「バロック」シリーズは、スティング開発によるアクションゲームで、初めてセガサターン版が登場し、その後PlayStation版もリリースされました。独自のシステム変更や派生作品の登場により、プレイヤーは異なるプラットフォームで同じ物語を体験できます。2007年にはPlayStation 2版が発売され、その後も様々なプラットフォームに移植され、2020年にはNintendo Switch版が登場しました。このページではそんな「バロック」シリーズを紹介します。
ゲームの概要
暗黒なる世界と不気味な雰囲気
「バロック」は終末論的で暗い世界観を探索するRPGです。回復アイテムが「心臓」や「肉」といったユニークなものであり、背景美術や環境音が独特な雰囲気を演出しています。
ゲームのシステム
挑戦的な探索と戦闘
ゲームのシステムは、従来の俯瞰視点のターン・コマンド制から3D視点のリアルタイムアクションに変更されています。「神経塔」と呼ばれるランダム生成されるダンジョンを探索し、最下層に到達するか死ぬまで出口が開かれません。視界が狭いため、音が異形の接近を教えてくれるため、慎重な行動が求められます。
シナリオの進行
謎に包まれた冒険と記憶の追求
プレイヤーは上級天使によって神経塔への探索を命じられ、世界の歪みや自らの過去の謎を解明していきます。興味深いのは、主人公が死んでもゲームオーバーにならない点。時間が進み、イベントによって登場人物たちが変化する中で、物語が進行していきます。
ゲームに登場する異形
神秘的な存在たち
ゲーム内に登場する異形は合計23種類で、それぞれがタロットの大アルカナに対応しています。異形たちはタロットの意味や概念とは無関係に、上級天使の個人的趣味で名前がつけられています。
シリーズの一覧
バロック
セガサターン版
終末論的で暗い世界観の、頽廃的雰囲気に満ちたRPG。回復アイテムが「心臓」や「肉」であることや、塔の内部の廃工場のような背景美術、環境音とも機械の動作音ともつかぬ音の混ざっているBGMなどが、その印象を更に強めるのに一役買っている。ローグ型RPGを俯瞰視点のターン・コマンド制から3D視点のリアルタイムアクションにアレンジしている。
プレイステーション版
プレイステーション用ソフトとして発売された新感覚3Dロールプレイングゲーム。プレイするたびに変化する3D空間で、一瞬の判断と勇気が状況を変え、発展させていく。主人公の「生」と「死」さえも物語の重要なキーとなり、不可解な真実の断片をつなぎ合わせていく。圧倒的な奥深さと緻密に構築された世界で、運命の箱庭に放り込まれたプレイヤーを衝撃の事実が襲う。
プレイステーション2版
新キャラの登場に、クリア後のダンジョンなどやりこみ要素も充実。プレイするたびに構造の変わる「神経塔」を舞台に、妄想の中に隠された、世界の謎と主人公の秘密が語られる。襲い来る、歪んだ存在「異形」を多彩な剣さばきで浄化を目指す。主観視点から三人称視点になるなど、グラフィックやシステムの大幅な改編が成された。
Wii版
ダークファンタジーアクションRPG。セガサターンで発売された終末的な世界観で展開する『バロック』のWii移植作。Wiiリモコンとヌンチャクを使った操作で臨場感がアップしており、セーブ機能の改良や難易度を調整し、新たに主観視点への切替機能を追加。自動生成ダンジョン「神経塔」を舞台に、死と再生を繰り返して変化する世界の謎を解き明かそう。
iOS版
プレイステーション2版がベースとなっているiOS版が、2012年12月18日より配信されていた。
スイッチ版
1998年に発売したオリジナルバージョン(セガサターン版)のバロックがそのまま楽しめるNintendo Switch版が、2020年11月12日に発売された。Nintendo Switch版には、非売品ソフト【BAROQUE-REPORT-】が収録されており、BAROQUE~歪んだ妄想~ Black in truth&BAROQUE FOR Wii のオープニングムービー2点も朱録されている。
バロックシンドローム
プレイステーション用ソフトとして発売された新感覚の非現実ビジュアルノベルゲーム。インパクトあるグラフィックと現代社会を投影するキャラたちの存在感を余すことなく描いている。人気RPG『バロック 歪んだ妄想』の世界観を継承し、再構築。バロック(歪んだ妄想)に取りつかれた人々を、彼らが望む妄想を創ることで癒す新しい商売「バロック屋」となって物語を進めていく。
バロックタイピング
Windows用のネット対戦ができるタイピングゲーム。「連鎖」で対戦相手に攻撃ができる。
バロックシューティング
Windows用のバロックの世界観を踏襲した縦スクロール型シューティングゲーム。自機はリトルとなっている。
まとめ
「バロック」シリーズはプレイヤーに独自の世界を提供し、終末的で神秘的な雰囲気が魅力です。死んでも進むことができる異形の迷宮で、プレイヤーは謎を解き、記憶を取り戻す旅に挑むことになります。異形との戦いやダンジョンの探索を通じて、プレイヤーは独自の戦略や理解を深め、物語を進めていくことでしょう。
「バロック」シリーズは異なるプラットフォームで楽しむことができ、その深いストーリーと独特の雰囲気が、ゲームファンに新たな冒険と挑戦を提供しています。異形の迷宮への挑戦を通じて、プレイヤーはこの暗黒で神秘的な世界に引き込まれることでしょう。