ゲーム業界には数々の名作が存在しますが、その中でも1994年にセガから発売された『ストーリー・オブ・トア 光を継ぐ者』は、その特異な要素と魅力的なゲームプレイで多くのプレイヤーを引き込んできました。本ブログでは、このシリーズの初代作品を中心に、その歴史、ゲームシステム、ストーリー、そしてプレイヤーからの評価を掘り下げてみましょう。
ゲームシリーズの説明
『ストーリー・オブ・トア 光を継ぐ者』は、メガドライブ用アクションロールプレイングゲームとして1994年に登場しました。開発はエインシャントが担当し、プロデューサーおよび音楽は古代祐三氏、ゲーム・デザインは内村語氏、キャラクター・デザインは古代彩乃氏、イラストは有賀ヒトシ氏が手がけました。1996年には、セガサターン用ソフトとして続編である『トア 精霊王紀伝』も発売され、シリーズはその後も進化を遂げました。
ゲームの舞台はポセイドニア王国で、主人公であるルオ王子が「銀の腕輪」を持つ者による古の魔人復活の陰謀を阻止するために冒険に挑む物語です。アクションRPGとしての特徴は、主人公の多彩なアクションや爽快感のある操作性にあります。
この作品は、2007年にWii用ソフトとして、2012年にはWindows用ソフトとしてSteamにて、2017年にはAndroidおよびiOS用ソフトとして配信され、セガが手がけたメガドライブ ミニにも収録されています。
ゲームシステム
『ストーリー・オブ・トア』のゲームシステムは、様々な武器や格闘技を駆使することができ、主人公であるルオのアクションは非常に豊富です。特に注目されるのは、「金の腕輪」の輝きを活かして水・火・闇・緑の精霊たちを召喚できる点です。このシステムにより、戦略的なアクションが展開され、プレイヤーは様々な要素を組み合わせながら敵と対峙します。
また、ゲーム内には「召喚システム」が存在し、これは謎を解くパズル的な要素を持っています。敵の倒し方やゲームオーバーの回数などが記録されるシステムはやり込み要素を加え、プレイヤーを継続的に引き込む要因となっています。
ストーリー
物語はポセイドニア王国のルオ王子が孤島で「金の腕輪」を見つけ、その力を借りて「銀の腕輪」を持つ者による古の魔人復活の陰謀に立ち向かうというものです。このシンプルながらも魅力的なストーリーは、プレイヤーを冒険の旅に引き込み、物語の行く先に興奮と感動を与えます。
評価
『ストーリー・オブ・トア』は、ゲーム誌や読者から高い評価を受けています。ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、総合評価が24点(満40点)であり、『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」でも22.8点(満30点)を獲得しました。特にアクション性が格闘ゲームの文法を持っているとされ、「とにかく爽快、キャラを操作していて楽しい」と絶賛されました。
『メガドライブ大全』では、アクション性の高さや召喚システムの謎解き要素、BGMなどが称賛され、従来のRPGとは異なる新しい楽しさを提供していることが強調されています。
ゲーム情報サイト『GAME Watch』のライター池紀彦は、『ストーリー・オブ・トア』が異国情緒溢れる世界観や迫力満点のボスキャラクター、シンプルでありながらアクションが気持ちいいと評価し、従来のRPGとは一線を画す新しいプレイ体験を提供していると指摘しています。
シリーズの一覧
ストーリー・オブ・トア 光を継ぐ者
メガドライブ用ソフトとして発売されたアクションRPG。主人公であるポセイドニア王国のルオ王子を操作し、「銀の腕輪」を持つ者による古の魔人復活の野望を阻止する事が目的となる。主人公の多彩なアクションや爽快感のある操作性が特徴。各種の武器と格闘技があるので、ルオのアクションは豊富。「金の腕輪」の輝きを象徴する物へ撃ち出す時、水・火・闇・緑の精霊たちを召喚することが可能。
トア 精霊王紀伝
セガサターン用ソフトとして発売されたアクションRPG。『ストーリーオブトア 光を継ぐ者』の続編。時系列としてはストーリーオブトアの遥か以前になる。トップビュー型探索アクションRPGであり、キャラの等身は高く、またジャンプやしゃがみといったアクションがある。ゲームの最大の特徴は「精霊召喚」。主人公は精霊使いであり、6種類の精霊を呼び出して使役するアクションを行える。
まとめ
『ストーリー・オブ・トア 光を継ぐ者』は、その独自のゲームシステムや魅力的なストーリー、高い評価を受ける音楽などが絶妙に組み合わさり、ゲームファンにとっての不朽の名作となっています。シリーズはその後も進化を遂げ、続編となる『トア 精霊王紀伝』も含めて、多くのプレイヤーに愛され続けています。まだ遊んだことがない方はぜひ一度プレイしてみてください。