ゲーム概要

日本一ソフトウェアより2008年3月6日にプレイステーション2用ソフトとして発売されたアドベンチャーゲーム。『雨格子の館』の続編。前作の主人公・一柳和と売れない俳優・日織が、ヨーロッパの山奥にあり、悪魔を幽閉したと噂される呪われた城を舞台に巻き起こる新たな惨劇に挑む。誰を協力者として選び、一緒に推理するかによって、物語が変化する。さまざまな登場人物と協力して真実を導き出そう。

プレイ画面

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レビュー

  • カズタマ

    ★★★★ 4.0

    投稿日:2024年6月21日

    奈落の城 一柳和、2度目の受難

    『奈落の城 一柳和、2度目の受難』は、2007年3月に発売された「雨格子の館」の正統続編です。ヨーロッパの貴族の奇妙な城で起こる惨劇を舞台に、再び巻き込まれた主人公、一柳和が事件を解決できるかがテーマとなっています。このゲームは、本格派の推理アドベンチャーとして、推理する楽しみを存分に味わうことができる作品です。

    前作に引き続き、イラストレーターの西野幸治氏が描く魅力的なキャラクターたちが、物語に深みを与えています。特に女性からの人気が高いキャラクターたちは、ストーリーの展開を一層盛り上げます。ゲームシステムは前作を踏襲しつつ、フローシステムが追加されており、攻略率を把握しやすくなっています。これにより、より遊びやすくなり、何周でも楽しむことができる仕組みが整っています。

    緊張感あふれるストーリー展開と、推理の難易度が非常に良いバランスで提供されていると感じました。ヨーロッパの古城という設定も、雰囲気を盛り上げる要素となっており、プレイヤーを引き込みます。キャラクターたちとの対話や、細部まで作り込まれたシナリオが、プレイヤーに深い没入感を与えてくれます。

    また、一度クリアするだけでは全ての謎を解き明かすことは不可能であり、クリアするたびに新たな謎やストーリーが見えてくる仕組みも、プレイヤーを飽きさせない工夫がされています。何度もプレイすることで、新しい発見や考察が深まり、推理アドベンチャーとしての魅力が一層引き立ちます。

    このゲームの魅力は、深く練り込まれたシナリオと、魅力的なキャラクター、そして何度も楽しめるリプレイ性の高さにあります。推理アドベンチャーが好きな方にはぜひプレイしていただきたい一作です。多層的な謎と緊張感あふれるストーリーを通じて、真犯人を探し出すスリリングな体験を味わってください。

  • ジーティン

    ★★★★★ 5.0

    投稿日:2024年6月21日

    推理アドベンチャーゲーム「雨格子の館」の続編

    『奈落の城 一柳和、2度目の受難』は、推理アドベンチャーゲーム「雨格子の館」の続編である。前作の主人公・一柳和と売れない俳優・日織が、ヨーロッパの山奥にある、悪魔を幽閉したと噂される呪われた城を舞台に巻き起こる新たな惨劇に挑むストーリーだ。プレイヤーは、さまざまな登場人物と協力し、推理を進めることで物語が変化する仕組みが取り入れられている。

    本作では、一柳和が訪れたヨーロッパの山奥にある貴族の城が舞台となっており、呪われた城での悪夢のような惨劇が始まる。プレイヤーは、殺人を阻止しつつ、犯人を推理することが求められる。誰を協力者として選び、一緒に推理するかによって、物語の展開が大きく変わる点が特徴である。

    ゲームを進める上で、プレイヤーは城内を探索し、様々なキャラクターと対話を重ねながら手がかりを集める必要がある。各キャラクターの個性や背景が丁寧に描かれており、それぞれの行動や発言が推理の鍵となる。プレイヤーの選択がストーリーに影響を与えるため、何度もプレイして異なる展開を楽しむことができる。

    実際にプレイしてみると、前作同様の緻密なストーリーテリングと高い推理要素が際立っている。特に、協力者を選ぶシステムはプレイヤーに新たな戦略を提供し、どのキャラクターと協力するかによって得られる情報や展開が異なるため、深いリプレイ性がある。また、グラフィックや音楽も作品の雰囲気を盛り上げ、没入感を高めている。

    本作の魅力は、緻密に構築されたストーリーと、プレイヤーの選択が物語に大きな影響を与える点にある。推理アドベンチャーゲームが好きな読者には特におすすめであり、多様なキャラクターとの協力や対話を通じて、真実を導き出す楽しさを体験してほしい。このゲームを通じて、呪われた城での新たな惨劇に挑み、真犯人を探し出すスリルを存分に味わってもらいたい。

  • ★★★★★ 5.0

    真相が知りたくなる作り

    すべてのルートをクリアしたうえでの感想です。
    素直な感想としてストーリーは最高でした。選択や行動によってストーリの分岐があり、いくつかをクリアしないと真相ルートには突入できませんが、一つのルートごとに明らかになっていく真実があるため他のルートもやらねば!という気にさせる作りになってます。
    誤字脱字などの突っ込みどころも満載ですがその辺はご愛敬ということで…(次回作があるならば改善はしてもらいたいですが)
    次はシステム。前作と違い、今回は建物の中を歩くのは必須になり、酔いやすい人は3D酔いしそう。必須ならばせめて画面の縦揺れはなくしてほしいです。臨場感はありますが。
    メインの推理は、事件の推理自体は楽しいですが、暗号解読が難解で攻略サイトなどがないと自分はつらかったです。こういうところは相変わらずハードルが高いですが、これはこのゲームの持ち味だと思うので悪いところではないかな。
    また、前作同様、基本的に推理(選択)を一つでも間違えると即ゲームオーバーにつながるので、どこでもセーブできる機能があるのは非常によかったと思います。

    個人的な総合ゲーム評価は☆5つ。
    途中でやめたら☆2つぐらいでしょうけど、真相をクリアして真価がわかるゲームだと思います

  • ★★★★★ 5.0

    やりごたえのあるゲーム

    受難シリーズ2作目です。

    ゲームのシステムは、事件が起こる→館の中を調査→証拠やキーワードを見つける→登場人物にアリバイや証拠品について聞き込むというカンジになってます。
    思わぬものから、思わぬ話題を聞ける(事件に関係ないが興味深いものもたくさんあり)のでついつい、会話に力がはいってしまいますが(苦笑)

    今回はアリバイなど、きっちりと証明するものが少ないため、推理というほどの難しいものはないです。
    ただ、館のなかを探索するのに、暗号をとかなければならないため、こちらでつまづいてしまうと、進まなくなるかもしれません。
    暗号は3種類ほどあり、ランダムに決まるようです。
    ただ、序盤、最初の選択肢でセーブし、そこから、ロードして攻略していくと、暗号の種類は変わらないため、私は1種類しか解いてません(苦笑)

    今回、誰と調査をするかによって、ルートが決まります。
    3段階あって、1段階では序盤の事件を解くだけで、事件の全体像がわからない。
    2段階では、序盤の事件と真犯人までたどり着く。
    3段階は真相ルートで序盤の事件は知っている前提で進み、すべての謎が解けます。
    真相ルートは他のものより、コミカルな展開もあります。

    段階を踏んでの解明となるため、周回プレイは必須です。
    少しづつ真相に近づいているという手ごたえがあるため、周回プレイも苦になりません。
    ぜひ、真相ルートまでプレイしてみて下さい。

  • ★★★★★ 5.0

    暗号解読の難関を突破すれば後はさくさく・・・

    攻略が進む、という点が、ゲームバランスとしてはどうなのかと思う。
    ただし、それもセーブ&ロードを使用すればの話だが。

    製作者サイドとしては、その「時間を掛けてセーブ&ロードを繰り返し、物品探しや正解キーワードを探り当てられればクリア可能」という、いわば形を変えた「コマンド総当り」システムを何とか避けたい考えがあったのではなかろうか。

    ゲーム中、コントローラーのやりくりの外で、頭を使ってクリアする楽しみをわかってほしかった、とか。まあ、もしそうだったとしても、やはり一度暗号解読を突破すると、結構同じ事かな?それだけに、暗号解読に攻略サイトを頼ってしまった心弱い自分が悔しい(笑)

    ともあれ、前作の、数ある本の中から見立て本発見し、順番も正解する、という進め方の方が暗号解読などというベタなことよりも個性的で面白かった。はずれ本を読んでも、時にそこからキーワードがゲットでき、人物達に珍回答をもらえるし。今作の暗号解読は、解読できるかできないかイコール100か0、イコール、キャラクターエンドかバッドエンドか、だ。前作では、最低のDランククリアでも、考え方を変えれば、よりスリリングな連続殺人ドラマを楽しめるというのに。今作はエンドに至る過程が単調な気がするし、日織ドアップエンドばっか(悲)

    しかし、これだけ不満を並べても星は5つ。何故か。ストーリーが東ヨーロッパという舞台にふさわしい、ミステリアスで深遠の森にいるかのような素晴しいものだったからだ。ストーリー分岐やいくつものエンディング、魅力的な人物達の表情がころころと変わる様を堪能できるのは、小説でも映画でも、ゲームブックでも味わえない。テレビゲームの利点を最大限活かしている点は前作も今作も同じだと思う。

    だから、続編はやはり希望してしまう。

  • ★★★★ 4.0

    超本格(骨太)推理アドベンチャー!

    自分が真実を突き止めないとクリア出来ません!超本格推理アドベンチャーです。
    個性豊かなキャラクターたちが複雑に絡み合って、推理小説の雰囲気がかなり出ています!
    ただ、難易度が信じられないくらいに高いです。名探偵コナンも顔負けですよ。
    真相を突き止めないとゲームオーバーになっちゃいまして、私は数え切れないくらいゲームオーバーになっちゃいました。
    飽きっぽい人や、諦めが早い人には向かないかもしれません。
    割と推理ものが好きな人には大丈夫でしょう。
    クオリティ自体も悪くないですし、末永く遊べるゲームだと思います。

  • ★★★★★ 5.0

    体験版をプレイした感想

    ストーリーは日織の招待で日織の友人アルノルト、愛称アルの城へ行く事になった和。城は谷間に埋まっていて一本の塔から城へ入る構造になっているが塔へつながる吊り橋だけが塔へ行く唯一の道なのだ。和は城へ到着するとアル、ディートリヒ(愛称ティーロ)イザーク(愛称ザック)ディンセント(愛称ヴィンス)クラリッサ(愛称クレア)三笠、メイドの中居、コルネーリア(愛称ネリー)アルのSPジョージと謎の祈祷師ハユツクの10名が和と出会う。初日はお互いの紹介や会話などで終わるが夜和がお風呂に入っている時廊下とは反対、側つまり壁の方から足音が…和は心霊研究家?のヴィンスから城の呪い話を聞いていたので怖くなりすぐお風呂を出で自分の部屋で寝る事に。しかし部屋では誰かの視線を感じる和「気のせい気のせい」と自分にいい聞かせ寝る和。そして翌日には誰もいない食堂でワインが勝手に倒されるという出来事が…誰が倒したのかは謎のまま、そしてSPのジョージの姿が見えず気になるみんなそんな時アルの執事ティーロが吊り橋が落ちたとの知らせが、吊り橋はしっかり整備されていて自然に落ちる事はないとアル。日織が外の様子を見てくると言って城を出て行ったがその日織も行方不明に…。と体験版ではここまでプレイ出来ました、まさか日織が行方不明になるとは思いもしませんでした…かなりショックを受けましたよ(T-T)だからパートナー選びができるんですね… でシステムは前作と同じなので前作をプレイした方は問題は無いかと。それと日織が用意してくれたパソコンでストーリーの途中に出た単語の意味を確認ができるデーターベースもありました。あと読み返しの時キャラのセリフの前に名前が書かれてるのが個人的に嬉しかったかな(例 和「だから名探偵じゃないってば!」)前作は誰のセリフか色で判断しないといけなかったので。しかし今作も面白い(濃い)キャラもいますので楽しくなりそうです(特に女性に人気になりそうな三笠というキャラがイチオシ)体験版では殺人はなかったので今作はホラー系なのでしょうか?悪魔や魔法陣、呪い、霊等の話を和は聞かされてましたし…。とりあえず私が体験版をプレイした感想はこんな感じです。発売までもうすぐなのでとても楽しみですね、しかし正直ドラマCDはどうでもいいかなぁと…。

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最終更新日:2024年6月21日 PR