Dの食卓シリーズ|次元を超えた異色の3Dホラーアドベンチャーゲームの魅力を解説

ゲームシリーズ
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「Dの食卓」シリーズは、1995年に登場した3DO用の3Dアドベンチャーゲームで、その革新的な要素と独自のストーリーテリングでゲーム業界に大きなインパクトを与えました。このページでは、シリーズの誕生からゲーム内容、評価、そして続編に至るまでを詳しく紹介します。

ゲームシリーズの誕生

ゲームシリーズの誕生
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初登場

「Dの食卓」は、1995年4月1日に三栄書房から3DO用として発売されました。このゲームは、主人公ローラ・ハリスが凶暴になった父親を説得するという独自のストーリーを持ち、当時のゲーム業界では珍しい3DCGを駆使し、映画のような演出を実現した画期的な作品とされています。

開発陣

ワープが開発を担当し、監督・脚本はバンプレストの飯野賢治が手がけました。飯野は以前にファミリーコンピュータ用ソフト『SDヒーロー総決戦 倒せ!悪の軍団』(1990年)を手がけ、その経験を活かして「Dの食卓」の独特の世界観を構築しました。

受賞と評価

「Dの食卓」はマルチメディアグランプリ’95通商産業大臣賞を受賞し、セガサターン版とPlayStation版はゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」でゴールド殿堂を獲得。世界中で100万本を販売しました。

ゲーム内容

ゲーム内容
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インタラクティブ・シネマ

ゲームは一人称視点で進行し、イベント発生時には「インタラクティブ・シネマ」が展開され、映画のような臨場感が味わえます。静止画とムービーシーンが交互に使われ、独特の雰囲気を演出しています。

アイテムと謎解き

プレイヤーは母親の形見のアイテムを使用しながら、様々な謎を解いていきます。特に「コンパクト」は鏡にヒントを表示するが、使用回数によってヒビが入り、最終的には壊れてしまいます。これらの要素がプレイヤーを引き込む要因となっています。

世界観とストーリー

物語は父親の凶行による大量殺人事件から始まり、主人公ローラが異次元空間の古城に迷い込むという展開。プレイヤーはローラを操作し、2時間以内に脱出しなければならない。ゲーム内のトラップや「玉虫」の収集を通じて、ローラの閉ざされた記憶が解き明かされていきます。

評価

評価
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セガサターン版とPlayStation版の高評価

セガサターン版とPlayStation版は高い評価を受けました。『ファミ通』の「クロスレビュー」では、セガサターン版が32点、PlayStation版が33点を獲得。グラフィックや演出、音楽などが絶賛されました。

一部否定的な意見も

一方で、一部の評価ではプレイ時間が短いことや謎解きの易しさに疑問の声も上がりました。特に短時間で終了する点に対する批判が目立ちました。

続編『Dの食卓2』

続編『Dの食卓2』
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1999年に登場した続編『Dの食卓2』は、内容はまったく別物と言っても良いほど変わっていました。ワープが開発し、ドリームキャスト用ソフトとして発売しています。正式名称は「Dの食卓2」ですが、広告や宣伝では「D2」と呼ばれることが多いです。

『Dの食卓2』では、真冬のカナダが舞台となり、プレイヤーはアドベンチャーとガンシューティングの要素が融合したゲームプレイを体験することができます。体力は炎の揺らめきで表現され、ベッドや回復アイテムを利用して回復できます。怪物は変化した人間で、「咲く」と呼ばれる現象が物語を彩ります。道徳的選択と生存が物語に影響を与え、新たな謎と物語が展開される注目ポイントも魅力の一つです。

シリーズの一覧

シリーズの一覧
© 1999 ワープ All Rights Reserved.

Dの食卓

3DO版

3DO用ソフトとして発売されたアドベンチャーゲーム。衝撃のインタラクティブ・シネマ。フル3DCGを採用し、プレイ時間に完璧な制限がかけられているなど「映画」を意識したシステムを搭載。1997年、ロサンゼルスの総合病院で大量殺人を犯した病院長リクター・ハリス。変貌した父の謎を突き止めるため、リクターの娘ローラが惨劇の舞台である病院に乗り込む。

Dの食卓|3DO|ワープ|レトロゲームから最新ゲームまで検索できるゲームカタログのピコピコ大百科
ワープより1995年4月1日に3DO用ソフトとして発売されたアドベンチャーゲーム。衝撃のインタラクティブ・シネマ。フル3DCGを採用し、プレイ時間に完璧な制限がかけられているなど「映画」を意識したシステムを搭載。1997年、ロサンゼルスの…

セガサターン版

3DO用ゲームソフトして発売されたアドベンチャーゲームのセガサターン移植作。開発元は株式会社ワープ、監督・脚本は飯野賢治。当時ゲーム業界では珍しかった3DCGで「映画」を意識した演出を行った画期的な作品。画面は基本的に一人称で進行し、イベントが発生すると「インタラクティヴ・シネマ」の名前通り映画のように様々なカメラワークで臨場感を盛り上げてくれる。セガサターン版はアクレイムジャパンより発売された。

Dの食卓|セガサターン (SS)|アクレイムジャパン|レトロゲームから最新ゲームまで検索できるゲームカタログのピコピコ大百科
3DO用ゲームソフトして発売されたアドベンチャーゲームのセガサターン移植作。開発元は株式会社ワープ、監督・脚本は飯野賢治。当時ゲーム業界では珍しかった3DCGで「映画」を意識した演出を行った画期的な作品。画面は基本的に一人称で進行し、イベ…

プレイステーション版

プレイステーション用ソフトとして発売された衝撃のインタラクティブ・シネマ。フル3DCGを採用し、プレイ時間に完璧な制限がかけられているなど映画を意識したシステムを搭載しているのが特徴。1997年、ロサンゼルスの総合病院で大量殺人を犯した病院長リクター・ハリス。変貌した父の謎を突き止めるため、リクターの娘ローラが惨劇の舞台である病院に乗り込む。

Dの食卓 コンプリートグラフィックス|プレイステーション (PS1)|アクレイムジャパン|レトロゲームから最新ゲームまで検索できるゲームカタログのピコピコ大百科
アクレイムジャパンより1995年12月1日にプレイステーション用ソフトとして発売された衝撃のインタラクティブ・シネマ。フル3DCGを採用し、プレイ時間に完璧な制限がかけられているなど映画を意識したシステムを搭載しているのが特徴。1997年…

Dの食卓 ディレクターズカット版

3DO用ソフトとして発売されたアドベンチャーゲーム。大好評を博したインタラクティブ・ムービー『Dの食卓』。前作には収録されなかったシーンや新たに作成されたイベントがふんだんに盛り込まれたディレクターズカット版となる。本編以外にも、サウンドノベルや様々なバージョンの予告動画も収録しており、『Dの食卓』を隅々まで堪能することができる。

Dの食卓 ディレクターズカット|3DO|ワープ|レトロゲームから最新ゲームまで検索できるゲームカタログのピコピコ大百科
ワープより1996年1月1日に3DO用ソフトとして発売されたアドベンチャーゲーム。大好評を博したインタラクティブ・ムービー『Dの食卓』。前作には収録されなかったシーンや新たに作成されたイベントがふんだんに盛り込まれたディレクターズカット版…

Dの食卓2

株式会社ワープが開発し、1999年12月23日に発売されたドリームキャスト用ゲームソフト。建物の中を『Dの食卓』のように決められたポイントを歩いて探索する「アドベンチャーパート」と、外に出ている間は歩いていると怪物とエンカウントし、手持ちの銃器で応戦して戦う「ガンシューティングパート」に分かれている。このガンシューティングパートで勝利し経験値を得るとレベルが上がる。

Dの食卓2|ドリームキャスト (DC)|ワープ|レトロゲームから最新ゲームまで検索できるゲームカタログのピコピコ大百科
『Dの食卓2』は、株式会社ワープが開発し、1999年12月23日に発売されたドリームキャスト用ゲームソフト。建物の中を『Dの食卓』のように決められたポイントを歩いて探索する「アドベンチャーパート」と、外に出ている間は歩いていると怪物とエン…

関連作品

エネミー・ゼロ
© 1996 ワープ All Rights Reserved.

エネミー・ゼロ

『エネミー・ゼロ』は、1996年にセガサターン向けに開発されたゲームで、主人公の「ローラ」は、「Dの食卓」の主人公と同じ名前となっています。本作は「ローラ三部作」のの第二編として製作されており、作中で同一キャラクターを複数作品にわたり異なる役割で使用し、スターシステムを構築したとされています。

ジャンルはインタラクティブ・ムービーで、企画・脚本・監督は飯野賢治が担当。プレイヤーは宇宙船で突如発生した脅威から逃れるために、アドベンチャーパートとアクションパートで探索と戦闘を行います。特筆すべきは、エネミーの姿が見えないアクションパートで、音を頼りに敵との距離や位置を推定し、エネミーとの戦闘を繰り広げる斬新な「音で探知」システムを導入しています。ストーリーは宇宙船で発生した不可解な事件を追い、プレイヤーは主人公「ローラ」となり、恐怖と謎に満ちた船内を探索していきます。

エネミー・ゼロ|セガサターン (SS)|ワープ|レトロゲームから最新ゲームまで検索できるゲームカタログのピコピコ大百科
企画、脚本、監督は『Dの食卓』の飯野賢治。ゲームは基本的に各乗務員の部屋の中などを探索するアドベンチャーパートと、キャラクターを操作してエネミーと戦うアクションパートに分かれる。アドベンチャーパートはアイテムを収集したり情報を得たりする。…

まとめ

まとめ
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『Dの食卓』シリーズは、独特なストーリーとプレイ体験が魅力のゲームです。初代から3Dアドベンチャーゲームの草分けとなった本シリーズは、映画のような臨場感あふれる演出や独自の謎解きが特徴です。プレイヤーは物語の主軸に絡みつく謎を解き明かしながら、リアルな心理描写と緊迫感あるシーンに引き込まれます。『Dの食卓2』では真冬の寒冷地帯を舞台にした新たな冒険が繰り広げられ、道徳的な選択や生存の試練がプレイヤーを待ち受けます。未プレイの方には、この独自のゲーム体験と深いストーリーを体験してみてください。

Dの食卓シリーズの一覧

ゲーム一覧|Dの食卓|レトロゲームから最新ゲームまで検索できるゲームカタログのピコピコ大百科
【ゲーム一覧】から「Dの食卓」の文字が含まれるゲームタイトルを紹介しています。ピコピコ大百科は今まで販売されたテレビゲームソフトのデータベース(ゲームカタログ)です。レトロゲームから最新ゲームまで任天堂、セガ、ソニーなどのゲーム機で発売され...
この記事を書いた人
カズタマ

幼少期からファミコンにとっぷりハマったヘビーゲームユーザーで、自身でもスマホ用ロールプレイングゲーム「無限の迷宮」を制作している。株式会社デザイナーズパレットの代表取締役。

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