神聖紀オデッセリアシリーズ|神話と歴史が交差する壮大なRPG

ゲームシリーズ
© 1995 ビック東海 All Rights Reserved.

『神聖紀オデッセリア』シリーズは、1993年から1995年にかけてスーパーファミコン向けにリリースされたロールプレイングゲーム(RPG)で、2作にわたって展開されました。このシリーズは、独自の歴史解釈と多くの神話を融合させた世界観が特徴です。本記事では、『神聖紀オデッセリア』シリーズの全体的な魅力を、物語やシステム、キャラクター、そしてプレイヤーに与える影響などに焦点を当てて詳しく解説します。

シリーズの概要

シリーズの概要
© 1993 ビック東海 All Rights Reserved.

『神聖紀オデッセリア』シリーズは、歴史と神話が融合した壮大なRPGとして、スーパーファミコンの名作の一つに数えられます。第1作は1993年に『神聖紀オデッセリア』として、そして続編の『神聖紀オデッセリアII』は1995年に発売されました。シリーズ全体に共通する特徴として、旧約聖書、ギリシャ神話、インドや中国など、さまざまな文化の神話や伝承が絡み合い、プレイヤーは異なる時代や文明を巡る壮大な冒険を楽しむことができます。

シリーズの魅力

壮大な物語と独自の世界観

壮大な物語と独自の世界観
© 1993 ビック東海 All Rights Reserved.

『神聖紀オデッセリア』シリーズの最大の魅力は、壮大で深い物語と、複雑に編み込まれた世界観です。このシリーズは単なるファンタジーの枠にとどまらず、古代の神話や歴史に着想を得た設定が非常に緻密に作り込まれています。

神話と歴史の融合

『神聖紀オデッセリア』の舞台は、天地創造から氷河期、紀元前1500年、紀元前550年といった複数の時代にわたります。物語の中心には、天地創造のときに創られた天上界、地上界、冥界という三界の存在があり、これらを巡る壮絶な戦いが描かれます。天上界の神々、地上界の人間、冥界の住人、そして守護神である「ガーディアン」たちが絡み合い、プレイヤーはこれらの対立する存在たちの中で運命を切り開いていきます。

特に、旧約聖書の創世記やギリシャ神話、中国やインドの神話をベースにしたキャラクターや出来事が登場する点が特徴です。これにより、ゲーム世界がただの架空のファンタジーではなく、どこか現実世界に存在する歴史や伝承に根ざした重みを持つものとなっています。

時代を超えた冒険

シリーズ全体で描かれる物語は、異なる時代をまたいで展開されます。第1作では、プレイヤーは氷河期から古代の文明を旅しながら、ガーディアンたちの封印を解き明かしていく冒険に身を投じます。この過去と現在を行き来する要素は、時間と空間を超えた壮大な物語に深みを与え、プレイヤーに歴史の流れを体感させるものです。

『神聖紀オデッセリアII』でも、異なる章ごとに時代や場所が変わり、それぞれ異なる主人公の物語が展開されます。こうした章ごとのストーリー展開により、プレイヤーは複数の視点から一つの大きな物語を読み解いていく楽しさを味わうことができます。

戦略的なゲームシステム

戦略的なゲームシステム
© 1993 ビック東海 All Rights Reserved.

『神聖紀オデッセリア』シリーズは、物語の魅力に加えて、戦闘や育成システムの深さと戦略性も特筆すべきポイントです。これらのシステムは、プレイヤーに高い自由度と戦術的な選択肢を提供し、ゲーム全体を通して充実したプレイ体験を与えてくれます。

パーティ編成と使い魔システム

シリーズを通して、プレイヤーのパーティは4人のキャラクターと1匹の使い魔で構成されます。使い魔はゲーム中に話しかけることで仲間にすることができ、戦闘でのサポートや特殊なスキルを提供してくれます。しかし、新たな使い魔を仲間にすると、それまでの使い魔とは再び出会えないため、どの使い魔を選ぶかが重要な戦略要素となります。

このように、パーティ編成に使い魔という要素が加わることで、プレイヤーはバトルだけでなく、仲間選びにおいても緻密な計画を立てる楽しさを味わうことができます。

戦闘システムの奥深さ

『神聖紀オデッセリア』では、前列と後列のポジションチェンジが戦闘中に可能で、後列に配置されたキャラクターはダメージを受けにくくなるという特徴があります。さらに、装備システムでは、両手に武器を装備して「二刀流」を使用できる点や、弓や槍などの遠距離武器が後列からでも攻撃力が落ちないなど、装備の選択によって多彩な戦闘スタイルが楽しめます。

また、レベルアップ時には能力値の上昇配分をプレイヤーが自由に設定できるため、キャラクターごとに異なる育成方針を取ることが可能です。力に特化したアタッカーや、素早さを重視した回避型キャラクターなど、プレイヤーの好みに合わせたキャラクター育成ができることが、このシリーズの大きな魅力の一つです。

魅力的なキャラクターたち

魅力的なキャラクターたち
© 1995 ビック東海 All Rights Reserved.

『神聖紀オデッセリア』シリーズには、プレイヤーを物語に引き込む個性豊かなキャラクターが多数登場します。主人公やその仲間たちだけでなく、敵対するキャラクターにも深い背景が設定されており、物語にさらなる厚みを加えています。

主人公エリアスと仲間たち

第1作『神聖紀オデッセリア』の主人公は、記憶を失った少女エリアス。彼女はムー大陸の神官家の出身で、過去に送り込まれたという壮大な設定を持っています。彼女の成長とともに、プレイヤーは彼女の運命や過去の真実を知っていくことになります。

また、戦士のルース、旧約聖書のモーゼに相当するエゼン、夜叉族の王女ヤシャなど、個性的な仲間キャラクターも物語を彩ります。これらのキャラクターたちの背景や物語に関わる役割がしっかりと描かれており、プレイヤーは単なる仲間以上の絆を感じることができます。

複数の視点から描かれる物語

続編の『神聖紀オデッセリアII』では、前作のメインキャラクターであるルースの息子エルグをはじめ、各章ごとに異なる主人公が登場します。それぞれの主人公たちが、異なる時代や場所で独自の物語を展開し、最終的には壮大な全体像が見えてくる構造になっています。

特に、エルグや異種族の血を引く少女イリア、ローマ帝国の戦士タルカスなど、多様なキャラクターが登場することで、物語に幅が生まれ、プレイヤーはさまざまな視点から神聖紀オデッセリアの世界を楽しむことができます。

美しい音楽とグラフィック

美しい音楽とグラフィック
© 1993 ビック東海 All Rights Reserved.

音楽

『神聖紀オデッセリア』の音楽は、壮大かつ幻想的な雰囲気を持ち、プレイヤーを物語の世界に引き込む重要な要素となっています。シリーズのサウンドトラックは、重厚でありながらもどこか哀愁を感じさせるメロディが多く、ゲームプレイ中の感情をより深く引き出します。特に戦闘シーンやクライマックスにおいては、音楽がプレイヤーの緊張感を高め、物語にさらに没入できるよう工夫されています。

グラフィック

スーパーファミコンの限界に挑んだ美しいグラフィックも見逃せません。フィールドやダンジョン、キャラクターのデザインは緻密に描かれており、特に戦闘シーンにおけるキャラクターの動きや表現は、当時の技術を駆使したものです。また、背景やマップも細かく描かれており、プレイヤーはシリーズ全体を通して壮大な冒険を視覚的にも楽しむことができます。

シリーズの一覧

神聖紀オデッセリア

神聖紀オデッセリア
© 1993 ビック東海 All Rights Reserved.
神聖紀オデッセリア|スーパーファミコン (SFC)|ビック東海|レトロゲームから最新ゲームまで検索できるゲームカタログのピコピコ大百科
ビック東海より1993年6月18日にスーパーファミコン用ソフトとして発売されたロールプレイングゲーム。氷河期、BC1500年、BC550年という3つの時代を舞台に、独自の歴史考証と神話解釈によって展開する歴史ファンタジーとなる。パーティは…

『神聖紀オデッセリア』は、1993年にビック東海から発売されたスーパーファミコン用ロールプレイングゲームです。本作の舞台は氷河期、紀元前1『神聖紀オデッセリア』は、1993年6月18日にビック東海から発売されたスーパーファミコン用ロールプレイングゲームです。本作は、独特の歴史観と神話的要素を組み合わせた壮大なストーリーが特徴で、氷河期、紀元前1500年、紀元前550年という3つの異なる時代を舞台に展開します。特に、旧約聖書やギリシャ神話、中国やインドの神話が混在する独自の世界観が多くのプレイヤーを魅了しました。

ストーリー

物語は天地創造に始まり、大いなる存在が天上界、冥界、そして地上界の3つの世界を作り出すところからスタートします。地上界の守護神であるティタノ・ガーディアンは、三界を制覇しようとする天上界との戦争で敗北し、強大な力を封印されました。しかし、再び地上界に危機が訪れたとき、1人の少女が過去に送り込まれ、神々の封印を解くための冒険が始まります。

主人公の少女は記憶を失っており、物語の進行とともに自分が何者であるかを知り、最終的には人類の未来を背負う運命に立ち向かうことになります。

システムとゲームプレイ

『神聖紀オデッセリア』は、プレイヤーに豊富な戦略とカスタマイズの自由度を提供する独自のシステムが魅力です。パーティ編成や戦闘スタイルの選択、キャラクターの育成など、RPGファンが楽しめる要素が満載です。

パーティ編成と使い魔

パーティは最大4人のキャラクターと1匹の使い魔で構成されます。ゲーム中で出会う使い魔は、話しかけることで仲間にできますが、新しい使い魔を迎え入れると、以前の使い魔はパーティから外れ、再び出会うことができなくなるため、選択が重要になります。

この使い魔システムは、プレイヤーに選択の自由を与え、物語の進行に伴って異なる戦略を試す楽しさを提供します。

戦闘システム

戦闘システムは、前列と後列にキャラクターを配置することが可能で、後列にいるキャラクターはダメージを受けにくくなります。また、戦闘中でも十字キーで前列と後列の変更ができるため、戦況に応じて柔軟な戦略が求められます。

さらに、装備品においては両手に武器を持つ「二刀流」が可能で、強力な攻撃を繰り出すことができます。弓や槍といった武器も登場し、特に弓は後列からでも威力が落ちにくいという特徴があります。これにより、戦闘時のポジション選びや武器の選択が非常に重要な要素となります。

レベルアップと能力成長

キャラクターの成長システムも特徴的です。レベルアップ時には能力の上昇率をプレイヤーが自由に配分でき、スタミナ、力、素早さ、賢さ、技といったステータスに合計100%のポイントを割り振ることが可能です。このシステムにより、プレイヤーは自分の戦闘スタイルに合わせたキャラクター育成ができます。例えば、力を重視した攻撃特化のキャラクターや、賢さを伸ばして魔法に強いキャラクターを育成することができるのです。

その他のシステム

『神聖紀オデッセリア』では、セーブがどこでも可能であり、Lボタン・Rボタンで歩行とダッシュの切り替えができるなど、快適にプレイできる要素が充実しています。また、ダンジョン内に存在する「生命の泉」や「治癒の泉」では、HP回復や状態異常の治癒が行えるため、探索中の回復手段として重宝します。

世界観と設定

『神聖紀オデッセリア』の世界観は、旧約聖書をはじめとするさまざまな神話体系をベースにしていますが、ただの神話の再現ではなく、独自の解釈を加えることで新たな物語を生み出しています。これにより、既存の神話に慣れ親しんでいるプレイヤーにも新鮮な驚きを与えています。

神話の融合

天上界、冥界、地上界という三界の存在が、本作の基本的な世界観を形作っています。物語の中心にある「天地創造」は、旧約聖書の創世記をベースにしていますが、ギリシャ、インド、中国などの各地の神話を融合させることで、独特の雰囲気を持つファンタジー世界が広がります。

例えば、天上界は仏教神話をモデルにしており、多聞天や夜叉といった仏教の神々が登場します。一方、地上界にはムー大陸やレムリア大陸といった伝説上の失われた大陸が存在し、竜族による超古代文明が栄えていたとされています。

竜族の超古代文明

本作の独自の歴史観として、竜族が科学文明を発展させた「超古代文明」の存在が描かれています。竜族はかつて地球上で繁栄を極めましたが、その傲慢さが原因で滅びました。彼らを救ったのはガーディアンの1人であるナーガで、一部の竜族は彼の助けにより命を永らえました。

物語の序盤で主人公が訪れる氷河期の北欧の町「ドラグラード」では、竜族の一族が細々と生き延びている様子が描かれています。この設定が、滅びた文明とその残骸を巡る物語に哀愁を与えています。

キャラクター紹介

主人公(エリアス)

主人公は記憶を失った少女エリアス。彼女はムー大陸の神官家の出身で、本来は紀元前550年の時代に生きる人間です。しかし、神々の封印を解くという使命を託され、氷河期や紀元前1500年といった過去に送り込まれました。物語が進むにつれて、彼女の正体や運命が明らかになり、最終的には人類と神々を救うための戦いに身を投じることとなります。

ルース

ルースは高貴な生まれの戦士であり、主人公と同じく紀元前550年から過去に送られた人物です。彼は竜族のカイルの転生者であり、前世の記憶を持っています。ルースは物語の序盤から主人公と行動を共にし、彼女を支える重要なキャラクターです。

エゼン

旧約聖書のモーゼをモチーフにしたキャラクターであるエゼンは、エジプトにおける奴隷たちの解放を目指して戦います。彼は魔法を得意とし、エジプト脱出のために主人公たちと協力します。妻のサライと共に、エゼンのストーリーは深い感情を描き、プレイヤーに感動を与えます。

神聖紀オデッセリアII

神聖紀オデッセリアII
© 1995 ビック東海 All Rights Reserved.
神聖紀オデッセリア2|スーパーファミコン (SFC)|ビック東海|レトロゲームから最新ゲームまで検索できるゲームカタログのピコピコ大百科
ビック東海より1995年10月6日にスーパーファミコン用ソフトとして発売されたロールプレイングゲーム。『神聖紀オデッセリア』の続編。前作のメインキャラクターであったルースの息子であるエルグを筆頭に各章において異なる主人公が存在する事や、登…

『神聖紀オデッセリアII』は、1995年10月6日にビック東海から発売されたスーパーファミコン用ロールプレイングゲームです。前作の直接的な続編であり、物語は前作のメインキャラクターであるルースの息子・エルグを中心に展開されます。新しい章ごとに異なる主人公が登場し、それぞれのキャラクターの視点から描かれる物語は、シリーズの世界観をさらに豊かにしています。

本作の特徴は、複数の主人公が登場し、各章で異なる物語が進行する点です。この章構成により、プレイヤーは様々な時代やキャラクターの背景を楽しむことができ、シリーズ全体のスケール感を感じられる作りとなっています。

ゲームシステムの進化

『神聖紀オデッセリアII』では、前作から引き継いだシステムに加え、キャラクター成長や戦闘においてさらなる進化が見られます。

複数の主人公と章構成

本作の最大の特徴の一つが、各章に異なる主人公が登場するという点です。プレイヤーは、物語の進行に伴い、異なる視点からゲームを楽しむことができ、各章で独自のストーリーが展開されます。この形式により、1つのゲーム内で多様な物語体験が味わえる点が斬新であり、プレイヤーを飽きさせません。

特に、章ごとに設定された異なる時代背景や舞台が、プレイヤーに異なる視点で神聖紀オデッセリアの世界を探索させる要素となっており、シリーズの壮大な世界観をさらに深めています。

成長システムのカスタマイズ性

本作では、キャラクターの成長システムにおいてプレイヤーが自由に成長の方向性を決定できるというカスタマイズ性が強化されています。具体的には、各キャラクターの能力値をプレイヤーが好きなように振り分けることができるため、プレイスタイルに応じたキャラクター育成が可能です。

例えば、力に特化した戦士に育てるか、スピードや魔法力を伸ばすかといった選択がプレイヤーに委ねられており、育成の自由度が高いことから、リプレイ性が高い作品となっています。また、これにより、同じキャラクターでもプレイヤーによって異なる性能や戦術が生まれ、多様な戦闘体験が可能です。

武器熟練度とアイテム合成

『神聖紀オデッセリアII』では、前作に比べて武器の熟練度システムが導入されており、キャラクターが武器を使用するたびにその武器の熟練度が上がり、より強力な攻撃ができるようになります。このシステムにより、武器選択の戦略性が増し、キャラクターごとの戦闘スタイルに深みが加わっています。

また、アイテム合成システムも新たに導入されており、異なるアイテムを組み合わせて新しいアイテムを作成することができます。この要素は、プレイヤーにさらなる戦略性と楽しさを提供し、合成の結果を試す楽しみが生まれます。特に、強力なアイテムを作り出すための素材集めが、ゲーム攻略の一つのモチベーションとなるでしょう。

物語の展開

『神聖紀オデッセリアII』の物語は、前作の壮大なストーリーをさらに発展させたものです。前作では、天上界、冥界、地上界という三界の対立や守護神たちの戦いが描かれましたが、今作ではその戦いの余波が、次世代のキャラクターたちに引き継がれます。

物語の主軸となるのは、前作の主人公ルースの息子であるエルグ。彼は、失われたシオン王国の王子であり、復興のための旅に出る中で自らの使命に目覚めていきます。また、各章で異なる主人公たちが登場し、エルグとは異なる立場や視点から、神聖紀オデッセリアの世界を体験することができます。

主な登場キャラクター

エルグ

第2章の主人公。彼は、シオン王国の王子であり、ペルシャ帝国によって滅ぼされた祖国を復興するための旅を始めます。物語が進むにつれて、彼の出自に隠された秘密や使命が明らかになり、彼自身もその運命と向き合っていくことになります。エルグの物語は、復讐と正義の狭間で揺れる王子の成長を描いており、彼の選択が物語の重要な分岐点となることが多いです。

イリア

第3章の主人公で、異種族の血を引くとされる謎多き少女。彼女は赤ん坊の頃、占い師の老婆カルマンに拾われ育てられますが、その出生には大きな秘密が隠されています。イリアはその秘密を探るために旅立ちますが、やがて自らの運命を知ることになります。彼女の章は、ミステリアスな雰囲気の中で進行し、運命に立ち向かう少女の成長物語が描かれます。

タルカス

第4章の主人公で、ローマ帝国のコロセウムで戦士として生きる男です。彼は対戦相手を次々と倒し、戦士としての頂点を目指しますが、幼女ローレンとの出会いが彼の心に変化をもたらします。彼の物語は、戦いに明け暮れる日々の中で、人間性を取り戻す戦士の葛藤と成長を描いています。

マイヤー

第7章の主人公で、プロイセンの騎士。彼は若い娘たちの連続失踪事件の解決を皇帝から命じられ、その真相を探るべく仲間たちと共に行動を開始します。マイヤーの章では、事件を追うミステリー要素が強調され、謎解きと戦闘が絡み合うスリリングな展開が魅力です。

音楽とグラフィック

『神聖紀オデッセリアII』の音楽は、前作に引き続き壮大なオーケストラ調のBGMが使用されており、プレイヤーを幻想的な世界に引き込みます。作曲は、メガドライブ用ソフト『バトルマニア大吟醸』などで知られる玉山文人と益子重徳が担当しており、荘厳でありながらも哀愁漂うメロディがゲームの雰囲気を盛り上げています。

グラフィック面でも進化が見られ、キャラクターやモンスターのデザインはもちろん、背景やダンジョンの美しい描写がプレイヤーの没入感を高めます。特に戦闘シーンにおけるキャラクターの動きは、スーパーファミコンの限界に挑んだ緻密な表現が特徴です。

評価とレビュー

『神聖紀オデッセリアII』は、当時のゲーム誌で一定の評価を受けました。ゲーム誌『ファミコン通信』では40点満点中25点、『ファミリーコンピュータMagazine』では20.8/30点という評価でした。プレイヤーからは、武器の熟練度システムやアイテム合成の新しい試みが楽しめるとの意見がありましたが、一部のレビューでは戦闘に時間がかかりすぎる、またダンジョンの複雑さが序盤から難易度を上げすぎているといった批判も見られました。

それでも、物語のスケール感やキャラクターの成長要素に魅力を感じるプレイヤーが多く、シリーズのファンにとっては十分に満足できる作品だったと言えます。

まとめ

まとめ
© 1993 ビック東海 All Rights Reserved.

『神聖紀オデッセリア』シリーズは、神話と歴史が見事に融合した壮大なRPGであり、その魅力は多岐にわたります。独自の歴史観と神話的要素を取り入れた深い物語、戦略的な戦闘システム、自由度の高いキャラクター育成、そして個性的なキャラクターたちが織り成す世界は、他のRPGにはない独特の魅力を持っています。

時間を超えた壮大な物語や多様な視点で描かれるキャラクターの成長を楽しみたい方、神話や歴史に興味がある方にとって、『神聖紀オデッセリア』シリーズは、まさに一度プレイしてみる価値のある名作です。

神聖紀オデッセリアシリーズの一覧

ゲーム一覧|オデッセリア|レトロゲームから最新ゲームまで検索できるゲームカタログのピコピコ大百科
【ゲーム一覧】から「オデッセリア」の文字が含まれるゲームタイトルを紹介しています。ピコピコ大百科は今まで販売されたテレビゲームソフトのデータベース(ゲームカタログ)です。レトロゲームから最新ゲームまで任天堂、セガ、ソニーなどのゲーム機で発売...
この記事を書いた人
カズタマ

幼少期からファミコンにとっぷりハマったヘビーゲームユーザーで、自身でもスマホ用ロールプレイングゲーム「無限の迷宮」を制作している。株式会社デザイナーズパレットの代表取締役。

カズタマをフォローする
ゲームシリーズ
カズタマをフォローする
タイトルとURLをコピーしました