ゲーム概要

任天堂より2015年12月26日にwii U用ソフトとして発売されたロールプレイングゲーム。人気シリーズ『ファイアーエムブレム』を題材としたゲーム作品となる。現代の東京の華やかな芸能界を舞台に、侵略してくる異世界の敵と戦いながらも、ミラージュマスターの若者たちは芸能界で輝く夢を追いかけていく。様々な困難や試練にぶつかりながらも、仲間と共にそれを乗り越え、やがて彼らはスターダムへと駆け上がっていく。

プレイ画面

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レビュー

  • カズタマ

    ★★★★ 4.0

    投稿日:2023年1月21日

    幻影異聞録♯FE

    『幻影異聞録♯FE』は、『幻影異聞録#FE』は人気シリーズ「ファイアーエムブレム(FE)」をモチーフに、「ペルソナ」「真・女神転生」シリーズのATLUSが手掛けるロールプレイングゲームです。
    物語は、現代の東京を舞台に等身大の若者たちが異世界の英雄たちと共に紡ぐ新たな英雄譚となります。主人公は異世界で名を馳せた英雄たちの顕現した姿「ミラージュ」との絆を武器に敵と戦うことになります。華やかな世界と闇の戦い、それらを通して若者たちの成長が描かれています。

  • ★★★★★ 5.0

    JRPG進化形の傑作!

    最近、あまりゲームにはまることが少なくなりましたが、久々に熱中してしまい、一日中やっています。やはり自分はJRPGが一番はまります!クリアしたくないという気持ちになる久々のゲームです。
    「先が気になって止められないストーリー」「笑えるキャラクターのやりとり」「個性的で丁寧なキャラ設定」「頭を使う戦闘」「次々と覚えるスキルが楽しい成長」「面白いサブストーリー」「使いやすいUI」などペルソナ4をより面白く進化させた感じです。「集めて、育てて、戦う」ゲームの本質を集約させた完成度だと思います。
    ロードは短くはないですが、気になるほどではないです。また最初、子ども向けっぽい絵が気になりましたが、ゲームをやってみるとそうでもなかったです。パッケージやプロモで損してる?気もします。ファイアーエムブレムの要素は、キャラクターと音楽と三すくみルールくらいです。
    自分が他にはまった日本製ゲームは、ニノ国、龍が如くゼロ、逆転裁判シリーズ、ステラグロウ、ブラッドボーン、ドラゴンクエストヒーローズ、あたりです。ゼノブレイドクロスやFF13シリーズなどはなぜかはまらず、この差の理由は何かあるんでしょうね。ゲームをプレイしている時の「心地良さ」みたいなものが何か違うんです。「めんどくさい」という気持ちを起こさせないものがあります。
    本作は、いまのJRPGの進化形傑作だと思います。ぜひ売れてシリーズ化してほしいです。この分だとペルソナ5がすごく楽しみです!

  • ★★★★★ 5.0

    これをプレイせずに終える生涯はつまらない

    これから『この作品が本体ごと買ってでもプレイするべきゲーム』だという事を長々と書きます。時間が無い人はこのレビューを読むよりもう買ってすぐにプレイして下さい。時間に余裕のある方、しばらくお付き合いを。

    率直に言って、最高のJRPGです。
    同時期の他のあらゆる大型タイトルが霞む程の威力がありました。
    戦闘がとにかく楽しいです。セッションの斬新さ、爽快感はもう語り尽くされている事かと思います。そして戦闘を重ねるごとにプレイヤー側をめきめき強くしてくれるのに、ボス戦の度に一蹴されるヌルくなりすぎない調整が見事。かと言って嫌になる程ではなく、使える手を総動員して戦略やバフデバフを考えると光明が見えてくるバランスは惚れ惚れする程です。最初からラスボスまでハードで通しましたがやり応えに満ち満ちてましたね。思考停止ボタンポチポチ脳筋プレイはザコでも通じません。弱点と自キャラの行動ターンがいつ回ってくるを頭に入れてからがスタートな戦闘は毎回新鮮にコマンドを選べました。

    クリアして思う事はこの#FE、プレイヤーにとって嬉しい事を大量に用意しているという事です。
    新しい武器、それに付随するスキル、固有スキル、戦闘ボイス、特色あるダンジョン、その度に新しく出てくる敵、クオリティの高い歌、ムービー、確率で発生するデュオ&アドリブ…etc
    ペルソナ的な戦闘からもFEからの要素からも芸能と渋谷という要素からも全てに渡って大量の楽しい事、嬉しい事が膨大に製作され、それらを何の出し惜しみもなく次々にプレイヤーに与えてきてくれるのです。
    楽しい要素と嬉しい要素だけの洪水のようです。作中キャラはバンバン着替えます。それら衣装は全てゲーム内で手に入ります。20曲近い歌のほとんどにクオリティの高いムービーが用意されています。2周目以降それら全てを自由に見る事が出来ます。
    他にもキャラや作品への愛着を高めるあらゆる嬉しい事が沢山用意されています。ストーリーを進める中で、それらを惜しげも無く最初から最後まで徹底的に放り込み続けてくれるのです。

    本当に、最高の60時間でした。クリアしたくないと思ったのはいつ以来でしょうか。アトラスの開発力、(マリオクラブを筆頭に)任天堂の調整と監修の妙、エイベックスの楽曲製作能力の全てに敬意を捧げます。声優陣の熱演、キャスティングも見事でした。

    ●#FEの最も魅力的な点
    それは、このゲームがキラキラしているという事です。
    夢を持っているのにそれがイマイチ上手くいかない人…そんな人の背中を押してその人が自分自身の輝きに自ら気付いて、夢を徐々に叶えてスターダムをかけ上っていく姿。
    そんな姿を間近で見ていられるのは、最高の気分です。

    尺の都合上けっこう駆け足だし、一気にプレイすればトントン拍子に進み過ぎと感じる人もいるかもしれません。しかしやたら重い事情や鬱展開に辟易していた自分には、一話ごとに連続アニメの様に展開される各キャラとの関係性の発展が、とてもキラキラと明るく映って眩しい程でした。
    意外な一面や斜め上の展開は時に笑えたり微笑ましかったり、プレイしないと勿体ない位です。最初の戦闘でいきなり叫んで変身する所でもう『あぁこのゲームはニチアサ的なんだな、細かい所にツッコむのはやめよう』と思ったので(笑)整合性や論理的正しさを求める人には一般人と主人公達の関連性等に疑問を持つ人もいるかと思います。
    敵が街中の人の活力を奪ったりプリキュアとか特撮っぽいなとも思いました笑
    でもそこまでやってでも重苦しくしなかったこの世界観、最高にキラキラしてますよ。
    芸能界で夢を追う若者達、眩しかったです。

    ●FE成分
    レベルアップの効果音、自身からパフォーマが溢れ出すシーンのメインテーマアレンジ等、要素は散りばめられている感じです。
    最後までプレイした方はわかるかと思いますがこれでFE成分が薄いという人はエアプなんじゃないかと思いたくなる(ただし終盤から)程には濃いです。
    特になぜFEと芸能を合わせたか、の答えとも言える某終盤のとあるムービーには心が震えました。クリアした時、このゲームはエムブレムを好きでい続けた人へのご褒美だ、と思えましたね。本当にエムブレマーで良かったと感謝したい展開でした。エムブレム好きにこそお勧めしたいです。

    ●楽曲
    どれも非常にクオリティが高い上にムービーの質も素晴らしい。ダンサブルなライブ映像は覚醒ifの時の様な3DCG、動画サイト感のあるセルアニメ風、番組のCMなど見せ方も様々。迷路という曲はゼロ年代のJPOPを感じ流石エイベックス!と感激しました。ドリームキャッチャー、トンネルをくぐり抜けたらも素晴らしいです。一番のお気に入りは『友達以上、恋人未満。』本当に清涼飲料水のCMに使われそうな爽やかさが最高です。
    曲の使われ方として秀逸なのは本編で流れると、それがちゃんと街中やコンビニでも流れ現実にヒットしていると実感出来る事です。のぼりやポスター、看板にも反映されそれがよりスターダムの真っ最中感を演出してくれます。主人公達の事務所じゃないユニットにも曲があり(しかも名曲)確実にボーカルコレクションが欲しくなるかと。戦闘中にも流れたりでとにかくこのゲームのもうひとつの顔です。

    ●難点
    100%完璧なゲームはあり得ないですがそれにしてもどうしても気になる所もあります。
    某キャラのデレが急過ぎ
    とあるキャラは加入に1章割いてもいい程対立していました。ですが心境の変化が急過ぎ。とにかく本編は重く暗くしたくなかったのかもしれませんがなら最初からあそこまで対立させなくていい。それと某別れのシーンで主人公ひとりだけなのも気になりました。みんなそれぞれ思い入れを語って見送るいいシーンに出来たんじゃないの?勿体なさ過ぎる
    チキとの往復が面倒過ぎ
    ディスク版でしたが戦闘前ロードはそこまで気になる程ではなかったです(長めではある)しかし流石にチキの部屋との往復は時間より頻度がキツかったです。せめてあの部屋から渋谷やスタジオにワープ出来たら…。

    ●総評
    WiiUはスマブラのために買いましたが#FEのために存在したと言い切れます。
    いつか本体の読み取りレーザーがバカになってディスクを読み込まなくなったら困るのでDL版も買って永遠に手離さないでおこうと思わせてくれました。疲れた時、ヘコんだ時、何もかも嫌になった時には何度でもプレイしてまたキラキラ輝く彼ら彼女らに会いに行こうと思います。
    ペルソナファン、エムブレマー、芸能界に興味がある、声優ファン、RPGに爽快な戦闘を求める人…
    どれかあてはまったら騙されないのでプレイして下さい。ほとんどにあてはまる自分にとってはアトラスと任天堂からのご褒美のような存在でした

    内容は完全新規IPなのに、食い付きを良くしようとコラボタイトルにした結果双方のファンから警戒され、売り上げはふるいませんでした。芸能界を絡めた事もプレイすれば納得出来るものの(WiiUで発売された事も含め)対象からズレていたかもしれません。
    しかし、いい作品は必ずプレイした人の記憶に残ります。事実ここにはたくさんの『想像していたよりずっと良かった』という声があります。このまま埋もれてしまうには惜しすぎる良いキャラ達ですが、いずれきっと再評価される事を願って。
    何だかんだ言って、本当に良いゲームは常に絶賛から逃れられないと信じています

  • ★★★★★ 5.0

    JRPG傑作の一つ

    プレイ時間50時間でクリアしました!めちゃくちゃ面白かったです!

    ・ストーリー
    前情報を見て、中高生向きで自分にはキツイのではと思いましたが、王道なメインストーリーとギャグテイスト込みのサイドストーリーどちらも楽しめました。

    ・デザイン
    大変良い。つばさちゃんのファンになります。

    ・戦闘システム
    ペルソナ3、4に近い戦闘システム。弱点を突くことで連携攻撃を起こす事が出来るが、これがテンポも良く爽快でド派手に決まるので、非常に楽しい!

    ・ゲームバランス
    何と言ってもこれが神がかっている。レベルがポンポン上がり、スキル成長や強力な特別技の取得が多数あり、キャラ育成の楽しみが非常に強い。こうして自キャラがドンドン強くなっていくにも関わらず、戦闘はいつもギリギリ!雑魚戦も油断できないレベルで飽きないし、ボスも非常に強力で敵の分析と戦略が必要。毎回アイテムをフル活用してやっと勝てるレベルで、スリリングでとても楽しかったです。

    ・総評
    一本道JRPGが好きならまず買って間違いなし。アトラスに感謝。こんなに楽しいゲームは久々でした。

  • ★★★★★ 5.0

    全然期待してませんでした

    アトラスとファイアーエムブレムのコラボと聞いた時には卒倒しそうになりました。
    どちらも好きなゲームではありますが、水と油すぎる!うまくいくんだろうか…と本当に発売日まで一切の期待無しでした。
    サイトを見てもどうにも面白そうに感じなくて。
    でも任天堂も好き、アトラスのゲームも好き、FEも好き、だからお布施として買おう…と。

    蓋を開けてみれば最初はキャラやストーリーのノリについていけないものの、この戦闘は普通に面白いぞ、と。
    そして進めていく内にキャラの明るさやストーリーの明るさに元気をもらってる事に気づきました。
    ノリにも慣れてきて、今では「うんうん、それもまた芸能だね!」みたいな気持ちで最後までクリアできました。
    不安に思っていた「異聞録成分」と「FE成分」は不思議とうまくハマっていて
    多分それが出来たのもこのストーリーやキャラの「ノリ」のおかげだと思っています。
    こまけぇこたいいんだよ。そういう感じです。
    それでいて熱い展開もあり、純粋に良作でした。

    それと、特に評価したいのは戦闘システムだけではなく、作中の曲にもあります。
    これに関してはストーリーが好きじゃない人も評価せざるを得ないのでは?と思うほどです。
    本当にいい曲ばかりで、特にドリームキャッチャーなんかは口ずさんでしまう程です!大好き。
    もちろんボーカルコレクションも購入いたしました。

    おしむらくはやはり皆さんも言ってる通りロードですか。
    私はプレイしてる内に気にならなくなったのですが、それでも今後購入される方にはDL版をオススメします。
    このロードを踏まえるとつけたい点数としては4.5だったのでいつもなら星4をつけようと思ったのですが…
    ここ最近やったゲームの中でもすっきりさっぱり終わったエンディング、やりごたえにより四捨五入で星5をつけました。
    ロードさえなければ文句無しに星5ですし。

    そんなわけで、アトラスのゲームが好きな人にも、FE(特に初代と覚醒)が好きな人にも、本当に好き嫌いせず買ってもらいたいゲームです。
    女神転生もFEも好きで、且つ、最初不安に思ってた私がそう言う程の良作ゲームでした。
    女神転生もFEもプレイした事ない方にももちろんオススメです。
    このゲームのためにWIiU買ってもいいぐらいですよ!

  • ★★★★★ 5.0

    キャラゲーとしての心地良い空気感が、そのまま高いゲーム性へと結びついた稀有な作品

    据え置きのRPGがしんどいと感じられるようになっていたのですが、もういつ以来かわからないくらいハマっています

    進行度的にはまだ中盤が終わるかというくらいだと思いますが、もう今の段階で、このゲームを終わらせたくないという気持ちになっています

    キャラクタたちが生きる作品世界の雰囲気がとても心地よくて楽しくてずっと浸っていたいという感じ
    RPGではないですが、個人的にはダンガンロンパをやっていたときにそんな気持ちになりました

    キャラクタのとの交流、キャラ同士の掛け合い
    そこらへんの好みが自分にはどんぴしゃだったのだと思います

    これだけだとADVゲーとしての面白さに過ぎないものになってしまいますが、特筆すべきはやはりRPGとしてのゲーム性の面白さ
    そしてしっかりとした歯応えのある難易度のバランス調整だと思います

    既にたくさん書かれていますが、このゲームにはセッションというシステムがあって、敵の弱点をつくことで連携がはじまり、ほぼすべてのキャラを一度の攻撃に関わらせていくことになります

    当然ながら、そういったシステム上「捨てキャラ」というのがない
    効率よく、そしてより強力なダメージを叩き出したいならば満遍なく育成しなくてはいけません

    主人公以外のキャラは戦闘中の入れ替えが自由というのもこれに一役買っています
    一つのターンに誰のどんな行動を入力するか、スキルかアイテムか、ここぞという必殺技か瞬間瞬間、常に戦略を考える余地があります
    いかに相手の攻撃をしのぎ、こちらのターンとダメージを最大化していくか、うまく戦闘を運べたときの爽快感
    一つの完成されたゲームシステムだと思います

    戦闘中は常にみんなが声を掛け合い
    「芸能」というテーマですので、歌ったり踊ったりしながら賑やかに戦いは進められていきます

    好ましいキャラクタと空気感
    それがRPGとしてのゲーム性まで繋がっている

    この両輪を面白いと感じられた人にとっては、本当に唯一無二のゲームになると思います
    どうやら僕にとってはそうであるようです

    このまとまりで作り上げられたゲームををこの一作で終わらせてしまうのは惜しいですね
    別に続編である必要はないので、同じ方向性で一つのジャンルとしてゲームを作っていって欲しいなぁ

    ちなみに、僕はアトラスのゲームもFEも最近の有名どころしか禄にやったことはないのですが、そこらへんはまったく問題なかったです
    WiiUを持っていてちょっとでも興味がある人には絶対やって欲しいゲームです

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最終更新日:2023年1月21日 PR