零 zero
(プレイステーション2・ザ・ベスト)

Zero - PlayStation2 the Best
★★★★4.8(6件)
機種
プレイステーション2 (PS2)
ジャンル
アクション (ACT)
発売日
2007年11月22日
メーカー
テクモ
定価
1,800

ゲーム概要

テクモより2007年11月22日にプレイステーション2用ソフトとして発売されたホラーアクションアドベンチャーゲーム。カメラを使って怨霊を封じ込めるゲーム作品。あやしい場所をカメラで写すと、見えないはずのものが見えたり、落ちているアイテムに触れることで物が持つ記憶を幻視することもできる。主人公の女子高生・雛咲深紅が、消えた兄を捜し出すため訪れた、廃墟となった日本家屋で待つものとは?※廉価版の後期版

プレイ画面

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レビュー

  • カズタマ

    ★★★★ 4.0

    投稿日:2023年10月25日

    零 zero(プレイステーション2・ザ・ベスト)

    『零 zero(プレイステーション2・ザ・ベスト)』は、恐怖と緊張感が鮮明に描かれたホラーゲームで、プレイヤーにギリギリの状況での恐怖、そして敵を封印する際の緊張感を提供してくれる作品です。このゲームは、霊を封印するための特別な能力を持つカメラを使用した独自のバトルシステムを特徴としています。

    物語は、行方不明になった兄を探すために、廃屋となった氷室邸に潜入する雛菊深紅という主人公に焦点を当てています。深紅は霊能力を持っており、通常は見えない存在を感じることができます。彼女は「射影機」と呼ばれるカメラを使用して、悪霊たちを封印していくのがゲームの目的です。屋敷の中には恐ろしい悪霊だけでなく、様々な仕掛けが施されており、プレイヤーはカメラを使って道を切り開きながら謎を解いていきます。

    本作のもう一つの際立つ特徴は、音響効果です。アーニスサウンドテクノロジーズの協力により、空間音響システムが実装されており、プレイヤーに臨場感あふれる恐怖を提供してくれます。このゲームは、日本人の感覚や潜在的な意識に訴えかけ、鳥肌が立つほどのビジュアルとサウンドでプレイヤーを驚かせます。

    本作は、その独自のバトルシステムと恐怖演出を通じて、ホラーゲームのファンにとって真に魅力的な体験を提供してくれます。ビジュアルと音響効果の絶妙な組み合わせにより、プレイヤーはゲーム内でのギリギリの恐怖を存分に楽しむことができます。
    また、本作は先にプレイステーション2で発売された『零 zero』の廉価版となります。

    【ストーリー】
    深い森に佇む荒廃した武家屋敷。ここで起きた忌まわしい歴史、数々の怪事件は、永い時代の狭間にいつしか埋もれてしまった。現代…。1ヶ月前失踪した有名作家に続き、兄、真冬までも行方不明に。その屋敷の名は氷室邸。主人公雛咲深紅は失踪した兄の行方を追い、その氷室邸を訪れる。まるで見知らぬ力に引かれるように…。そしてこれが自らに課せられた運命だとは知らずに…。

  • ★★★★★ 5.0

    和風の美と恐怖を両立したホラーゲーム最高傑作

    PS2を持ってる人は、ぜひ体験して欲しい。
    それほどに完成度が高いソフト。
    ホラーという万人受けはしないジャンルでありながら、奥が深い謎めいたストーリー、孤独感と緊張感を煽る廃墟の日本家屋、心の奥底に静かに入り込むような効果音とBGM、1秒見ただけでも総毛立つ、美とグロテスクを融合した幽霊グラフィック、”幽霊=怖い=見たくない”方式を逆に逆手に取ったカメラを使う戦闘システム、これらすべての要素がハイクオリティで文句の付けどころがないほどの出来栄え。
    ホラーが苦手な人にも驚きと感動を呼び、日本国外でも高評価を受けるゲームとなった。
    これほどの完璧なホラー見たのはサイレントヒル以来だった。

    もう一つ驚いた所がある。
    それは、製作スタッフが恐怖という物をしっかり理解していた点。
    映像で魅せる視覚的恐怖はもちろんだが、ホラーでもっとも重要なものは”音”。
    このゲームは、聴覚的恐怖も十分味わえるBGMが数多くある。
    製作スタッフがかなり奥深くまで恐怖というものを研究しているかが窺える。
    しかし、聴覚的恐怖を作り出すことは簡単ではない。
    視覚的恐怖にばかりこだわり、聴覚的恐怖の重要性を認識していないゲームや映画が数多く存在する。
    SIRENや映画 呪怨がまさに視覚的恐怖だけのホラーである。
    上のような作品は所見のインパクトはすさまじいが2度目に見ると視覚的恐怖になれ、聴覚的恐怖が皆無のため、ただのギャグに成り下がってしまう。
    その点、零は視覚的にも聴覚的にも優れているため何度プレイしても恐怖を失わない作品になっている。

    長々と書きましたが、ホラーが好きな人も嫌いな人も一度は遊んで欲しいゲームです。
    きっと、あなたのホラーの概念を変える体験になると思います。
    そして、この素晴らしい体験を与えてくださった製作スタッフのみなさんに感謝します。
    月蝕の仮面以降も続編期待しています。がんばってください。

  • ★★★★★ 5.0

    日本で一番のホラーゲーム!

    「ホラーゲームがやりたいなー」と思って、「サイレ○トヒル」かこの「零」かで迷いました。
    二作品とも、1の内容は続編でも登場するらしいので、どうせなら1からやりたいなと思っていました。
    ただ、「サイレ○トヒル」はPSで、こちらはPS2だったので、きれいな方が良いなと思って、こっちにしました(笑)

    「メタル○ア」「バイオ○ザード」も攻略してきましたが、個人的には、この「零」が一番怖くて、そして面白かったです。
    他のアクション、ホラーゲームを20時間位でクリアして「物足りない…」と思うのに、「零」は7時間でクリアだったのに「やっと、クリアした…(泣)」という感じでした。
    いつ霊に襲われるか分からない緊迫感と、内容の濃いストーリーが、そう感じさせたのでしょうか。。。

    ゲームの難易度ですが、他の方がおっしゃる通り、難易度は少し高めかもしれません。
    アクションゲームが初めてで、ボタン操作に自信がない方は、イライラすると思います。

    ただ、僕はアクションゲームを、ある程度経験していたので、簡単すぎなくて楽しかったです。
    「強くてどーしよう!」と、パニックになってしまう感じが好きなんです。
    「絶対ノーダメージで倒してやる!」と、逆に燃えました!!(笑)
    しかもこまめにセーブして、敵の行動パターンを覚えれば、結構楽勝です。

    ※僕は、セーブ→敵に遭遇→ダメージを受けすぎた→STARTボタン→タイトル画面→データーロードでやり直しの繰り返しでした。その結果、初プレイでラスボスを倒したときの万葉丸の残数は13個、護神水?(名前忘れた)は4個くらいありました(苦笑)
    データのロード時間などは、驚くほど早く、全くストレスを感じませんでした。

    謎解きは、難しくなく、「バイオ○ザード」のように「あ、あのアイテムここで使うんだ(汗)」のような、行ったり来たりが嫌いな僕に取っては、程よく楽しめて大変良かったです。

    ストーリーも本当に良かったので、映画好き、内容重視という方には、是非おすすめします!
    僕も、二作目、三作目を購入しようと思っています。

    まだ未プレイという方は是非、やってみて下さい!!

  • ★★★★★ 5.0

    原点の偉大さをあらためて思い知らされる名作中の名作

    初代零。全てはここから始まった。
    まだ続編はなかった時代、この第一作目にはとにかく圧倒された。
    霧絵という悲しみの巫女に追いつめられるたび、次の章(夜)に進み、時が遡るという設定が秀逸で、はじめは廃墟であったものが章(夜)が進むに連れ、舞台の日本家屋が朽ちる前の姿を取り戻していくため、
    屋敷が生きもののようにつややかで艶めかしく、閉鎖空間であることも相まって雰囲気は随一。
    やり応えのある戦闘と、ゲーム的にも、中ボスの配置、最強の雑魚霊の絶妙さなど、一作目にして既に高い完成度を誇る。
    速い人なら2時間程度で終えられるほどの、無駄を削ぎ落としたストイックかつ密度の濃い構成も素晴らしく、原点の偉大さをあらためて思い知らされる名作中の名作。

  • ★★★★★ 5.0

    この作品はですねえ…。めっちゃ引っかかりました。大苦戦でした。

    PCを修理に出していた時にプレイしたので…。第三夜 (禍刻)でずっと先に進めませんでした。一体、何処を撮影したら、お札が燃えて扉の先に進めるのかが全然解らなくて。けどネットは使えませんし、攻略本も何処にも売っていなかったので…。何日もマップをうろうろし続けて、しかも坊主は鬼強いですし…。あちらこちらを撮影しまくって、まぐれ当たりでようやくお札が燃えてくれて(あんな場所を撮影するなんて解んない。…殆どノーヒントでしたし)。で、最終夜「キリエ」までようやく辿りついたのですが…。皆さんラスボスの『キリエ』は弱かったとか言ってますけれど…だって『一発死』じゃないですか? 『鏡石』は一つしか持てないし。それと一番困ったのは『鏡』を何処で使ったら良いのかがちっとも解らなくて。
    『割れ目』の所で何度も使ってみても「ここじゃない」とかメッセージが出て、そんなことをしている内に『キリエ』に何十回殺されたか…。大きな石の『裏側』に嵌める所があるなんて解んない…。画面暗いし。

    ですが、終わってみればそれもまた『良い思い出』で、深紅の衣装変えてその後何度もプレイしました。
    後、「怖い」とか言ってる人がかなりいますが、私はこんなのは全然平気なので、電気を消して、あえて真夜中にプレイしていました。
    これまで怖いと思ったゲームは一本もないですね。『SILENT HILL』シリーズも『SIREN』も怖いとは思いませんし。ただ『SIREN』については大好きなゲームのうちの一本なのですが──
    「攻略本かプレイ動画を観なければクリア出来るわけがないでしょう」とは思います。あれこそまさに本当の意味での『ノーヒントゲーム』。FCの『ドラクエ2』も尻尾巻いて逃げ出しますよ。

  • ★★★★★ 5.0

    少女と旧型カメラと廃墟と幽霊と縄と人形と私。

    零シリーズの記念すべき一作目。

    戦闘はなかなかシビアですが、アクション慣れしている人には易しいかも?私は相当苦労しました(汗)コツは皆さん言っておられるように鏡石を消費しながら、回復アイテムを温存しながら進めることですね。
    ただ、戦闘は慣れます。第一夜の終わりくらいまでやってみるとコツがわかってきます。
    本当にキツイのは第三夜でしたが…(あの坊主…)たとえ回復薬ゼロになっても第三夜さえ乗り切ればなんとかなります。
    ラスボス戦はシリーズ中一番ラクでした。

    完全な個人的感想ですがこの初代ヒロイン、深紅ちゃんが結構好きです。いかにも運動神経なさそうな鈍くさそうな大人しい女の子…攻撃は強いがディフェンスは弱い(いや、私が下手くそなせいなんですが。でも霊に襲われた時のダメージ量は他のキャラクターより多め)そのくせ一人で平然と夜の廃墟に進んでいき超怖い幽霊が現れてもあんまり動じてない彼女は、三作目でもものすごい勇者っぷりを見せてくれます。
    活発な子やクールなお姉さん、マッチョイケメン刑事よりも誰よりもこの大人しい鈍くさそうな子が終始孤軍奮闘するからこそ、リアルな心細さや恐怖を体感できるのではないでしょうか?

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最終更新日:2023年10月25日 PR