ゲーム概要
ソニーより2004年8月5日にプレイステーション2用ソフトとして発売されたアクションアドベンチャーゲーム。生まれつき頭に角が生えた少年が、生贄として連れてこられた霧の城で、檻に閉じ込められた少女と出会い、少女の手を引いて2人で城から脱出するゲーム。少女は戦わず、ただ少年のあとをついてくるので、少女をつけ狙う黒い影から守りながら、彼女を手招きをしたり、合図をしたりして導いていく。※廉価版の後期版
プレイ画面
※このページで利用しているゲームプレイ画像及びゲームイメージ画像の著作権は、メーカーであるソニー様が権利を所有しています。
© 2004 ソニー All Rights Reserved.
ピコピコ大百科 公式YouTubeチャンネル [PR]
ピコピコ大百科の公式YouTubeチャンネルでは画像からゲームのタイトルを当てるクイズのショート動画やゲームシリーズの紹介動画を中心に配信してます。面白そうなゲームを探す時にも気軽に視聴できるので、もしよろしければ観てみてください!
※気が向いたらチャンネル登録もよろしくお願いします...!
レビュー
-
カズタマ
★★★★ ★ 4.0
投稿日:2023年4月1日
イコ(プレイステーション2・ザ・ベスト)
『イコ(プレイステーション2・ザ・ベスト)』は、生まれつき頭に角が生えた少年が、少女の手を引いて2人で城から脱出するアクションアドベンチャーゲームとなります。
プレイヤーは、主人公の少年を操作し、霧の城で出会った少女を引き連れて、城から脱出を目指します。
操作は、「ジャンプ」、レバーを引っ張ったり、物を押す「アクション」、棒を振りまわしての「攻撃」、そしてこのゲームの要となるR1ボタンは、遠くにいる少女を呼んだり、手をつないで誘導していきます。このゲームにレベルは存在せず、自分だけでなく少女をいかに守るかが重要となります。状況を把握し、身の回りにあるものを使って、様々な謎を解いていきます。
また、本作は先にプレイステーション2で発売された『ICO』の廉価版となります。 -
★★★★★ 5.0
ICOという作品
ゲームというくくりで語るのがもったいない、そう思わせてくれるのがICOである。
ICOは、BGMらしいBGMもなく、レベルも経験値もない、ステータスも一切ない。
ひたすら質素に淡々と迷宮を探索していく。
フィールドに散らばるアイテムを配置していくことで道は開けていく。
チェーンや壁をよじのぼり、足がすくむような絶壁にしがみつき、たどりついた先に下からは見えなかった位置にスイッチや箱があったりする。
このちょっとした探究心のくすぐり方がうまい。難しすぎず、簡単すぎもしない。
気づいたことにうれしくなるような謎解きがちりばめられている。
迷宮で出会う謎の少女「ヨルダ」の存在は大きい。
手をつないだ瞬間、アナログコントローラーがかすかに振動する…にくい演出である。
彼女を連れて進まなければ「影」に連れ去られてゲームオーバーになってしまう。
彼女がいなければフィールドを閉ざす扉は開かないし、セーブすら出来ない。
必要不可欠であり守ってやらなければいけない存在でもある。
「イコ」は少年である。
非力だし、敵も一発では倒せない。
ヒーローにありがちな特殊能力もない。
平凡でちょっと頑丈な男の子である。
それでも必死に迷宮をかけずりまわり、ヨルダを守って先へ先へと突き進むイコの姿にいつしかプレイヤーは自分を重ねていく。
ムダを一切はぶき、シンプルを貫き、わざとノイズを散らす。
PS2の能力を最大限に生かした、それでいて出来うる限りリアルに作られた画面作りもすばらしい。
プレイヤーはこの世界へ自然と引き込まれていくことだろう。
…さて、ここまではゲームとしてのレビューであり、ここからがなぜ今更レビューを書いたかの理由を述べる。
ちとネタバレも含むので未プレイの方は読まないほうがいいかもしれない。
私はずっとイコはヨルダを守って迷宮を脱出する、そういうロジックのゲームなのだと、ただ思っていた。
ところがこの大筋を根底から覆す大胆な仮説を、とあるブログで見て衝撃をうけたわけです。
曰く、「ヨルダは守られていたのではなくイコを守っていた」ということ。
イコはヨルダを守っていたつもりが守られていたということ。
完全に逆である。なぜか。
ヨルダが連れ去られた場合のゲームオーバーの瞬間を思い出して欲しい。
穴に引きずり込まれるヨルダを中心に黒い波が画面を埋め尽くし、イコをも飲み込む。
飲み込まれたイコは一瞬で砕け散る…
そういう感じである。
ヨルダがつれさられるとゲームオーバー。
そういうゲームのしくみなのだと大して深読みもしていない人が大半であろうと思う。
実際私も深く洞察などしていなかった。
しかし、ICOを愛してやまない賢明な諸氏であればこの緑のふちがかった黒い波に見覚えがあるはずである。
そう、ヨルダの母であり城の主が放つ波動、あれと全く同じなのである。
イコを滅ぼしていたのはまさにこの城の主の波動であり、それはヨルダがそばにいると届かないものであったのでは?と先のブログの主は仮定する。
最後にイコが手にする剣は主の波動を防ぎ、そして扉の鍵でもある。
ヨルダも扉の鍵である。剣とヨルダは同じ効果を持つのではないだろうか?
しかしもしかするとヨルダですらもこの波動の前では無事に済まないのかもしれない。
だからヨルダを安全圏でもある穴に引きずり込んでから波動でイコだけを滅していたと思えば合点がいく。
最初からなぜヨルダが見も知らぬ子供におとなしくついてきたのか…
ヨルダは自分がイコのそばにいなければイコが波動で消滅させられることを知っていた…だからイコについてきたと推測できるのである。
まさにここで私はガツンとやられた。
プレイヤーとしてコントローラーを操作して、ただのおもしろいくらいのゲームだと思っていたのに、実は自分が守られていたのだということに恥ずかしながらまるで気づいていなかったのである。
ゲーム的なもの、システム的な制約の範疇ではない。
思いやりややさしさであるとかそういう形はないけれどもすごく暖かい、生きた意志みたいなものをヨルダがもっていたのだと気づかされたわけである。
これにはもうなんというか…涙を我慢することはできなかった。
これがもしあからさまな設定や文字で説明されているような事柄であればこうも感動はしなかったと思う。
本当にさりげなく、ひそやかだけどそこにある。ゲームを超えた演出である。
これはあくまで仮定の上の推測の話ではある。
しかし、もしこれを計算したうえでやっていたのであれば…
上田氏はこの小さいながらも確かにそこに存在する世界を構築した、正に「神」に他ならない。とんでもない人である。
ICOをゲームというくくりで語るのは非常にもったいない。
完成されたひとつの文学、いやそれ以上の作品であると断言したい。 -
★★★★★ 5.0
素晴らしい作品です
PS2の良作を探していたところ、ICOに出逢いました。
やや昔の作品なので、少し画質は低いです。
BGMは鳥の囀り、風の音、水の流れる音、火がはじける音、そして主人公二人の声や息遣いや足音。
武器は基本的に木の棒。
めんどくさい謎解き。
ステータスやレベルもない。
比較的マイナス要素の特徴を挙げましたが、全く悪く感じません。悪く感じさせない何かが、ICOにはあります。
画質が低いと書きましたが、ため息が出るほど美しいです。
BGMは必要最低限で、寧ろSEばかりですが、だからこそリアルです。
面倒な謎解きも、秘密基地の探検のようですごくわくわくします。
評判通り、すばらしい作品でした。
言葉も分からない、名前も知らない少女を、何故か絶対に守らなければ!と必死になって進みます。
多分、理由なんてないのでしょう。
こんなにゲームに引きずり込まれ、主人公とシンクロし、何度も何度もプレイしたのは初めてです。
是非貴方もイコになって、ヨルダを助けてあげてください。
そして、この不思議で綺麗な世界を体感してください。
絶対にお勧めです。 -
★★★★★ 5.0
ハマりました。
普段は新しくゲームを買ってもモチベーションを保てられず、途中で投げ出すことが多いんですが、これに関しては何度もプレイしました。
「シンプルだけど、考えさせられる」
そんな作品だと思います。
城からの脱出を図る少年は、その中で少女と出会います。
言葉が通じず(言語が違う)彼女が何を言っているか分からない…。
その中で少年は少女の手を引っ張り、共に城の仕掛けを解きながらそこからの脱出を試みます。
会話はムービー以外にはなく、音楽的なものといえば風や鳥のさえずりなど、自然の音のみ。
光の差す庭園や城から望む景色は、その場にしばらく居たくなります。
戦闘も、時々現れる影をただひたすら棒で叩いて倒していくだけ。
体力などのバロメーターはなく、少年はある意味無敵です。
(だって爆弾に巻き込まれても死にませんから)
けれど少女から離れている間に影が出てきて彼女の悲鳴が聞こえた瞬間はゾッとします。
エンディングにはボーイソプラノの切ない歌声が流れ、それが結末と相まって涙を流しそうになります。
ゲームの内容・システム等よりも雰囲気にハマるかと思います。
RPG好きの方には少し物足りないかと思いますが、私は充分満足できました。 -
★★★★★ 5.0
癒されます。
公式HPの映像を見て買いました。
今まで買おうかかなり迷っていたんですが、BESTで安かったですし。
アクションが苦手な私でも、しっかりクリアしました。
まずお城のグラフィック、構造が見事です。
なんだか本当にこんなお城がありそうな・・・。
そして手を繋ぐ、というキーワードがとても効果的に使われていると思います。
少しでも少女と離れると何処から影が沸いて来るか分からないので、とても怖かったり^^;
少年1人で行動しないといけない場面では気が気ではなかったです。
まんまと製作者側の思惑にハマっているという(笑)。
話は謎だらけです。
どうして角が生えていると生贄になるのか、とか少女の生い立ちとか。
ですが、謎だからこそ自分なりの想像を働かせて、自分のICOの世界を楽しめるんだと思います。
これは次回作の『ワンダと巨像』にも言える事ですが、やり込み要素がほとんどないので、そういうのを極めたい人、しっかりとしたストーリーがない人にはあまりオススメ出来ないかもしれません。
でも、このゲームは既存のゲームとは一味違います。
やってみないと分からない・・・というのが本音ですが。
言葉も通じない2人きりが肩を寄せ合い、必死に城から逃げ出そうとする姿はとても切なく美しいです。
独特の世界観、切ない物語を貴方も体験してみませんか? -
★★★★★ 5.0
優しい気持ちになる
ステージの雰囲気がとても良く、あちこち歩き回っているだけで楽しかったです。
ギミックもいろいろあるのですが一度も詰まらずにクリアできたので難易度としては難しくないと思いますね。
二周目のEDを見た時は泣けました・・・。
一周目のまま終わってしまうのは悲しすぎるので、できれば二周プレイすることをおすすめします。
イコがヨルダの手を引くときに強めに引っ張ってるように見えるのでヨルダの腕が痛くならないかちょっと心配してしまいます。
なので自分はなるべくゆっくり移動するようにしてました。
※本ページに記載されているコンテンツの内容は当サイト利用規約を元に表記されています。
他のプレイステーション2(PS2)ソフトを探す
プレイステーション2(PS2)売上ランキング +
最終更新日:2023年4月1日 PR