ゲーム概要

スクウェア・エニックスより2008年6月26日にプレイステーション2用ソフトとして発売されたロールプレイングゲーム。人気RPG『ファイナルファンタジー』シリーズ12作目はまだ魔法があたりまえのように存在し、天かける飛空挺が大空を埋めていた時代の物語。アルケイディア帝国に侵略されたダルマスカ王国の王位継承者・アーシェとダウンタウンで明るく暮らす少年・ヴァンを軸に謎をめぐるストーリーが展開されていく。

プレイ画面

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レビュー

  • カズタマ

    ★★★★ 4.0

    投稿日:2023年4月12日

    ファイナルファンタジー12(アルティメットヒッツ)

    『ファイナルファンタジー12(アルティメットヒッツ)』は、人気ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズの12作目となるロールプレングゲームです。
    本作では、“イヴァリース”と呼ばれる世界を舞台に、ダルマスカ帝国の王位継承者・アーシェと、自分の飛行艇を手に入れ、空を駆け回ることを夢見る青年・ヴァンを軸に、物語が繰り広げられていきます。
    モンスターと遭遇すると、画面の切り替えやロードはさむことなく、シームレスにバトルがスタートする“ADB(アクティブ・ディメンションバトル)”が採用されています。
    また、本作は先にプレイステーション2で発売された『ファイナルファンタジー12』の廉価版となります。

  • ★★★★★ 5.0

    最近のRPGの中の数少ない名作

    今振り返ってみるとFF13といい、ラストストーリーといい、最近のRPGは変な方向に進んでますね。

    さて前置きはこのくらいにしておいて、この作品はよく冒険しました。
    「シームレスでシミュレーションのようなバトルシステム」
    これを取り入れ、「このバトル最高!」という熱狂的なファンと「こんなのFFじゃない」という保守的なファン
    私は勿論前者ですが・・・
    それだけではなく最近のRPGではあまり見られないフィールドの広大さと自由度、やり込み要素とまさにゲームに特化した作りになっています。
    シナリオは駄目駄目だ。オウガの松野さんが抜け、ナマデンによってあれになってしまい魅力のないものに・・・

    でも良いのです。これはTVゲームなんだから!RPGゲームなんだから!
    このような新しいエンターテイメントを提供してくださったFF12のスタッフの方々様ありがとう!

  • ★★★★★ 5.0

    ファンタジーにおける現実性

    ディシディアも出たので今更レビューなど。ストーリーについてだけなので、ガンビットなどのシステムは他の方のレビューを参考にどうぞ。

    最近のFFは〜と余りいいたくはないのですが、宇宙に行ったり時空をこえるといった特殊な設定や背景があった為に内容が複雑になり、理解するのに難しい面があるように思います(それがFFの魅力でもあると思うのですが、個人的に)

    ですが今回は出来るだけそれらの要素を廃して、現実的な話になっているように思います。 それ故にファンタジー的な要素を強く求める人には、今回のFFは向いていないように思いました。人間関係や国家間の紛争など、人間ドラマを求める方にはオススメです。ストーリー自体は王道ですが心に残るものだと思いました。

  • ★★★★★ 5.0

    想像力に寄る

    評価が分かれているようだが私としては充分楽しめた。

    まずは最も評価が分かれるストーリーについて。
    と、その前に事前知識として「賢者の知識」について述べたい。「賢者の知識」とは、モンスターを倒してハントカタログというものを埋めていくとその都度表示される情報である。なぜこのような説明をしたかというと、ストーリーや世界情勢の補完をこれに委ねている側面があるからだ。これでは「ストーリーが希薄」という批判があっても不思議ではない。極端に言えば製作者側の怠慢と言ってしまってもいい。ただこの「賢者の知識」を読まなかったとしても、プレーヤーが「想像力」を働かすことが出来れば、ストーリーを楽しむことは充分可能だと思う。
    たとえば、作中に登場するとある兵器を、現実の「核兵器」と想像する・捉えることによって、「持つ者」と「持たざる者」、「力に対抗するための力」、「戦争の愚かさ」を改めて考えさせられるようにもなる。
    また「主人公(ヴァン)が目立たない」という指摘もあるようだが、これは全くもってその通りである。そもそもヴァンは主人公ではないのではなかろうか。これもプレーヤーの想像力、誰を主人公と捉えるかに寄るところである。また声優陣の出来、不出来も大きく関わってくると思う。ヴァン、パンネロの声優、あれでは主人公に感情移入できないという指摘があっても仕方ない。反対にバルフレア、バッシュの声優は素晴らしい。バルフレア=ジャック・スパロウ(パイレーツ・オブ・カリビアン)、バッシュ=ジャック・バウアー(24 -TWENTY FOUR-)を演じている声優なのだが、両方ともキャラクターに合っていて実に格好いい(どちらもキャラが被る感じは否めないが・・・・・・)。私自身としては、バルフレアが自らを「この物語の主人公さ」と言ったあたりで「主人公はバルフレア」と勝手に解釈してメインで使い、主人公として据えた事が功を奏したのか、多くのレビューにあるように「主人公が目立たない」といった感覚には至らなかった。

    バトルシステムの「アクティブ・ディメンションバトル(ADB)」、「ガンビット」は良く出来ている。ADBが、バトル中自由にフィールドを動き回れるという臨場感を演出し、ガンビットによっていちいちコマンドを入力しなくても、適切な設定さえしておけば自動で敵を倒してくれるという爽快感も味わえる。

    成長システムの「ライセンスボード」も悪くはないのだが、キャラクターによって差があればもっと良かった。なぜならレベルが上がってもキャラクターごとの能力に大差がないからだ。この点はインターナショナル版で改善されているようではあるが・・・・・・。

    サブイベントも多数用意されているのだが、私としてはこれでは多すぎると感じた。なぜならサブイベントをこなしていると、エンディングに辿り着く前にレベルが上がり過ぎてしまい、ラスボスをあっけなく倒してしまう恐れがあるからだ(私がそうであった)。どうせならサブイベントでストーリーを補完してもらいたかった。

    ストーリーを丁寧に解説してくれる作品ではないので、好みが分かれる作品ではあると思う。またストーリー部分だけを追うと、短いと感じる方もいるだろう。
    だが、私としてはストーリーもバトルシステムも充分に楽しめた。エンディングでは目頭が熱くなるほどに。

    間違いなくお奨めできる作品のひとつである。

  • ★★★★★ 5.0

    神ゲー

    FFは1、2、7、8、10、10-2、13とたくさん遊ばせていただいてますが12はその中でも1、2位に入るくらい楽しめました。

    でも確かに他の感想を見てみてもわかる通り主人公のヴァンとヒロイン(??)のパンネロの声優が嫌でしょうがないです。
    ですが後半になれば次第になれてきます笑
    そしてとにかく私は戦闘システムが素晴らしいと感じました。
    10などの選択システムとは全く違う戦闘の仕方です
    今までのFFは、フィールドを動き回っているとエンカウントして戦闘に突入します。
    しかし12の戦闘システムにはエンカウントが存在しません。
    フィールド上でモンスターが動き回ってるんです。

    そして一番いいと思ったのがガンビッドのシステムです
    ガンビッドとはHP>40%の味方=ケアルや一番HPの低い敵=戦うといったものです
    このガンビッドをうまく設定すれば例えボス戦だろうと放置していて大丈夫です。
    このシステムは好き嫌いが分かれると思いますが個人的には最高でした。

    他にもやりこみ要素がものすごくたくさんあります

    倒すのに10時間ほどかかる敵もいます(爆)
    私はそこまでレベルを上げてないので10時間かかりましたがネットで調べてみると
    どうやらどうやっても1時間ほどはかかってしまうそうです
    なのでやりこみたい!って人にはおすすめです。

    あと余談ですがもうひとりのヒロインであるアーシェはめちゃくちゃ可愛いです。笑

  • ★★★★★ 5.0

    正直、恋愛要素はいらなかった

    タイトルのとおりです。
    なんか、まるで酷評レビューのようになってしまいますが、ゲーム自体は完成度が高く、前作(FF10)や次作(FF13)のことを思って★5つにしておきます。
    (ゲーム自体のレビューはアルティメットヒッツではない方に書いてあります)

    さて、アーシェの恋愛要素ですが、はっきりいって要りませんでしたね。
    なんていったってバルフレアを好きになる理由がありませんし…
    FF8のスコール&リノア、FF10のティーダ&ユウナに関してもそうですが、くっつけるにしてはエピソードが薄すぎる。
    FFとは関係ないが、機動新世紀ガンダムXのガロード&ティファを見ていると尚更そう感じる。

    シナリオライターのナマデンか誰かが発言していたのだが、
    「想像に任せます」
    こんなプレイヤーの妄想に丸投げするのであれば、薄っぺらな恋愛描写なんていらないわけであり、アーシェが誰を好きになったか、これこそFF5のラストのようにプレイヤーの妄想に任せるべきであった。
    自分はガリフのイベントや大灯台のイベントでヴァンとアーシェとの間に期待してしまった。
    ぶっちゃっけアーシェはバルフレアとよりヴァンとの恋愛関係を持たせてしまった方がマシだったと思う。
    バルフレアに惹かれるという描写さえなければスッキリしていたのだが、妄想を打ち砕かれてしまった感じがして後味が悪いです。
    「お互いが過去を断ち切るように努力する」ヴァンとアーシェはいいコンビだと思いますよ。
    そして、導き役とも呼べるのがバルフレアでありアーシェにとって彼は感謝するべき人間だが恋愛関係には到底成り得ない。
    別に「ヴァンとアーシェを繋げろ!」と言っているわけではありませんが、恋愛描写をいれる以上は納得のいく過程がほしい。FF9のジタンとガーネットは納得いったのだが…。ぶっちゃけこれさえいれなければ今ほど叩かれなかった気もするから罪悪感を感じる。

    ヴァンよりバルフレアの方が主役っぽい活躍するのは全然構いませんよ。かっこいい脇役が輝きますし、何よりヴァンとアーシェを良い方向へ導いたという役目を果たした感じがあります。

    これはアークザラッド2に関しても言えることであり、主人公エルクより前作主人公アークの方が主役っぽい活躍をしていた。しかし、最後の最後に死んでしまったアークから自分の人生は散々だったエルクに「これからだ」というメッセージのようなものを感じた。

    「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」のような偽善者の前作主人公に一方的にやられ、自分の正義まで否定された主人公よりは全然マシです。

    恋愛描写についてはこれで置いておいて、ストーリー自体はよく出来ていると思います。
    どっかのレビューに戦争に関わっていないからと酷評されていますが、それは違うと思う。
    そもそもこのゲームは戦争がテーマではない。
    散々な過去を持つヴァンとアーシェが過去を捨て自由になる物語である。
    戦争や殺人はなぜ起こるか…
    それは自分の大切なモノを奪われ、ストレスがたまっていくからだ。
    ストレスが爆発してしまえば自分が不幸な者に思えて自分の大切なモノを奪った者に仕返しがしたくなるのだ。
    アーシェが破魔石を求めた理由はこれと同じだと思えますね。
    破魔石は現代でいう核です。
    そんなもん帝国にぶつければ原爆ドームのようになります(ナブディスをご覧になった方はわかるかと思いますが)。
    そんなことはやってはいけない。
    そんなの当たり前なんです。
    でも止められないんです。
    なら止めるにはどうすればいいか?
    自分にはそういったテーマを感じました。

    あと、自分は某ガンダム作品の2作を観たあとであったため尚更思うのだが「非戦」をテーマにした「機動戦士ガンダムSEED」や「戦争はなぜ起こるか」をテーマにした「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」よりテーマを表現出来てるように思えた(まああちらは監督と脚本がどうしようもありませんからね)。

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最終更新日:2023年4月12日 PR