「ミネルバトン・サーガ」とは、羅門祐人(山口祐平)氏による、複数作品にまたがる叙事詩です。ゲームや漫画、小説などメディアミックスで展開されており、古宇宙界から現れる神々の世界や宇宙卵、そして多元宇宙の源流であるミネルバトン世界を舞台に、光と闇の戦いが繰り広げられる物語となっています。このページでは、そんな「ミネルバトン・サーガ」シリーズとして発売されたゲーム作品を紹介いたします。
ミネルバトン世界の神話
ミネルバトン世界は、多元宇宙が誕生する前と後に存在する不可思議な次元であり、光明神ハーンと暗黒神ズールによって支配されています。物語の中心には、ハーンに仕える光の戦士たちと、ズールの子である魔王たちが絡み合いながら、次なる宇宙の誕生の行く末を争う様が描かれます。
光の戦士と白銀の英雄譚
光の戦士は、ハーンに選ばれた人間であり、神々の力を操りながら世界を守る役割を果たします。彼らの活躍は「白銀の英雄譚」として伝承され、ミネルバトン世界の歴史を彩っています。物語の中で描かれるのは、「ミネルバトンサーガ ラゴンの復活」、「シルヴァ・サーガ」、「シルヴァ・サーガ2」といったエピソードです。
ミネルバトンサーガ ラゴンの復活
滅ぼされたパルメキア王国を復活させるため、生き残った王子となり暗黒の王子ラゴン討伐を目指す。豊富な会話パターンや情緒豊かな音楽が壮大な世界観を演出する。仲間たちとは別に傭兵を雇って代わりに戦わせることができる独自の傭兵システムが特徴で、主人公達と傭兵をうまく使い分けて冒険を進めて行こう。
シルヴァ・サーガ
豊富な会話パターンと独創的な傭兵システムを採用したRPG『ミネルバトンサーガ』の続編。プレイヤーは前作の主人公レオンの孫、カイラル王子となって魔物を倒すため冒険の旅にでる。主人公隊に加えて傭兵、神像と3つのパーティーで行動し、傭兵や神像をうまく操作して敵を倒していこう。
シルヴァ・サーガ2
『ミネルバトンシリーズ』の一作でファミコンで発売した「シルヴァ・サーガ」の続編。新たな光の戦士の旅立ちを描く。主人公パーティーと傭兵、神像パーティーの3チーム制。総勢12人の大所帯が4人ずつ3交替で敵と戦う事ができる。また、コマンド入力はすべてアイコン処理がされており、攻撃もすべて視覚表現されている。
地球との繋がり
物語は地球にも影響を与えており、多くの神話や伝承はミネルバトン神話の影響を受けています。地球に逃れたミネルバトン世界の闇の残党が、地球各地の鬼や竜、悪魔といった魔物たちとして現れ、地球の歴史や神話を形成しています。
超銀河文明とガデュリン
物語は超銀河文明と呼ばれる宇宙種族が、ズールとの戦いに苦しむ様子も描きます。彼らは25世紀に地球人類と接触し、自航惑星ガデュリンを紹介します。ガデュリンは巨大な宇宙船で、海や大陸が広がり、魔法技術が存在するファンタジーな世界です。物語は「ガデュリン」や「ディガンの魔石」で続きます。
ガデュリン
小説『自航惑星ガデュリン』シリーズを原作とするゲーム作品。惑星ガデュリンに不時着したリュウが地球に帰る方法を求める内容。戦闘システムは独特で、攻撃してきた敵に反撃する「ゆうげき」や敵と交渉し仲間にさせる「そうだん」に加え、逃走用のコマンドが3種類もある。また、クリティカルの倍率が12倍もある。
シリーズの展開
シリーズは時系列に沿って展開し、「覇王の拳」から始まり、「神々の巫子たち」、「リューンの伝説」、そして「ガデュリン計画」と続きます。キャラクターの中には、タオ・ホーという登場人物が「ガデュリン」シリーズで皆勤賞を達成しており、その長寿さは驚異的です。
他のメディア展開
「ミネルバトン・サーガ」はゲームだけでなく、漫画や小説にも広がっています。例えば、「天翔の翼 白銀の双星譚 SILVA SAGA Episode5」や小説の「自航惑星ガデュリン」シリーズなどがあり、これらもシリーズの一環として楽しむことができます。
まとめ
「ミネルバトン・サーガ」は、その壮大な宇宙規模と多彩なキャラクターたちが紡ぐ叙事詩として、ファンタジーとSFを融合させた独自の世界観を提供しています。光と闇、神と魔物といった対立が交錯する物語は、プレイヤーを引き込み、多くのメディアで展開されていた今も心に残る作品群となっています。
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