ゲーム概要

キッドより2004年3月18日にプレイステーション2用ソフトとして発売されたアドベンチャーゲーム。高校の放送部を舞台にした、PCの人気学園青春アドベンチャーの移植作となる。新規カットなど新要素が満載。「自分たちの放送を電波に乗せる」という放送部全員の目標。しかし仲間の結束はバラバラ。様々な対立、すれ違い、そして和解を経て、夏休み最後の日、送信装置は完成する。自分たちのメッセージはどこへ届くのか?

プレイ画面

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レビュー

  • カズタマ

    ★★★★ 4.0

    投稿日:2024年3月30日

    クロスチャンネル To all people

    『クロスチャンネル To all people』は、PC版で高い評価を受けた感動の学園青春アドベンチャーゲームのPlayStation2版です。このゲームは、何度もプレイすることを前提としており、そのたびに舞台背景やキャラクターの考え方が変化する仕組みが特徴で、飽きのこない内容となっています。

    物語は初夏の合宿から戻って以来、長すぎる夏休みのせいで放送部の結束が崩れかけていた時期を舞台に展開します。プレイヤーはこの放送部の一員となり、閑散とした校内で仲間たちとの交流を通じてストーリーを進めていきます。

    登場するキャラクターには個性豊かな魅力があります。フラワーズと呼ばれるヒロイン、山辺美希と佐倉霧はその一例で、他にものんびり屋の部長・宮澄見里や、主人公の自称婚約者である支倉曜子などが登場します。男友達との関係も重要な要素となっています。

    思春期特有の感情の揺れ動きやキャラクターたちの思考、感情の変化がリアルに描かれており、プレイヤーの心を揺さぶります。また、衝撃的なオープニングストーリーも印象的です。

    本作は、キャラクターたちの成長や友情、恋愛を通じて描かれる感動的なストーリーが魅力です。プレイヤーは彼らと共に過ごす時間を通じて、自らも様々な思いを抱きながら物語を楽しむことができます。

  • ジーティン

    ★★★★★ 5.0

    投稿日:2024年3月30日

    高校の放送部を舞台にした、学園青春アドベンチャーゲーム

    「クロスチャンネル To all people」は、PCから移植された高校の放送部を舞台にした人気の学園青春アドベンチャーゲームだ。この移植版では、シナリオが修正・追加され、さらに新規イベントCGが30点以上追加されている。シナリオは田中ロミオ氏、CG原画は松竜氏が手がけており、高いクオリティで表現されている。

    物語の舞台は、放送部全員で目指す「自分たちの放送を電波に乗せる」という目標にある。しかし、初夏の合宿から戻ってきて以来、部員たちの結束はバラバラになっている。さまざまな対立やすれ違いが生じるが、彼らは和解を経て夏休み最後の日に送信装置を完成させる。この装置には、彼らのメッセージが込められ、世界へと届けられることになる。

    本作は、青春の葛藤や成長、友情を描いたストーリーが魅力の一つである。キャラクターたちの心情描写やストーリー展開には、プレイヤーを引き込む力がある。また、新規イベントCGの追加により、より臨場感のあるゲーム体験が期待できる。このゲームは、青春をテーマにした感動的な体験を求めるプレイヤーにおすすめである。

  • アマチャ

    ★★★★★ 5.0

    投稿日:2024年3月30日

    彼らのメッセージは果たしてどこへ届くのか?

    「クロスチャンネル To all people」は、高校の放送部を舞台にした人気学園青春アドベンチャーゲームです。プレイヤーは放送部の一員となり、仲間たちと共に「自分たちの放送を電波に乗せる」という目標に向かって冒険します。しかし、放送部の仲間たちの結束はバラバラで、様々な対立やすれ違いが待ち受けます。それでも、彼らは様々な困難を乗り越え、和解を果たし、夏休み最後の日には送信装置を完成させます。

    本作は、青春の葛藤や友情、成長を描いたストーリーが魅力の一つです。キャラクターたちの心情描写やストーリー展開には、プレイヤーを引き込む力があります。また、新規カットや新要素の追加により、従来のファンにも新たな楽しみを提供してくれます。このゲームは、青春をテーマにした感動的な体験を求めるプレイヤーにおすすめです。

  • ★★★★★ 5.0

    「抑制力が働いているらしい。世界は変化してしまったのか」

    このレビューでは主にPC版とPS版の違いを書きたいと思います。
    まずPS版をプレイする前にPC版をクリアすることをオススメします。
    (PC版を未プレイでPS版をやって感動した、という方を否定するものではありません)
    なぜならPS版シナリオはPC版をクリアしていることを前提とした部分が随所に見られるからです。
    つまり未プレイの場合、随所で「おいてきぼり感」を感じるでしょう。
    長くなりそうなのでPS版の特徴をまとめます。

    ・「エロ→カット」ではなく「エロ→ギャグ」になっている
    ・アナログスティックをちょっと倒すとページ送りグイッと倒すとスキップ(この操作形態GOOD!)
    ・曜子のイラスト大増量(メガネ+白衣あり)
    ・太一の過去シナリオ追加(少しだけど)
    ・セーフティー貴族(笑)

    最後に一つだけ…
    ご都合主義と言われようが、エピローグで遊佐がプレゼントを使ってほしかった…
    ていうか使わないなら何のために、あのプレゼントなんだ…。

  • ★★★★★ 5.0

    う〜ん、いいモノ持ってる作品です

    単純な”感動”をもたらす作品ではありません
    この物語のキャラクター達は、他の人と違う部分を持っているので(あんまり言うとネタバレになってしまうので言いませんが)その心のありようも決してきれいにはまとめられていません。
    でも、そのがむしゃらさ、醜さがとても愛おしく感じてきます。
    シナリオも、やっているうちに疑問を感じてくることがあると思います。
    でも、最後までやってほしいです。
    その一つ一つがやがて、最後に1つの答えを得るための大切なパーツなんだと気づくと思います。
    よく雰囲気ゲーみたいな評価を受けることが多い作品ですがそんなことないです。意味はあります。
    ってことでオススメです。

  • ★★★★★ 5.0

    こちら群青学院放送部、生きている人いますか?

    (※ネタバレややきつめです)
    このゲームのパッケージをみたとき、この作品を知らない人はは10人中9人はありふれた学園ものであると思うであろう。
    しかし、それは間違いである。
    この作品はループものであり、同じ一週間を何度も繰り返すというつくりである。ここまでもまぁやったことがある人もいるだろう。
    しかし、『主人公自体』が一回ごとに記憶を失う、というのは非常に珍しいであろうと思う。
    また、このキャラたちは、ゲーム開始時点から『ある事情』により、とても精神的に追い詰められ、登場人物たちがお互いのエゴをおしつけあう。その中で主人公はあるときはこのキャラと仲良くし、つぎのときにはこのキャラと仲良くする。
    しかし、ループ一回ごとに主人公に記憶はなく、また相手もその記憶は残らない。
    たとえ、誰かが何らかの事情によって死んでも、世界はループし、始めに戻る。
    そんなどこまでも虚無な世界でこの作品のストーリーは繰り広げられる。
    なぜ、ループが起こるのか、なぜ、登場人物たちはこのような状況にたたされてしまったのか。
    あるとき主人公はそれをさとる。
    それを悟った主人公はある行動を起こし、最後に言う。
    『こちら群青学院放送部、生きている人いますか?』
    この台詞を読んだとき、あなたはなにを思うだろうか?
    PC版で2003年最高傑作と一部で謳われた作品の移植作、ぜひやってみて欲しい。
    また、PC版のユーザーも楽しめるようにいろいろな部分が書き直されていたり演出が強化されたりしているのでぜひやって欲しい。
    なお、PS2版をやったユーザーは18歳以上なら、ぜひPC版もやってほしいと思う。

  • ★★★★★ 5.0

    最高級の作品です!!

    自分は体験版しかプレイしてませんが体験であるにも関わらずすごいボリュームでした。
    (時間にして3時間くらいかな)そして満足感。
    シナリオの「田中ロミオ」氏の文才が遺憾なく発揮されていました。キャラ絵も綺麗です。
    主人公がすけべ大魔王なので思わず笑ってしまう所が多々ありますがテーマというか物語の趣旨は結構深いものがあり考えさせられます。
    でもコメディタッチのシーンとシリアスな部分が不自然に対立しているのではなくて、しっかりとした調和がとれているところが名作たる所以なのでしょう。
    (名作というのもこの作品は某サイトのランキングでシナリオ部門の栄えある第一位の作品なのです)
    ということでわたくしはこれから製品版をダッシュで購入してきたいと思います・・・でわ。

  • ★★★★★ 5.0

    自分の心、他人の心。

    人とのコミュニケーションって難しいですよね。ましてや多感な青春期をすごす学生ともなると、他人に嫌われないようにだとか劣等感だとか自分以外の人を妙に意識しちゃうんですよね。もう毎日気が気じゃない。この作品は、そんな精神的に不安定な学生たちを描く物語。みんなそれぞれ「心の傷」をもっていて、それを隠すために素直になれないのだけれど、夏休みの部活を通して次第に心を開いていきます。物語上、SFタッチの部分もありますが、違和感はあまりありません。最後までやってみると、感動とともに人の心について深く考えたくなる作品です。

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最終更新日:2024年3月30日 PR