ゲーム概要
テクモより2005年7月28日にプレイステーション2用ソフトとして発売されたアクションアドベンチャーゲーム。怨霊を倒すカメラを武器に、降りかかる運命に立ち向かう最恐ホラーゲーム『零』シリーズの一作。写真家の主人公・黒澤怜は、幽霊屋敷と噂される日本家屋の撮影を依頼されて以来、毎晩夢の中でその屋敷に誘われ、その度にその身に刻まれる刺青のような痣。夢と現実が交錯する悪夢から逃れられる日は訪れるのだろか。
プレイ画面
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レビュー
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ジーティン
★★★★★ 5.0
投稿日:2023年10月26日
最恐和風ホラー零シリーズ第3弾
「零 刺青ノ聲」は、零シリーズの第3弾として、和風ホラーの最高峰を追求した作品であり、恐怖の新境地を切り拓いている。
物語は、恋人を失った主人公、黒澤怜の悪夢に始まる。怜が夢の中で訪れる「その家」は、不気味な存在で満ちた場所であり、夢から覚めるたびに怜の身体に刻まれる呪いの痣が、次第に現実にも侵食してくるという不気味な出来事が繰り広げられる。この痣が主要な謎の一端をなす要素となり、物語の進行と共にその意味が明らかにされる。
プレイヤーは主人公である怜の他に、雛咲深紅や天倉螢といった異なる視点を操作することができ、それぞれの視点から物語を紐解いていきる。彼らは霊に対抗できる特別な武器「射影機」を装備し、悪夢の中で蠢く存在たちに立ち向かうため、家に潜入する。
この作品は、刺青や儀式、子守唄といった要素を巧みに組み合わせ、不気味で神秘的な雰囲気を醸し出している。物語が進行するにつれて、謎が明らかになり、3人の主人公はそれぞれの運命と直面することになる。ゲーム内の音響効果やビジュアル表現が、プレイヤーに恐怖を与えるのに一役買っており、シリーズのトラディションである臨場感あふれる演出がさらに進化している。
「零 刺青ノ聲」は、恐怖と謎解きが絶妙に組み合わさった作品であり、零シリーズのファンにとっては待望の第3弾となっている。不気味な和風のホラー体験を求める方には、絶対にプレイすべきゲームであることは言うまでもない。 -
カズタマ
★★★★ ★ 4.0
投稿日:2023年10月26日
究極進化を遂げたグラフィック・音響エフェクトが実現する圧倒的な臨場感が体験できる『零』シリーズの第3弾。
『零 刺青ノ聲』は、「零」シリーズの第3弾として登場し、シリーズを継続する中でさらなる進化を遂げた、恐怖と不安に満ちたホラーアクションアドベンチャーゲームです。この作品では、先代の主人公である雛咲深紅をはじめ、関連キャラクターの甘倉螢や新たなヒロインの黒澤怜など、多彩なプレイヤブルキャラクターを操作できるため、さまざまな視点から物語を追体験できます。
ゲームの最大の特長は、驚異的なグラフィックと音響エフェクトによって創り出される臨場感です。プレイヤーは致命的な呪いに苦しむ主人公、黒澤怜となり、彼女の目を閉じるたびに訪れる悪夢の中で、恐ろしい出来事に立ち向かわねばなりません。この恐怖体験は、リアルな視覚的表現と臨場感あふれる音響効果によってより一層引き立てられています。
物語は、恋人を失った怜が不気味な刺青のような呪いに取り憑かれるところから始まります。彼女は謎の屋敷とその中で起こる奇怪な出来事に立ち向かい、恐ろしい真実に迫っていくことになります。物語の進行と共にプレイヤーはさまざまな謎解きや戦闘を経て、怜の運命を切り開く手助けをすることになります。
本作は、シリーズの集大成とも言える作品で、その圧倒的な臨場感、緊張感、そして恐怖要素は、ホラーゲームのファンにとって楽しむ価値があることは間違いありません。新たなキャラクターたちと共に、不気味な物語の核心に迫りましょう。 -
★★★★★ 5.0
「最恐和風ホラー」の名に恥じぬ演出とストーリー構成
最恐和風ホラーゲームとの呼び声も高い「零」シリーズの第三作。
ホラー演出に関しては相変わらず当代屈指の出来といってよいでしょう。深夜、部屋を暗くした上、ヘッドフォンを装着してプレイすることをお薦めします。どこからともなく響いてくる杭を打つ音、すすり泣き、うめき声、哀調の子守唄etc.音的に充分に恐怖のメーターが上がったところで実に心臓に悪い現れ方をする浮遊霊や怨霊、和風建築独特の襖や衝立の奥、屋根裏や縁の下といった「さえぎられた空間」に潜む「何か」が恐怖感をたやすくMAXまで引き上げてくれます。
演出的にはホラーファンなら拍手喝采の出来だと思うのですが、ゲーム性の面で少し気になったのがゲーム後半で探索の制限時間が区切られるような展開になる点。このシリーズは、ビクビクしつつ部屋の隅々までチェックしながらプレイするというスタイルが好きだったので、時間が限られてしまうと、細かな探索がしづらくなってしまいます。
また、過去作の「零〜ZERO〜」「零〜紅い蝶〜」を未プレイの方は、そちらから先にプレイすることをお薦めします。今作は前2作の続編というニュアンスが強く、それをプレイしているか否かで、物語への入り込み具合が全く異なってきます。
あとエンディングについて、過去2作に比べると比較的予想通りの展開だなぁと思ってムービーを見ていたのですが、主人公が現実世界に戻ってから最後に「何を見つめていたのか」を深読みすると、実はこの物語、全然違う構図になっているのではないかと考えさせられて、更に深く作品に引きこまれてしまいました。これも一種の「呪い」ですかね。また、エンディングは2種類用意されていますが、違いはかなり微妙。全く違ったエンディングも見てみたかったかな、という感想も持ちました。
戦闘システムが前作と同じだし、謎解きやマップ自体も前作と同じ物が使用されているなど、少々新鮮味に欠ける印象はありますが、この作品の肝は、あくまで恐怖の演出と、過去の因習や因縁に彩られたストーリー構成にあると思っていますので、その点では充分に満足できる作品だと思います。また、ミッションモードや、リストのコンプリート、高難易度への挑戦といったやり込み要素も過去作同様に充実していて、ゲームとして長く楽しめる作品であるのも非常に嬉しいですね。 -
★★★★★ 5.0
プレイヤーの現実まで浸食される
7ノ刻まで進みました。
零シリーズは紅い蝶しかプレイしていないのですが、今作はそれを遙かにしのぐ恐怖です。
一人ではプレイできません…(^^;)
前作までは「幽霊屋敷」や「地図から消えた村」など、現実ではまず行くことない場所が舞台でした。
だからどれだけ怖くても、これはゲームの中の話だと自分に言い聞かせることができました。
ところが今作の恐怖の舞台は夢の中なんですね。
夢は誰でも見るし、夢の中ならどんなことでも起こります。
私もこんな夢を見てしまったらどうしようと思ってしまうんですよ。
さらに、このゲームは夢と現実を行き来します。
序盤のうちは、夢から覚めればもう安心、怖いことは何も起きません。
それがストーリーが進むにつれて、現実の家でも怪奇現象が起きるようになります。
絶対安全だと思っていた場所にも、恐怖の手は忍び寄ってくる。
しかもそれは、誰でも持っている日常生活の場。正に列島を浸食する恐怖。
こんな恐怖、他には知りません…。
それから螢さん!
彼、実は一番ホラーゲームにふさわしいキャラクターなんじゃないかと思います。
霊力が低いゆえに戦闘が不得手で、隠れたり逃げ回っている事のほうが多いです。この辺りがポイント。
物陰で、目の前を怨霊が通り過ぎるのを待つのってホント怖いですよ!
見つかったときは傍で見てた家族と大絶叫。(笑)
世間では霊感が弱い人の方が圧倒的に多いし、そんな人が幽霊なんか見ちゃったら逃げるしかないですよね。
だから私は彼を操作しているときが一番怖いし、リアリティーを感じます。
大傑作と言えることは間違いないんですが、重大な問題点が。
怖いじゃなくて、ただ気持ち悪いとしか思えない表現があること。
グロテスクと怖いはイコールでないのだから、当然そういうのが苦手なプレイヤーも居るわけで…。
ファンブックによると一作目でも(私から見れば)そんな表現があって、スタッフさんが製作を拒否したというではないですか。
その辺よく考えて欲しいですね…。 -
★★★★★ 5.0
真の恐怖を見た…!
今作は個人的にシリーズで一番好きです。零シリーズのいいところは主人公や主要なキャラだけじゃなく、登場する怨霊一人一人にストーリーがあるところだと思うんですよ。サイドストーリーが充実しているおかげで、本編に深見が増してます。今回名前のない怨霊って宮大工くらいですしね(笑)
責め苛まれる瀧川吉乃、閉じ込められた浅沼切子、夫(父)の失踪にそれぞれの葛藤をもつ葛原親子、鎮女たちの最期の儀式、そして、刺青の巫女・久世零華と乙月要の悲恋…どれも悲しい運命です。
よく零シリーズは、そのストーリーの重厚さと、美しいグラフィックから、「映画を見ているような感覚」と評されることがあります。しかし、最近の映画でホラーに限らずこのゲーム以上の恐怖を孕み、感動的なストーリーの物があるでしょうか…僕は無いと思います。
どうかこの素晴らしい作品をもっと多くの人に知ってほしい。そして、グロテスクな描写や、気色悪い人外生物による生理的嫌悪感に頼る事なく、あくまで生身に近い姿をした霊たちの放つ真の恐怖を体感してほしいです。
最後に欲を言うと、皆神村には茜と薊が出て来てほしかったなぁ(笑) -
★★★★★ 5.0
恐いのに感動。
ついに3まできた零シリーズ。
今回のストーリーはそれぞれ愛する人を失い想い続ける人間達が「夢」の世界に現れた廃墟の屋敷に惹かれていくと死んだはずの人々がいた。夢をみるたび広大な屋敷の奥へ奥へ、屋敷の正体が見え隠れするが、夢をみるたび体には痛みとともに刺青が、、、。もちろん屋敷には射影機と主人公達を悪霊や彷徨える霊達が襲う。果たして夢の正体とは?この刺青は何なのか、どうして死んだはずの恋人、兄弟が?のような感じです。
登場人物は黒澤怜(今回の中心の主人公)、1の主人公であった雛咲深紅、そして紅い蝶の双子の叔父・天倉蛍とこれら3人のキャラクターを使い謎と悪霊退治に挑みます。3人は同じ能力ではなくキャラクターに応じて射影機の性能が違ったり、特殊能力が違ったり、霊力が違ったりし時には隠れてながら進んでいくようになっていて面白いです。後半からは新しい企画があり「早くしないと画面がシロクロになってアレがきちゃう、、!」と焦らすようなものもありそれもまた楽しさを倍増させてます。
屋敷も1に比べると大きく部屋数も多くなっているし雰囲気も一層恐怖を感じるように洗練されているので地図を頻繁に見ながらでも私の場合は迷ってました。ただ謎解きや基本的な射影機の操作はシリーズを通してあまり変わっていないので1、2をプレイした方なら簡単だと思います。個人的には基本操作が変わらないはやり易いです。
ラストはホラーゲームなのにホロっと泣いたほど感動します。クリア後にはギャラリーやおなじみのミッションゲーム、そして貯めたポイントで衣装が買えるようになってます。1、2をプレイしなくても充分面白いと思いますが時々知っていないとわからないいきさつとかもあるので出来るなら1、2をクリアしてからのほうがより楽しめるかな、と思います。☆5つですが本当に心からビビってプレイしたのはやっぱり1です。2、3は恐かったけど慣れたかなぁ、、。 -
★★★★★ 5.0
怖い・・・
初めに言います。正直、なめきっていました・・・
プレイして1時間。「なんだ。今回怖くねえじゃん('3`)」
プレイして6時間。「・・・・・・・・・・・・・・・」
怖い、怖すぎ・・・
徐々に侵食されていく現実世界、進むにつれて不気味さを増していく夢の世界・・・
夢でも現実でも恐怖は迫ってくる。
戦闘は前2作を上回る恐怖と難易度。敵の動きが予測できるかのように思うが、ギリギリでフレームアウトしてしまうような動きをする。
わかっていれば対処できるが、初見での戦闘は結構難しい。
初めて零をプレイされる方は是非イージーから始めることを勧める。
後は前2作をやっている方で、刺青の聲を未プレイの方(あまりいない気はするが)は、今回では前作の設定が色々絡んでくるので、是非ともやっていただきたい。
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最終更新日:2023年10月26日 PR