

    まず操作が難しいこと。
    操作は操作キャラの向きで動かすのですが、プレイヤーとキャラの視点が違うため結構手間取ります。
    移動も左スティックのみ。(十字キーは使えない)

    また、先述の視点の違いからくるものですが体の大きい怪獣との海上戦(ペスター&タッコング)の場合、下半身は水中の上に怪獣の体で上半身も隠れてしまい「操作キャラがどこにいるか分からない」というとんでもない状態に陥ることがあります。
    視点変更機能をつけてくれたらよかったのに・・・。

    また、技の出し方も一部ボタンアシスト等もあるものの、比較的単純な操作のファイエボシリーズとは出し方の難易度が大きく違います。
    どちらかというと格闘ゲームに慣れた人向けですね。
    (それでも難しいかも)

    また、帰ってきたウルトラマンモードではブレスレットが使えない上に使える必殺技は映像作品中キングザウルス3世に使った技5種類のみ。
    (但し仕様上劇中の「必殺技4発を防がれる」シーンは再現不可。)
    途中で負けたら最初からやり直しです。
    (「ウルトラマン」は負けたステージからコンティニュー可)
    キングザウルス3世やナックル星人&ブラックキングなど強敵が多いのでコンティニューがあればどんなに助かったか・・・。

    ただ、面白いゲームであることは確かですよ。

    最後に攻略法二つ。

    ゼットン戦
    強敵ですが倒すこともできます。
    但し必殺技は基本的にスラッシュ光線しか効きません。
    スラッシュ光線を撃てるようになったらすぐに撃つのがベター。
    原作と同じくキャッチリングは全く効かず、スペシウム光線を使うと問答無用で負けます。
    八つ裂き光輪はタイミングによっては当たるようですが殆どの場合は原作と同じくバリアで防がれます。
    当ればかなり有利になりますがちょっと危ない橋かも。

    レッドキングの岩投げ
    投げる角度は45°がベスト。飛距離をかなり伸ばせます。

  • ★★★★ 4.0

    不親切、そして感じろ(紙一重)!

    電源を入れるとそこは「空想特撮シリーズ」!
    変身したら、怪獣とがっぷり四つに組み合って闘え!
    「ヘァッ」「シュワッチ」と光の巨人(自分)が悪戦苦闘するのに、なぜかにやけてしまいます。
    正直不備な点も目に付きます。
    視点がTV観覧位置なので、某宇宙忍者などと闘うと距離感が…
    つまり、プレイヤーは視聴者であり光の巨人でありの二役を強いられるのです…
    でもそれがいい!
    追加モードも数々出てきますが、まさか”あれ”が出るとは…正直、”あれ”は知ってないと攻略出来ませんよ!
    これがKAZEテイストですか…やられました。

  • ★★★★★ 5.0

    ウルトラマンゲームのひとつの到達点

    私はウルトラマンが好きでウルトラマンを題材としたゲームも大体やっています。
    名作として名高い「ファイティングエボリューション3」も大いに楽しみましたが、私にとって最高のウルトラゲームはこの「ウルトラマン」です。

    【このゲームの原点】
    もう20年以上昔のことですが、スーパーファミコンの登場と時を同じくして、SFCソフト「ウルトラマン」が発売されました。

    2D格闘ゲーム風の画面構成に、全10ステージを戦い抜くだけの今思えばシンプルな内容ではありましたが、それでもウルトラマンの世界をここまでリアルに表現したゲームは当時他になく、その頃からウルトラマンが大好きだった小学生の私は、本体と一緒に我が家にやってきたこのゲームを、まさにウルトラマンになりきって遊びまくったものでした。

    この「SFC版ウルトラマン」のもつ格ゲー的要素を発展させたのがPSの「ファイティングエボリューション」シリーズやSSの「光の巨人伝説」(知らないですよね…)であり、ウルトラマンになりきるという「ごっこ」の要素を発展させたのが「PS2版ウルトラマン」、つまり本作といえます。

    【本作のコンセプト】
    このゲームの内容は実にシンプルです。
    「ウルトラマンになりきる」
    この一点につきます。

    颯爽と現れたウルトラマン、
    まずは怪獣とにらみ合いののち猫背でジリジリと間合いを詰め、暴れすぎた怪獣を懲らしめるかのように脳天にチョップを見舞い、投げ飛ばし、ときにゴロゴロと揉み合いになり、怪獣の手痛い反撃を受け、やがて迫るタイムリミットにカラータイマーをピコピコ鳴らしながら、ぎりぎりのところで放つスペシウム光線、怪獣はなすすべもなく爆死。

    このような、TVやビデオで見たウルトラマンの戦いを体験することが目的です。

    【本作の特長】
    本作のすごいところは、登場人物となるウルトラマンや怪獣のもつ動きや雰囲気が原作に忠実に再現されていることです。

    スマートで超然としたウルトラマンと、恐ろしくもどこか愛嬌のある怪獣との、もっさりとしたダイナミックな戦いをTV番組さながらに楽しむことができます。

    また、知っている人ならニヤリとしたり、唸ってしまうような細かいシーンの再現にも、スタッフのこだわりを感じさせます。

    【難点】
    本作のゲーム性やボリュームは正直乏しいと言わざるを得ません。

    ウルトラマンの動作パターンは決して多くありませんし、怪獣に勝つだけなら転がして馬乗りチョップの繰り返しなど単調な戦法ですんでしまいます。

    追加で出現するモードはあくまでどれもおまけに過ぎず、繰り返し触れる気にはなりません。

    「帰ってきたウルトラマン」モードは、帰りマン独特のモーションがしっかり再現されており、帰ってきたウルトラマンが一番好きな私には最高に贅沢なサプライズでしたが、4ステージしかないのは逆にその分本編の怪獣を増やしても良かったのではと思ってしまうほど、中途半端なボリュームです。

    また、怪獣を操作して対戦するモードも駆け引き要素は皆無で、思い通りに動かすことすらままならず、純粋に楽しむのは難しいです。

    ウルトラマンのファンでない方がこのゲームを遊ぶことはあまりないでしょうが、ファンの目から見ても、主題歌が収録されていないことも含め、今一つ物足りなさが残ります。

    【本作の価値】
    それでも本作のコンセプトと思われる「TV番組ウルトラマンのもつ雰囲気の再現」は非常に高いレベルで成されており、それは(ジャンルの違いがあるとはいえ)「ファイティングエボリューション」ですらなし得ていないことです。

    子供の頃夢中で遊んだ「SFC版ウルトラマン」。
    その進化のひとつの到達点として、私にとってはまさに夢のようなソフトであることは間違いありません。

    発売からだいぶ経ち、今ではPS2も過去のものになりつつありますが、代わりにソフトの価格も下がってきました。

    ウルトラマンファンでゲームファンの方には、是非とも手に取ってみてほしいと思います。

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最終更新日:2023年4月27日 PR