決戦シリーズ|大規模な戦場をリアルタイムで指揮できる戦略シミュレーション

ゲームシリーズ
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『決戦』シリーズは、コーエー(現:コーエーテクモゲームス)からPlayStation 2向けに発売されたウォーシミュレーションゲームです。本シリーズは、歴史を題材にしながらも独自の解釈を加え、大規模な合戦をリアルタイムで指揮できる点が特徴です。シブサワ・コウによるプロデュースのもと、重厚なストーリーと戦略的な戦闘システムが融合し、多くの歴史好きやシミュレーションゲームファンを魅了しました。本記事では、『決戦』シリーズ3作の魅力や特徴を詳しく解説していきます。

シリーズの概要

シリーズの概要
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『決戦』シリーズは、コーエーテクモゲームス(旧コーエー)から発売されたリアルタイムウォーシミュレーションゲームで、PlayStation 2向けにリリースされました。シリーズの最大の特徴は、リアルタイムで展開する大規模な戦闘を指揮できる点です。プレイヤーは歴史的な合戦の指導者となり、戦局を瞬時に判断し、兵士たちを指揮して勝利を目指します。第1作目『決戦』では関ヶ原の戦いを描き、徳川家康と石田三成の戦いを中心に展開。『決戦II』は三国志を舞台に、史実をベースにしつつファンタジー要素を加えた独自のストーリーが展開されます。第3作目『決戦III』は戦国時代の織田信長を描き、グラフィックや戦術の自由度が向上し、戦国時代の魅力を存分に楽しめます。リアルタイムで変化する戦局を指揮し、歴史のIF要素や戦略性がプレイヤーに深い没入感を与えます。

シリーズの魅力

圧倒的なリアルタイム戦闘の臨場感

圧倒的なリアルタイム戦闘の臨場感
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決戦シリーズの最大の特徴は、リアルタイムで展開する大規模な戦闘です。従来のターン制シミュレーションとは異なり、戦況が目まぐるしく変化し、プレイヤーは瞬時に適切な判断を求められます。戦場における兵士たちの動きは滑らかで、武将の指示によって陣形を変えたり、一斉攻撃を仕掛けたりすることが可能です。

また、戦闘は単なる力押しではなく、地形や兵種の相性を考慮した戦略が求められます。たとえば、鉄砲隊を前面に出すことで敵の突撃を防ぐ、騎馬隊を側面から奇襲させるといった戦術が有効です。このような戦略性の高さが、プレイヤーに臨場感あふれる戦闘体験を提供しています。

史実を元にしたドラマチックなストーリー

史実を元にしたドラマチックなストーリー
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決戦シリーズは、日本や中国の歴史をテーマにしたストーリーが魅力的です。第1作目『決戦』は関ヶ原の戦いを中心に描き、徳川家康率いる東軍と石田三成率いる西軍の壮絶な戦いが展開されます。史実に忠実な部分もありますが、ゲームオリジナルの展開も多く、西軍が勝利するIFルートや黒田如水が西軍総大将になるなどの要素が含まれています。

第2作目『決戦II』は三国志を題材にしており、劉備や曹操といった歴史上の英雄たちが登場します。ただし、設定が大幅に改変され、ファンタジー色が強いストーリーとなっています。劉備が貂蝉を救うために戦うという独自の展開や、妖術を使う軍師たちの存在など、史実とは異なるドラマが楽しめます。

第3作目『決戦III』は戦国時代を舞台に織田信長の生涯を描いた作品です。武将たちの関係性や戦略が細かく描かれており、戦国時代の魅力を存分に味わうことができます。

魅力的なキャラクターと豪華な声優陣

魅力的なキャラクターと豪華な声優陣
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決戦シリーズのキャラクターは、実在の歴史上の人物をモデルにしながらも、ゲーム独自の解釈が加えられています。たとえば、『決戦』の徳川家康は冷静沈着な指導者として描かれ、対する石田三成は理想に燃える知将として表現されています。

また、『決戦II』では三国志の英雄たちが登場しますが、関羽や張飛といった武将たちは、従来のイメージに加えて個性的なキャラクター性が強調されています。特に張飛は3人の娘を持つ父親としての一面も描かれ、コミカルなやり取りが多いのが特徴です。

さらに、決戦シリーズには有名声優が多数起用されています。『決戦』では玄田哲章(徳川家康役)、森功至(石田三成役)などが出演し、『決戦II』では市川染五郎(孔明役)、古谷徹(劉備役)などがキャスティングされています。こうした豪華な声優陣が、キャラクターの魅力をさらに引き立てています。

やり込み要素の多いゲームシステム

やり込み要素の多いゲームシステム
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決戦シリーズは単なるストーリー進行型のゲームではなく、プレイヤーの選択によって戦況が変化するため、何度もプレイしたくなるやり込み要素が豊富に用意されています。

例えば、『決戦』では、東軍と西軍の両方でプレイできるだけでなく、クリア後には5段階の難易度設定が可能になります。また、特定の条件を満たすことで新たなストーリー分岐が発生し、異なる結末を体験できるのも魅力の一つです。

『決戦II』では、評定や軍議で異なる選択をすることで戦況が変わり、プレイヤーの判断によって攻略ルートが分岐します。特定のルートを選ぶことで新たな武将が仲間になることもあり、複数回プレイすることで新たな発見がある設計になっています。

映像美と音楽のクオリティの高さ

映像美と音楽のクオリティの高さ
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決戦シリーズは、当時のPlayStation 2の性能をフルに活かした美しいグラフィックが特徴です。特に戦場の描写は細かく、兵士たちがリアルに動く様子や、天候の変化が戦闘に影響を与える演出など、リアリティを追求した作りになっています。

また、音楽のクオリティも非常に高く、シリーズ全体を通して小六禮次郎が作曲を担当しています。大河ドラマのような壮大なBGMは、戦場の緊張感を高め、プレイヤーの没入感を深める重要な要素となっています。

シリーズの一覧

決戦 -KESSEN-

決戦 -KESSEN-
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決戦|プレイステーション2 (PS2)|コーエー|レトロゲームから最新ゲームまで検索できるゲームカタログのピコピコ大百科
コーエーより2000年3月4日にプレイステーション2用ソフトとして発売されたシミュレーションゲーム。合戦の臨場感を重視し、大軍勢を指揮する醍醐味を体感できる、新時代の合戦エンタテイメントとなる。絢爛たる戦国文化を背景に、圧倒的な迫力の合戦…

『決戦』は、2000年3月4日にPlayStation 2のローンチタイトルとして発売されました。本作の舞台は関ヶ原の戦いと大坂の陣。プレイヤーは徳川家康率いる東軍、または石田三成率いる西軍の総大将となり、歴史の大舞台で戦います。

本作の最大の特徴は、リアルタイムで変化する戦場です。プレイヤーは戦況を見極め、武将に適切な指示を与えながら戦います。状況によっては、史実とは異なる展開も発生し、西軍が勝利するシナリオや、黒田如水が総大将となるIFルートも存在します。

グラフィック面では、PlayStation 2の性能を活かした美麗なビジュアルが特徴で、戦場の臨場感がこれまでの歴史シミュレーションとは一線を画しています。また、音楽は大河ドラマなどで知られる小六禮次郎が担当し、壮大な戦いの雰囲気を盛り上げています。

一度ゲームをクリアすると難易度を5段階で設定できるため、繰り返し遊ぶ楽しみもあります。歴史好きはもちろん、戦略ゲームが好きな人にもおすすめの作品です。

決戦II

決戦II
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決戦2|プレイステーション2 (PS2)|コーエー|レトロゲームから最新ゲームまで検索できるゲームカタログのピコピコ大百科
コーエーより2001年3月29日にプレイステーション2用ソフトとして発売されたシミュレーションゲーム。大迫力の戦闘を楽しめる歴史ドラマシミュレーション『決戦』の続編となる。「愛と戦い」をテーマに三国志の世界を完全オリジナルで構成している。…

2001年3月29日に発売された『決戦II』は、舞台を日本から中国へ移し、三国志の時代を描いた作品です。本作では、劉備や曹操を中心とした物語が展開され、プレイヤーは彼らを指揮して天下統一を目指します。

本作の特徴は、ストーリーの大幅な改変です。史実とは異なり、ファンタジー色が強く、妖術の存在や独自のキャラクター設定が取り入れられています。例えば、関羽が美三娘に片思いするなど、原作にはない人間関係が描かれています。

ゲームシステムも前作から進化し、「評定」「軍議」「戦闘」の3つのフェーズで構成されています。評定では自軍の強化、軍議では作戦の決定、戦闘ではリアルタイムの指揮が求められ、戦略的なプレイが楽しめます。

また、本作では俳優やタレントがキャラクターモデルとして登場し、市川染五郎が諸葛亮孔明を演じるなど、実写を取り入れたキャスティングが話題となりました。

三国志の世界を新たな視点で楽しみたい人にとって、魅力的な作品と言えるでしょう。

決戦III

決戦III
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決戦3|プレイステーション2 (PS2)|コーエー|レトロゲームから最新ゲームまで検索できるゲームカタログのピコピコ大百科
コーエーより2004年12月22日にプレイステーション2用ソフトとして発売されたシミュレーションゲーム。合戦の迫力と大軍指揮の醍醐味を表現してきた『決戦』シリーズ第3弾。織田信長の数々の合戦を経て乱世を打ち砕いていく激動のストーリーを体験…

『決戦III』は2004年12月22日に発売され、シリーズの最終作となりました。本作の舞台は日本の戦国時代で、プレイヤーは織田信長として戦国の乱世を駆け抜けます。

シリーズ最終作ということもあり、ゲームシステムは大きく進化しています。特に、部隊の編成や戦術の自由度が向上し、より戦略的なプレイが可能になりました。部隊ごとの特性を活かしながら、敵軍を撃破する爽快感が魅力です。

また、ビジュアル面ではシリーズ最高峰のグラフィックを実現。戦場の臨場感や武将たちの表情など、細部まで作り込まれています。加えて、戦国時代のドラマチックな物語が展開し、歴史シミュレーションとしての完成度も非常に高いです。

本作をもってシリーズは完結しましたが、そのリアルな戦場描写と戦略性は、今でも多くのファンに愛されています。

まとめ

まとめ
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『決戦』シリーズは、リアルタイムで大軍を指揮し、歴史の戦場を体験できるウォーシミュレーションゲームです。関ヶ原の戦いを描いた『決戦』、三国志の世界を大胆にアレンジした『決戦II』、そして戦国時代の覇王・織田信長を描いた『決戦III』と、それぞれ異なる魅力を持っています。

戦場の臨場感や歴史のIF要素、戦略性の高さなど、他の歴史シミュレーションにはない独自の楽しさがあります。特にリアルタイムで変化する戦局を見極めながら指揮するプレイスタイルは、プレイヤーの判断力が試され、何度でも挑戦したくなる中毒性があります。

現在ではPlayStation 2のアーカイブスなどでプレイ可能な作品もあるため、歴史好きや戦略ゲームファンの方は、ぜひ一度プレイしてみてはいかがでしょうか?

決戦シリーズの一覧

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