魔神転生は、アトラスから発売されたシミュレーションRPG(SRPG)のシリーズで、『女神転生』シリーズの一翼を担っています。このゲームはターン制で進行し、プレイヤーターンとエネミーターンが交互にやり取りされます。勝利条件は、味方が倒されずに敵を撃破するか、ボスを倒してステージをクリアすることです。このページではそんな「魔神転生」シリーズの魅力について紹介します。
魔神転生シリーズ全体の魅力
深いストーリーと魅力的なキャラクター
魔神転生シリーズの一番の魅力は、その深いストーリーと魅力的なキャラクターにあります。シリーズごとに異なる舞台設定とストーリーラインがあり、それぞれが独自の世界観を持っています。プレイヤーは主人公として悪魔と戦いながら、様々なキャラクターと出会い、関係を築いていきます。ストーリーはしばしば複雑で、プレイヤーの選択がエンディングに影響を与えることも多いです。
戦略性の高いバトルシステム
魔神転生シリーズのバトルシステムは、ターン制の戦略ゲームとして非常に洗練されています。プレイヤーはユニットをフィールド上で移動させ、敵ユニットを倒していくことが求められます。地形やユニットの配置、属性の相性などを考慮した戦略的なプレイが求められるため、バトルごとに異なる戦略を楽しむことができます。
悪魔との会話と仲魔システム
シリーズの特徴的な要素として、悪魔との会話システムがあります。プレイヤーは戦闘中に悪魔と会話し、条件を満たすことで仲魔(パートナー)にすることができます。仲魔になった悪魔は戦闘で使用することができ、合体によって新しい悪魔を作り出すことも可能です。このシステムにより、プレイヤーは自分だけのパーティを作り上げる楽しみを味わうことができます。
合体と特技の継承
悪魔合体システムも魔神転生シリーズの大きな魅力の一つです。プレイヤーは仲魔となった悪魔を合体させることで、より強力な悪魔を作り出すことができます。また、合体によって特技を継承させることも可能で、プレイヤーは戦略的に特技を持つ仲魔を作り上げることができます。これにより、戦闘での戦略の幅が広がり、プレイヤーは自分のプレイスタイルに合わせたパーティを構築することができます。
豊富な悪魔の種類
魔神転生シリーズには非常に多くの悪魔が登場します。それぞれの悪魔は異なる能力や特技を持っており、プレイヤーはこれらの悪魔を収集し、育成する楽しみを味わうことができます。悪魔のデザインも非常に独特で、多種多様なデザインの悪魔がプレイヤーを魅了します。
シリーズの一覧
魔神転生
1990年代末より起こった民族紛争は世界規模に発展した。それから数十年後の202X年。NIEDER TOKYO D-03地区に住む少年の元に謎のメッセージと共に「悪魔召喚プログラム」が送られてくる。時を同じくして出現した無数の悪魔たち…。少年はCOMPに召喚プログラムをインストールし、悪魔との戦いへと身を投じて行く。
魔神転生II SPIRAL NEMESIS
物語の舞台は1995年の東京。突如未来から来た男により、東京は悪魔に支配される。1年後、悪魔と戦う組織「パルチザン」のメンバーになった主人公らは、悪魔らと戦うことに。戦いの中で裏で糸を引く代行者たちの存在や、人間の未来を守るために戦う者たちの思いが明かされていく。誰につき、誰と戦うのか。選択の時は迫る。
RONDE 輪舞曲
2008年、T大学の調査隊はアステカ文明の遺跡からクリスタルでつくられた彫像を発見した。この発見は夏に東京国立博物館のアステカ遺跡展で公開され、主人公の飛鳥は弟の聡とともに見学に訪れた。ところが突然、クリスタル像が悪魔モレクとして実体化し、聡を連れ去ってしまう。飛鳥は聡を救うために悪魔との戦いに身を投じていく。
魔神転生 blind thinker
携帯電話アプリとして2007年に配信されたシミュレーションRPG。『魔神転生』第一作をベースにした外伝で、マップ画面や戦闘画面などはほぼ『魔神転生』そのままとなっている。また、マルチエンディングを採用している。
ジー・モードが展開しているフィーチャーフォン用ゲーム復刻プロジェクト「G-MODEアーカイブス+」のソフトとして、Nintendo Switch/Steam版が2023年11月16日に発売されている。
魔神転生 blind thinker II
携帯電話アプリとして2008年に配信されたシミュレーションRPG。前作と同じく『魔神転生』第一作をベースにしている作品で、前作と同じくマルチエンディングを採用している。
漫画版
魔神転生は、スクウェア・エニックスと角川書店の漫画雑誌で連載されました。魔神転生シリーズは独自のゲームプレイと深いストーリーで多くのプレイヤーを魅了しており、その魅力を漫画でも存分に楽しむことができます。
上田信舟版
『魔神転生 THE TRUE REMEMBRANCE』は、エニックスの『月刊Gファンタジー』で1994年から1996年まで連載。全5巻で、好評により連載が続いた。上田信舟の解釈により、原作とは異なる人物像や悪魔たちが描かれています。
冬凪れく版
『マル勝スーパーファミコン』で連載されたが、単行本は発売されていません。
MEIMU版
講談社の『コミックボンボン』に掲載された『RONDE 輪舞曲』の短編が存在します。
まとめ
アトラスのシミュレーションRPGである「魔神転生」は、ターン制の戦略ゲームで、敵を倒すかボスを撃破してステージをクリアするのが目的となっています。悪魔や仲魔の育成が魅力で、悪魔の合体や仲魔化により多彩な戦略が展開可能なので、女神転生のシリーズファンはもちろん、シミュレーションRPGファンにも楽しめる作品となっています。また、シリーズは複数の漫画作品にも展開され、ゲームとは異なる魅力を提供してます。
シミュレーションゲームRPGとしての面白さが十分にある作品なので、女神転生の派生作品で魔神転生シリーズがあるのを知らなかった人は、ぜひこの機会に遊んでみてはいかがでしょうか?